【能登・金沢 春の美食湯宿旅】「一能登島」× ポーラ 極上鮨と薪サウナと絶景と | Numero TOKYO
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【能登・金沢 春の美食湯宿旅】「一能登島」× ポーラ 極上鮨と薪サウナと絶景と

美食を堪能できるラグジュアリーな湯宿を拠点に、復興へと歩みを進める能登、金沢への春旅を2回にわたりお届けする。前編では鮨オーベルジュ「一能登島(ひとつ のとじま )」から能登島・七尾を巡る旅へ。ポーラとの連携で実現した、雄大な自然×鮨×サウナ×コスメ×アートの特別なリトリート体験をレポート。

穏やかな海が伝える、優しき能登の風景

北陸新幹線で東京から金沢、のどかなローカル線を乗り継いで和倉温泉へ。そこから10分ほど車を走らせた小さな島の海沿いに「一能登島」が見えてくる。4時間弱、スムーズな移動で辿り着いたのは、桃源郷とでもいうべき別世界。

和倉温泉と能登島を繋ぐ能登島大橋。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League
和倉温泉と能登島を繋ぐ能登島大橋。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League

能登は東側を内浦、西側を外浦と呼び、海の表情もそれぞれ異なる。一般的な荒く険しい日本海の印象を持つのは後者で、宿がある能登島の海は前者。七尾湾はゆったりとした凪が静かにたゆたう。その穏やかさは、本来は南洋に生息する野生のミナミハンドウイルカが棲みつくほど。天候に恵まれれば、ここから富山・立山連峰をのぞむこともできるという。

日本の美を熟知したポーラと連携した特別プラン

その自然豊かな能登島に2023年開業したのが、能登の幸リゾート「一能登島」。ここでの滞在にポーラが共鳴し、唯一無二のコラボレーションが実現。日本の美意識を大切に、創業から100年近くハイプレステージなモノづくりを行ってきたポーラは、これまでもラグジュアリーな滞在体験を企画し、価値観や世界観を表現してきた。

絶景サウナと客室に備えられているポーラB.Aのラインナップ。有機的なフォルムのボトルも印象的。
絶景サウナと客室に備えられているポーラB.Aのラインナップ。有機的なフォルムのボトルも印象的。

「日本ならではの特別な体験ができるリトリート施設で自分と向き合い、美と感性の深みが増す旅をつくりたい」という思いで、今回「一能登島」と4月1日から5月31日までの期間限定で連携。本プランでは滞在中、ポーラの最高峰ブランドであるB.Aのスキンケアと、奥深く深遠ではかりしれないことを意味する“幽玄”からネーミングされたIUGEN(イウゲン)のアメニティを楽しむことができる。

黒瓦の屋根も能登らしい「一能登島」の外観。能登に縁のある建築家が運営している。
黒瓦の屋根も能登らしい「一能登島」の外観。能登に縁のある建築家が運営している。

わずか6室のスモールラグジュアリーな宿は、ネーミングの「一」を思わせる、横に長い平屋建築。女性支配人自らがしたためた「ひとつ」のロゴが、この宿の繊細さでしなやかなホスピタリティを物語る。エントランスを入ると、ラウンジのガラス越しに穏やかな海が一面に。このパノラマビューを前にしたら、誰もが「来てよかった」そう思うに違いない。

チェックインを行うパノラマビューのラウンジ。
チェックインを行うパノラマビューのラウンジ。

館内は柔らかな白木を基調にしたミニマルでモダンな空間デザインで、能登仁行和紙、徳田八十吉、岸本耕平といった北陸の工芸作品が上品な彩りとなっている。アートワークのアドバイスには金沢のギャラリー、skloの塚本美樹氏が参画。

九谷焼の徳田八十吉(左上)、富山のガラス作家、岸本耕平による照明(右上)、能登仁行和紙のアート(下)。ポーラでは旅の思い出を家族や友人に送る「地域の魅力発見 アートプロジェクト」第一弾も能登からスタート。
九谷焼の徳田八十吉(左上)、富山のガラス作家、岸本耕平による照明(右上)、能登仁行和紙のアート(下)。ポーラでは旅の思い出を家族や友人に送る「地域の魅力発見 アートプロジェクト」第一弾も能登からスタート。

