
デザイン界のみならず、社会や教育にも大きな影響を与えた6人の巨匠デザイナーに焦点を当て、その仕事と哲学を紹介する展覧会が開催中。企画展「デザインの先生」は、東京・六本木の東京ミッドタウン内に位置する 21_21 DESIGN SIGHT にて、2026年3月8日(日)まで。
ブルーノ・ムナーリ、マックス・ビル、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、そしてディーター・ラムス。戦後のヨーロッパで独自の道を切り開いた6名のデザインの巨匠たちを「デザインの先生」として紹介する展覧会が現在開催されている。プロダクトやグラフィック、家具、タイポグラフィ、絵画といった作品から、教育現場への貢献に至るまで、分野を横断する彼らの仕事を通して、デザインが社会や生活に果たす役割を見つめ直す試みだ。

紹介される“先生”陣は、以下のとおり。20世紀イタリアを代表するアーティスト、デザイナーであり、晩年は、絵画や彫刻、絵本、玩具など多彩な表現で子どもの創造力を刺激したブルーノ・ムナーリ(1907–98年、イタリア)。数学的思考をもとにした芸術を追求し、西ドイツ(当時)の造形大学を創設したほか、デザインしたスツールや腕時計が今もなお世界的に評価を得るマックス・ビル(1908–94年、スイス)。さらに、トリノ大学やミラノ工科大学で教鞭を執り、代表作の照明器具『タッチア』や『アルコ』で広くその名が知られるアキッレ・カスティリオーニ(1918–2002年、イタリア)が続く。

また、ミュンヘン五輪(1972年)のデザイン・コミッショナーとして手がけたヴィジュアル・アイデンティティが国際的に高く評価され、フォント開発にも先駆的に取り組んだオトル・アイヒャー(1922–91年、ドイツ)はもちろんのこと、家具のデザインを手がけながら量産品の背後にある哲学と倫理を重視し、日本企業との協働でも知られるエンツォ・マーリ(1932–2020年、イタリア)のほか、ブラウン社で長年デザイン部門を率い、電卓『ET 66』やラジオ・レコードプレーヤー複合機『SK 4』などを手がけたディーター・ラムス(1932年–、ドイツ)が紹介される。
さらに本展では、マックス・ビルやオトル・アイヒャーに学び、日本のデザイン学の礎を築いた向井周太郎(1932–2024年)も取り上げる。
「デザインの先生」たちの仕事やその過程に加え、当時の写真や映像、言葉も交えながら、その思考へと踏み込んでいく本展。どうぞ、お見逃しなく。
※掲載情報は12月16日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
デザインの先生
会期/2025年11月21日(金)〜2026年3月8日(日)
会場/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
料金/一般 1600円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
時間/10:00〜19:00
休館/火曜日、年末年始(12月27日〜1月3日)
TEL/03-3475-2121
URL/www.2121designsight.jp/program/design_maestros/
Text:Manami Abe
