
1858年フレデリック・ブシュロンによってフランスで創業した屈指のハイジュエリーメゾン、ブシュロン。パリのラグジュアリーの聖地、ヴァンドーム広場に最初にブティックを構えたことでも知られています。当時から変わらぬその地にはブティックのみならずデザインスタジオとアトリエがあり、ハイジュエリー完成までクオリティを徹底管理することで、独創的かつ革新的なジュエリーが生まれています。普段からブシュロンのジェエリーを愛用する音楽家の椎名林檎さんが実際に訪れ、ブシュロンの真髄に触れました。
卓越したサヴォアフェールに感嘆

窓からヴァンドーム広場が見渡せる一等地にあるアトリエ。それぞれの工程ごとに職人たちが最先端の技術と熟練技を融合させハイジュエリーを制作。精緻な作業によって完成されるハイジュエリーに関心を寄せる椎名さん。

精巧なデザインをまずはメタルで形成し、ジュエリーとしての完成度を図る。アトリエではダイヤなどストーンのセッティング、ポリッシュまで職人たちによる細やかな手作業が行われる。
貴重なアーカイヴジュエリーに魅せられて


アーカイヴ部門専門スタッフがメゾンのヒストリーとともに、数々の貴重なアーカイヴ作品を見せてくれました。気になったアーカイヴジュエリーから、1919年に制作された矢がモチーフのブローチを帽子に、1934年に制作されたアールデコデザインのブローチをブラウスの胸元に飾って。「テクニックは当時の最先端。創業当時や数十年前の作品でも今に通じるモダンなデザインに驚きます」

勝利を象徴するローリエモチーフのネックレスは1896年の作品。実はこのジュエリーはトランスフォーマブル(変形可能)なデザインで、ネックレスは2つに分けてブレスレットとして着用することができるほか、ティアラの構造に取り付けることも。このようなマルチウェアジュエリーの伝統は今もなおブシュロンにとって大切に受け継がれています。
グワッシュ制作に挑戦

グワッシュとは、完成する前のハイジュエリーを手描きで描いた原画のこと。ジュエリーの輝きを写実的に表現します。グワッシュ専門家の指導のもと、椎名さんがルビーの色付けに挑戦。


美的感覚が研ぎ澄まされているだけあって、ルビーを美しく描かれた椎名さん。「細かい作業は好きです。輝きや透明感を描く難しさを垣間見ました」

「ヴァンドーム広場という場所も特別ですし、ブシュロン本店の建物自体の意匠が素晴らしく、NumeroTOKYO3月号の撮影で身につけさせていただいたハイジュエリーも、アーカイヴ作品も、一つひとつがとても素晴らしく特別なものばかりで、幸せな時間でした。ブシュロンの歴史あるメゾンでありながら、モチーフなどに遊び心が溢れているところに惹かれていましたが、今回アトリエを訪れアーカイヴや新作ハイジュエリーを拝見し、長い年月をかけて築いてこられた重みと、同時に今めいた柔軟な発想に身軽さを感じました。執念と諦念のような両極の同居に私は惹かれているとあらためて気付きました」
Boucheron
ブシュロン クライアントサービス
TEL/0120-230-441
URL/www.boucheron.com
Model:Ringo Sheena Photos:Ryohei Takanashi Hair & Makeup:Ryoji Inagaki Stylist:Chikako Aoki Coordinator:Masaé Takanaka Edit:Michie Mito
