
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』『FORTUNE』などで知られるイギリス演劇界の奇才サイモン・スティーヴンスは、ロンドンを拠点に、家族や社会の“見えにくい感情”を繊細に描き続けてきた劇作家。ローレンス・オリヴィエ賞など受賞歴も多く、その作品は世界の主要劇場で翻訳・上演されている。
この12月に新国立劇場で上演される『スリー・キングダムス Three Kingdoms』も、現代社会の闇を描き出した力作だ。イギリス人刑事のイグネイシアスは、ロンドンのテムズ川で女性の変死体が発見された事件を追ううちに、ヨーロッパ全土に広がる国際的な犯罪組織にたどり着く。ドイツ、そしてエストニアへと舞台を移し、事件の真相に迫る一方で、自身の過去の行いを突き付けられ、事態は思わぬ展開を見せる。
この作品はイギリス、ドイツ、エストニア3ヶ国のクリエイターによる国際共同制作プロジェクトとして誕生。イギリスで初演された際は、俳優も3ヶ国から集まり、3ヶ国語が入り混じっての上演となった。
今回の日本初演を手掛けるのは新国立劇場演劇芸術参与でもある上村。過去に2回、サイモン・スティーヴンスの戯曲を手掛けている。

主人公のイギリス人刑事イグネイシアス役は、ミュージカル俳優の伊礼彼方。また、その相棒の刑事、チャーリーには浅野雅博。事件を追っていく先で出会ったドイツ人刑事シュテッフェンに伊達 暁、イグネイシアスのパートナー、キャロラインには夏子。そして、「観客と舞台をつなぐミステリアスな存在」として音月桂が出演する。
サスペンスとしての面白さはもちろん、舞台を通して、自分たちが普段、無意識に見過ごしている社会の様々な暗がりに目を向ける作品になりそうだ。
舞台『スリー・キングダムス Three Kingdoms』
作/サイモン・スティーヴンス
翻訳/小田島創志
演出/上村聡史
芸術監督/小川絵梨子
主催/新国立劇場
キャスト/ 伊礼彼方 音月桂 夏子 佐藤祐基 竪山隼太 坂本慶介 森川由樹 鈴木勝大 八頭司悠友 近藤隼 伊達暁 浅野雅博
公演日程/2025年12月2日(火)~14日(日)
会場/新国立劇場 中劇場
料金/S席 ¥8,800 A席 ¥6,600 B席 ¥3,300 Z席(当日)¥1,650
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TEL/03-5352-9999(10:00~18:00)
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