モダンでありながら温かなもてなしは、昨年ホテルの卓越性を示すミシュラン キーを獲得し、実は各界のセレブリティもお忍びで訪れているのだという。

サウナの屋外にある薬草湯と水風呂。まるでアートのような時の経過で移ろいゆく海の風景。
サウナの屋外にある薬草湯と水風呂。まるでアートのような時の経過で移ろいゆく海の風景。

到着後、海の美しさを体感すべく、貸切の絶景サウナへと向かう。オープンエアには薬草湯と水風呂、ガラス張りの薪サウナを設置。本プランではB.Aの世界観を表現したオリジナルのサウナロウリュウアロマが用意されており、薪にアロマ水をかけることで、ウッディな薫香とアロマの優しい香りが溶け合い、緩やかに心ほどく。シャワーブースにあるIUGENのアメニティの、落ち着きのある静謐な香りも自分を慈しむ時間にぴったり。屋内のラウンジでドリンクで喉を潤せば、まさに“整う”ひとときへと導かれる。

ゆったりとした薪サウナのスペース(上)と、ポーラB.Aのサウナロウリュウアロマ(右)。シャワールームに設置されたIUGENのアメニティ。ヘチマエキスや酒粕など日本の天然成分を使用した神秘的な香り(左)。
 

食材の宝庫、能登ならではの至極の食体験

新鮮な地魚を満喫できる「能登の幸の鮨コース」。
新鮮な地魚を満喫できる「能登の幸の鮨コース」。

待望のディナーは新鮮な地魚を使った「能登の幸の鮨コース」。金沢の名店、鮨みつ川の光川浩司氏の監修で、能登米を使い、すし酢の配合までオリジナルで考案している。甘海老、ノドグロ、梅貝といった石川の定番魚介から、一般にはあまり知られていない河豚や牡蠣などの能登の特産まで、その数20種類! それぞれの魚を主役に一皿ずつ提供される。流れのなかで握りに適度につまみを織り交ぜるスタイルも嬉しいバランスだ。石川の地酒との相性も抜群。オールインクルーシブなので、心置きなく満喫できる。

客室は能登島の地名をネーミング。本プランで使用するKODA=向田は日本三大火祭りで知られる土地。こちらは客室にもサウナを完備。
客室は能登島の地名をネーミング。本プランで使用するKODA=向田は日本三大火祭りで知られる土地。こちらは客室にもサウナを完備。

畳敷きの客室では、日本流の寛ぎを。IUGENのインセンスミスト、ポーラ アイマスクとヘッドスパリフトケアブラシが用意されており、室内に流れるB.Aをイメージしたオリジナルミュージックが、神秘的な海を前にマインドフルネスなひとときから、深い眠りへと促してくれる。

ポーラ最高峰、B.Aのコスメ(左上)とオリジナルBGMが流れるスピーカー(左下)。ポーラ アイマスクとヘッドスパリフトケアブラシ(右上)、IUGENのインセンスミスト(右下)。本プランでは冷蔵庫に金沢の福光屋の糀甘酒もセットされている。

この宿の滞在ではぜひ早起きして、朝の時間を楽しんでほしい。夜明けとともに刻一刻と朝日が昇る様子は、まさに絶景。思わず涙腺が緩んでしまうようなエモーショナルなモーメントを味わうことができる。

客室からの感動的な朝焼け。
客室からの感動的な朝焼け。

そして朝日に包まれるなかいただく、朝食「鮨職人のあさげ」でも豊かな能登の食材に出合える。特産のブルーベリーを使ったジュースなど5種からドリンクを選び、美しく盛り付けられた地元野菜のサラダプレートはヴィジュアルから感性を刺激する。続いて羽釜で炊いた能登米のご飯と味噌汁に、脂の乗ったノドグロの干物と数種の小鉢。「日本人で良かった!」そう思える地産地消の食体験がかなう。

「鮨職人のあさげ」。お米や干物のおいしさを再確認できる。
「鮨職人のあさげ」。お米や干物のおいしさを再確認できる。

使われている食器や羽釜は、能登島に工房を構える陶房 独歩炎のもの。人気でなかなか手に入らない作品を、一部購入することも可能。締めくくりはラウンジでのお茶時間。能登の牛乳をエスプレッソと合わせたフラットホワイトの味わいは、この宿の柔らかな空気感そのもの。ここに来なければ味わえない、唯一無二の心を解放するラグジュアリー体験。すべてが五感を刺激し、内なる美が磨かがれ、未知なる自分を見つけることができるはずだ。

