マルタン・マルジェラの日本初となる大規模個展が開催!歴史的な邸宅を舞台に絵画、彫刻、映像作品などを展示
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マルタン・マルジェラの日本初となる大規模個展が開催!歴史的な邸宅を舞台に絵画、彫刻、映像作品などを展示

アーティストとして活動するマルタン・マルジェラの日本初となる大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」が、4月11日(土)より東京・九段ハウスにて開催される。

2008年に開催されたメゾン マルタン マルジェラ20周年のショーを最後に、ファッション界から離れたマルタン・マルジェラ。以降、ビジュアルアートの創作活動に専念し、再利用、分解、変容といった自身の恒常的テーマへの探求を継続しており、その創作において人間の身体は重要なインスピレーションの源泉であり続けると説く。

新潟県長岡出身の実業家・山口萬吉の私邸として、1927年に建築された九段ハウスを会場に開催される本展では、マルジェラが手掛けたコラージュ、絵画、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュ(日用品や工業製品、廃棄物など寄せ集めて製作された立体作品)、映像作品などを紹介。国の」登録有形文化財にも指定されている九段ハウスは、日常の中でつい見過がされがちな物や、状況への鋭い観察を創作の起点とするマルジェラにとって、大切にしている“私的な空気感”を醸成できるスペースであり、歴史的価値を有する邸宅を舞台に、多様な技法で作られた数多くの作品群が、一時的なインスタレーションとして展観される。

九段ハウス
九段ハウス

展示構成およびキュレーションは、すべてマルジェラ自身が担当。来場者は、邸宅内にある各部屋を思い思いに巡りながら、親密な距離感の中で各々が作品とじっくり向き合う没入的な鑑賞体験を享受できる。

なお、本展に際しマルジェラから発表されたステートメントは以下の通り。

「匿名性は、私の創造の自由にとって不可欠なプライバシーを守るために必要なものです。ファッションの時代と同じ興味や強迫観念を、私は今も持ち続けていますが、人間の身体はもはや唯一の表現媒体ではありません。」

「私は常に観察者であり、日常的な物や状況から強いインスピレーションを受けています。今日ではさまざまな技術的サポートを用いることが当たり前になっていますが、私は可能な限り、手仕事のプロセスを見せることにこだわっています。それが、不完全さやパティナ、未完成の美に対する私の深い愛情につながっています。」

「私は答えを示すよりも、問いを投げかけたいのです。」

先日、米『WWD』誌が発表した「ファッションデザイナーが選ぶファッション史に影響を与えた、過去100年で最も偉大なデザイナー3人」というアンケート調査でも、ラフ・シモンズ、デムナ、リック・オウエンスらがその名を挙げるなど、今なお創作に携わる数多のクリエイターに影響を与え続けているマルジェラ。稀代のデザイナーによるクリエイティブの現在地を、ぜひこの貴重な機会に体験してみてはいかがだろう。

MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE
会期/2026年4月11日(土)〜2026年4月29日(水)
開館時間/10:00~19:00(最終入場18:00)
※2026年4月29日(水・祝)のみ最終入場16:00、閉館時間17:00
会場/九段ハウス
住所/東京都千代田区九段北1-15-9
観覧料/一般 2,500円(税込)
チケット購入 オンラインサイト/https://artsticker.app/events/103820
展覧会URL/http://martinmargielaatkudanhouse.jp

Text: Tetsuya Sato

 

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