安部真理子がデザイナーを務めるジュエリーブランド、シャランポワ(sharanpoi)の新作コレクションが登場。九谷焼の名窯「錦山窯」とのコラボレーションを初め、東洋の優雅な文化と美学に敬意を払ったファインジュエリーが揃う。2025年12月20日(土)より発売。
新作のなかでもとりわけ目を引くのが、九谷焼の名窯「錦山窯」とのコラボレーションだ。1906年(明治39年)創業の錦山窯は、石川県小松市にある九谷焼上絵付の専業窯元。九谷の多彩な技法のなかでも金彩を得意とし、現在は四代・幸央が120年以上にわたり連綿と受け継がれた伝統を継承しながら、新たな金彩表現を探求し続けている。今回、発表された銀山窯 × シャランポワのコラボレーションリーズでは全3種がラインナップ。

「はなのかけら」は、2024年元日に発生し、能登半島を中心に甚大な被害をもたらした能登半島地震で破損した陶器をピアスに再生したもの。金彩の欠片を小さくカットし、ルビー、サファイヤ、エメラルド、ダイヤモンドを掛け合わせて新たなジュエリーとして蘇らせた。陶片の角は丁寧に磨き上げられているので肌身に響くことがなく、不揃いの形状やアシンメトリーな絵柄がさりげない個性を演出。シャランポワが掲げる “地球上に既に存在する貴重な資源を活用する”というブランドフィロソフィーを、卓越した感性と大胆なアイデアで表現した。
陶片をアップサイクルしたジュエリーは、安部真理子が手掛けるもうひとつのブランド、アドリン ヒュー(Adlin Hue)でも展開。小粒なメレダイヤモンドを添えた2種のリングに加え、ブラックとホワイトのエナメルで縁取ったリングが揃う。プロダクトの特性上、世界にひとつとして同じものがないすべて“一点もの”であることも、特別感を付与してくれる。

リングとバングルから成る「金の小枝」は、錦山窯が誇る高度な金彩技法を取り入れたジュエリーピース。シャランポワを象徴する“ひばり”を表現したリングに加え、同モチーフを精緻な金彩で描いたリングとバングル、さらに使い込むほどに下地のグリーンが表出し、風合い豊かなエイジングを享受できるマットなゴールドのリングとバングルが揃う。


また、コラボレーション以外にも、古代エジプトの蓮の絵画から着想を得たパターンにアールデコ調のディテールを組み合わせ、ダイヤモンドをあしらったピアスとリング
「蓮の扇」や、日本で唯一の伝統的な水晶細工“甲州水晶細工”を用いてリングを形作った「水精」などもラインナップに加わる。
シャランポワの新作コレクションは、南青山にあるサロン(アポイントメント制)およびブランドの公式オンラインサイトで順次販売される。

sharanpoi
E-MAIL/info@sharanpoi.com
URL/sharanpoi.com
Text: Tetsuya Sato