ラウンジで販売されている独歩炎の羽釜や器、花器。

一能登島 × POLA 美を磨くリトリート宿泊体験
期間/2026年4月1日(水)〜5月31日(日)
料金/¥179,080〜(1泊2食・1日1組限定)※貸し切り薪サウナは別料金(¥16,940)
TEL/0767-85-2150
URL/https://d-reserve.jp/GSEA001F01300/GSEA001A01?hotelCode=0000001313

4〜5月、能登島・七尾で体験したい4つのコト

1.「石川県能登島ガラス美術館」でアート鑑賞
ヴェネチアに着想を得て1991年に開館したガラス芸術の美術館。ポストモダンの建築家、毛綱毅曠(もずなきこう)の設計。現在、特別展「NON GLASS and GLASS 七美×ガラ美」(2026年6月7日(日)まで)を開催中。注目の若手作家、津守秀憲など新旧のガラス作品などを展示。またピカソなど芸術家たちのデザインをもとに、イタリア・ムラーノ島の作家、エジディオ・コスタンチーニが制作した収蔵作品も見どころ。

URL/https://nanao-af.jp/glass/

四神相応に基づいた、宇宙基地を思わせる独創性溢れる建築(左)。津守秀憲のガラス作品「胎動 ’19-3」(右)。
 
2.「花嫁のれん」という伝統文化を知る
加賀藩の領地には現在も続く、独自の婚礼風習がある。その際、嫁ぎ先の仏間に掛けられるのが「花嫁のれん」。古くは一生に一度の婚礼であり、結界を意味していたが、現在は伝統の婚礼文化を伝える彩りとなっている。加賀友禅の麗しいのれんは「花嫁のれん館」ほか、商家・民家の屋内に展示する「花嫁のれん展」(4月29日〜5月10日開催)で見ることができる。また金沢から和倉温泉を結ぶ観光列車「花嫁のれん号」が、週末を中心に個人利用可能な形で復活。

花嫁のれん館、花嫁のれん展 
URL/https://hanayomenorenkan.jp

花嫁のれん号
URL/https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/hanayomenoren/

七尾・一本杉通りにある「花嫁のれん館」には、年代ごとに変化してきた花嫁のれんのアーカイブを展示している。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League
七尾・一本杉通りにある「花嫁のれん館」には、年代ごとに変化してきた花嫁のれんのアーカイブを展示している。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League

 
3.「七尾・一本杉通り」界隈の街歩き
北前船の拠点として栄え、400年の長い歴史を有する通り。震災で大きな被害を受け、再建を目指している。応援の気持ちを込めて訪れてみたい。おみやげには「鳥居醤油店」の木桶天然仕込醤油や「高澤ろうそく店」の和ろうそくを。ランチには「うみまち商店」で能登の調味料、いしるに漬けた能登の唐揚げ定食もおすすめ。また少し足を延ばして、能登の食材をふんだんに使ったスイーツが評判の「パティスリー アメリ」へ。イートインで繊細なケーキをぜひ味わって。

鳥居醤油店 
URL/https://www.toriishouyu.jp 
高澤ろうそく店 
URL/https://takazawacandle.jp/index.html
うみまち商店 
Instagram/@umisho_770
パティスリー アメリ 
URL/https://noto-amelie.com 

能登の大豆、小麦、塩を使い手間隙をかけて作られる「鳥居醤油店」の木桶天然仕込醤油(左)。創業1892年、植物ロウを主原料に、芯には和紙と灯芯草を使った自然原料の「高澤ろうそく店」の和ろうそく(右)。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League
 
4.「青柏祭」で能登のパワーを享受する
祭りが盛んな能登。最も盛大とされるのが国の重要無形民俗文化財指定、ユネスコ無形文化遺産認定の青柏祭の曳山行事。2026年は5月2日〜5日に開催される。高さ12メートル、重さ20トン、車輪の直径2メートルという巨大な曳山、通称“デカ山”が七尾市内を駆け巡る。

URL/https://www.city.nanao.lg.jp/koryu-s/event/event_syokaiseihakusai.html

青柏祭の曳山行事。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League
青柏祭の曳山行事。©︎Ishikawa Prefectural Tourism League

Text: Hiroko Koizumi

 

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