旅のプロ、ダージリン コズエによる連載。世界中のあらゆるデスティネーションを行き尽くし、現在も国内外問わず旅に赴く玄人トラベラーが語る、“人生最高の旅”。
今回のアイスランドへの旅、「絶対行くぞ!」と気合を入れていたわりには、出発の1週間前に行こうと思い立ち、ひとりでサクッと予約を入れました。
全部で3泊したのですが、1泊目、3泊目はレイキャビク、2泊目はツアーで氷の洞窟ホテル近くの宿泊が入っていたので、レイキャビクでの1日目、3日目も違うホテルに泊まってみることにしました。

私がアイスランドを訪れたとき、偶然にも年1で開催されるアイスランド最大の音楽フェス、Iceland Airwavesが開催されておりました。
アイスランドといえば、日本でもビョークやシュガーロスなどが有名かと。
この音楽フェスではプロアマ問わず、レイキャビクの色んなところでライブが開催されています。
街歩きに最適なキャノピーby ヒルトン・レイキャビク・シティセンター
初日は、市内の中心地にあるキャノピーby ヒルトン・レイキャビク・シティセンターに宿泊したのですが、ここも会場の一つのなっており、ホテル内のバーラウンジで無料ライブが開催されておりました。

このホテル、立地がとてもよく、歩いて1〜2分ほどでメインストリートへ出られ、アイスランドのアウトドアブランドや、アパレルやビューティなどのこじゃれたお店があり、バーやレストラン、コンビニ的なお店もあります。
Agodaで申し込んだとき、朝食が最初から入っているプランしかなく、他と比較しても悪くなく、翌朝早くに1泊2日のツアーに出なければならない私にとっては朝も早くからやっていてベストチョイスでした。
アイスランドって割と物価が高いのと、また基本的に私の旅は案件系ではないので、毎回ホテル選びはかなり慎重に比較します。せっかくの旅、嫌な気分で過ごしたくないですしね。
キャノピーby ヒルトン・レイキャビク・シティセンターにはラウンジや、レストラン、バーなどもあり、都会にあるライフスタイル系ホテルにありがちなサッパリとこぎれい系。

部屋は予想通りというか、最低限のものが揃っていて、ベッドの寝心地がいいし、水回りも当然きれい。
私がこのホテルで最も気に入ったのは、ロビー横にあるカフェエリア。これは私自身が、90年代カルチャーが大好きだからかもしれませんが、大量のレコードや雑誌があり、ゆる〜い感じがなんともいい。
この抜け感が、ひとりで泊まるのも手軽でいいなーと。
万全な寒さ対策で素敵なレイキャビクの街歩きへ
さて、そんなレイキャビクの街歩きですが、私が訪れた11月上旬で、すでに夜も5度以下と寒く街歩きの時に悩んだのが服装。大自然の中での絶景巡りがメインだったので、南極旅行で使用していた極暖のパルカを持っていたのですが、さすがに背中に「極地探検」とデカデカと書かれたもので街を歩くのもなーと思い、まずはパルカを着て暖かくし、その上にGolden Gooseの創業者が新しく作ったThe EROSEというブランドがK-WAYとコラボしたポンチョのようなレインウェアを羽織り、街を闊歩することに。
夜、8時過ぎにホテルを出ると、キーンと冷たい空気が肌に当たるものの、なんだか手作り感あるかわいらしい街並みにキュンときてしまいます。

失礼ながら、今回は絶景目的の旅だったので、レイキャビクに関しては、ノーマークだったのですが、歩き始めて気づいたのが、雰囲気が1990年代〜2000年代前半のアメリカのポートランドやシアトルに似ていない?と。
最近は世界どこを旅しても都市が似てきているというか、昔みたいに各都市のカラーやクセの強さがなくなりマイルドになってきたように思うのです。しかしここには、なんとなーく、どこかしら、グランジというか、ちょっとクセのあるバイブスが街の中で感じられるのです。
夜で閉まっていたのですが、面白そうなレコード屋さんを見つけ、ついウィンドウから中を覗き込んでしまいました。
個人的に2000年半ばくらいまでのポートランドが大好きだったので、レイキャビクのこういう雰囲気が個人的にツボってしまい、あと1−2日滞在予定を伸ばしておけばよかった…と大後悔。
さて、そんなレイキャビクですが、シンボル的な観光地がハットルグリムス教会です。レイキャビクの中心部から少し丘を上がったところに立っています。

