ニール・ホッド、KOTARO NUKAGA(東京・天王洲)にて二度目の個展開催 | Numero TOKYO
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ニール・ホッド、KOTARO NUKAGA(東京・天王洲)にて二度目の個展開催

Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA
Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

東京・天王洲のKOTARO NUKAGAにて、イスラエル・テルアビブに生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動するニール・ホッドの個展「Flowers of Memory」が7月4日(土)より開催。同ギャラリーでの個展はは2022年に続き二度目となる。

美と崩壊、繁栄と衰退といった矛盾を、多層的な鏡面の絵画として結晶させ、鑑賞者の像までも反射面に取り込む、アーティストのニール・ホッド。鑑賞の主体と対象の関係を反転させ、“見ること”そのものの更新を試みることで知られる。批評と市場の双方で高い評価と人気を獲得し、現代美術において重要な存在であるホッド。2025年にはディオール(Dior)のニューヨーク・マンハッタン新旗艦店「ハウス オブ ディオール ニューヨーク」や、2026年5月21日にオープンした大阪の「ハウス オブ ディオール 心斎橋」(※1)にてコミッション作品が展示されるなど、アパレル界でも大きな話題となった。

※1(参考記事)河合優実、新木優子、中谷美紀らが祝福。「ハウス オブ ディオール 心斎橋」オープンを記念したディナーを開催

クロームが生む銀色の鏡面によって、私たちの姿や気配を画面へと招き入れるホッドの絵画。風景の再現を超え、見る者の内部に眠る記憶を呼び起こす「場」として立ち上がり、鑑賞体験そのものを更新する。

本展で展示される『100 Years Is Not Enough』は、パンデミック期に作家が自然のなかで過ごした時間を背景に生まれた、「生きていることの美しさを受けとめるには百年では足りない」という感覚を核に据えた作品だ。作家が一貫して主題とする、美と崩壊が同じ画面に共存することが根底にある本作。見る者を惹きつける美しさによって入口を開きながら、同時にどこか不穏で、時間・記憶・喪失といった感情の影を忍び込ませるという、初期から現在のシリーズに至るまで連続する核が描かれている。

Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA
Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

またホッドの作品は、伝統的な油彩技法で下層を描いたうえで、クロームを重ね、さらに酸やアンモニアなどの化学反応を介して表面を変質させていく、複数工程の積層によってできあがっている。絵画が一枚の完成品である以前に、時間と作用が刻まれた“出来事”として立ち上がるプロセスにも注目したい。

風景画というジャンルを起点としながら、絵画の表面そのものを、光と記憶が降り積もる場として再構成する試みだ。ぜひお見逃しなく。

Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA
Photo by Osamu Sakamoto, Courtesy of Artist and KOTARO NUKAGA

ニール・ホッド「Flowers of Memory」
会期/2026年7月4日(土)〜8月8日(土)
会場/KOTARO NUKAGA(天王洲)
住所/東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F
時間/11:30 〜18:00
休廊/日・月・祝
URL/kotaronukaga.com/exhibition/flowers-of-memory/

Text:Akane Naniwa

 

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