この教会はアイスランドの建築家、グズヨゥン・サミュエルソンによって作られたそうで、アイスランドの大自然にインスパイアされたものとのこと。近くで見るとよくわかるのですが、溶岩が冷え固まってできる柱状節理のような形をしています。

アイスランド各地を旅する前に見るのと、アイスランドの大自然を見た後に再度見てみると、建物の造形がいかにこの国の自然とリンクしているかがよくわかるなって思います。
そして建築話の流れでいうともうひとつレイキャビクのベイエリア近くにハルパ・コンサートホールというのがあります。

こちらは、デンマークのヘニング・ラーセン・アーキテクツとデンマークのアーティストオラファー・エリアソンがデザインしたものです。

じっくりみると、これまたアイスランドでよく見られる溶岩の柱状節理のような。そして、ガラスもアイスランドの各地で見てきた美しい氷のようにも見えます。
洗練された5つ星ホテル、ザ・レイキャビク・エディション
アイスランドの3日目、私はこのハルパ・コンサートホールの隣にある「ザ・レイキャビク・エディション」に泊まりました。
大自然の絶景で癒され、レイキャビクに戻りホテルに入ると、アメリカ人のパリピが大量発生中。色々と目のやり場に困るパツパツのアスレジャーのボトムスにもこもこファーのブーツ履いて撮影会。
あー失敗したーと思ったのですが、チェックインしてルームフロアへ行ったら意外と静か。

お部屋は木の温もりが感じられるシンプルなお部屋。もちろんベッドの硬さも含めて最高!

アイスランドって、水道水がめちゃくちゃ美味しいんですよ。
そのためか、コンプリメンタリーでペットボトルのお水とかがあまりなく。エディションのミニバーには入っていたかもですが、水のボトルの代わりに置いてあるのがこれ。

シンプルでかわいいピッチャーに直接水道から水を入れて飲めるのです。これは初日に泊まったホテルでもそうで、部屋にあるウォーターボトルに直接水道から水を入れて飲め、しかも普段飲んでいるペットボトルの水より美味しく感じるのです。
ザ・レイキャビク・エディションには、アイスランドで初めてミシュランスターをとったシェフであるグンナー・カール・ギスラソンが監修するレストラン「Tides」やカフェやベーカリーを提供する「Tides Café」、そのほかにもルーフトップバーやロビーのバーなどがあります。

アイゼン履いてヘルメットかぶって氷の洞窟や、水ぶきをガンガンに浴びながら滝の周りをハイキングしてから、この洗練されたラグジュアリーな食事をすると脳内がバグりかけてしまいますが、壮大な大自然も洗練されたホテルステイも両方楽しめるのが、アイスランドのいいところだし、それもまた旅の楽しみ。
また、ホテル内には、スパエリアも完備されていて、スチームサウナ、ドライサウナなどとともにリラックスできるエリアなどもあります。1日中アウトドアで歩きまくった体に優しい時間でした。

さすが5スターホテルとだけあり、ファシリティはどれも素晴らしく、また素敵な洗練されたバーがあるので、多少のパリピが集まるのも無理はないかなという気もします。宿泊先のホテルとしてのサービスも非常によかったので、次回も自分の懐が許すのであれば、ぜひエディションにまた泊まり、90年代〜2000年代のシアトルやポートランドを彷彿させるレコード店とかのカルチャーも体験してみたいです。
Photos & Text:Darjeeling Kozue
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