北欧・フィンランドのフラッグキャリア「フィンエアー(Finnair)」。今回はそのビジネスクラスで、羽田空港からヘルシンキへ飛び、乗り継ぎでパリへ向かいました。近年採用され話題のシート「AirLounge」、おしゃれで快適な空港ラウンジ、静寂と上質を感じる最高の長距離フライトをレビューします。

北欧デザインに包まれ、フルフラットシートで上質で快適な空の旅
機内に一歩入るとフィンエアー独特の“澄んだ空気感”に包まれます。独自の美しいブルーとホワイトの色使い、アアルトやマリメッコを思わせるミニマルな空間デザインは、まさに「空の北欧インテリア」。羽田ヘルシンキ便ではビジネスクラス新シート「AirLounge」を採用。座席は深いシェルに包まれたラウンジチェアスタイル。
プライバシー性の高いシェル構造で、足元スペースは広く快適。サイドテーブルも大きく、PC作業も楽にこなせます。フラットベッドにしても、身長160㎝の私にはかなり余裕があるほど。マリメッコのクッション、寝具がおしゃれです。大きなソファベッドがある個室といった趣で、リラックス&快眠できました。アメニティもマリメッコのポーチ、アイマスクと環境に配慮したバンブーの歯ブラシとシャレてます。
ウェルカムドリンクで、フィンランド名物ブルーベリージュース、シャンパーニュなどがイッタラのグラスでふるまわれ、一気にフィンランド気分が上昇。
離陸後、アルコールなどの飲み物、和食と北欧メニューの選択式のメイン、デザート、食後のドリンクというコース仕立てで料理が提供。前菜からデザートまで盛り付けも美しい。ヘルシンキ到着前には朝食も。テーブルウェアはすべてイッタラで、「機内を自宅のように寛げる新しいフライト体験」をコンセプトにフィンエアーのためにデザインされたもの。


北極上空を飛行した時にしか発行されない「The Northern route diploma(北極航路通過証明書)」をいただきました。フィンエアーならではのスペシャル感。

フィンエアーのデザインホテルのようなラウンジでひとやすみ
約12時間30分の快適フライトの後、ヘルシンキ・ヴァンター空港へ到着。フィンランドらしいデザインが随所に散りばめられ、乗り継ぎの動線もわかりやすい。乗り継ぎの待ち時間にフィンエアーのラウンジを利用。
おしゃれなホテルのようなインテリアで、空港内とは思えないほど静かで落ち着いた雰囲気。メインダイニングホールエリア、ソファシートのリビングルームエリア、バーテンダーがサービスするバーエリアも。個室作業ブースやシャワールームも完備。

本格的なホットミールやスープがビッフェスタイルで並び、フィンランド名物のカルヤランピーラッカ(薄い生地の上にミルクで煮たお米のおかゆが乗っているパイ。現地ではつぶしたゆで卵とバターを乗せて食べるそう)やサーモン、ベリー類も。ゆったりと寛ぐことができ、旅の続きへ向かう準備をするのに最適な心地よさ。

ヘルシンキ・ヴァンター空港には、ムーミンショップやクリスマスストア、北欧ブランドのショップもあって、ショッピングも楽しめます。

その後の短距離ヨーロッパ区間のビジネスクラスは前方数列がブロックされ、隣席も空席になる“欧州式ビジネスクラス”。ライトミールとドリンクが提供されます。デザートがわりのパンが、シナモンブレッドとはまた違い、スパイスがちょっと効いたほんのり甘いデニッシュ系(しかも温かかった!)で、おかわりしたくなるほど美味。お水のボトルデザインまでおしゃれ。約3時間弱のフライトであっという間にパリに到着。
ビジネスクラスシート「AirLounge」の美しいデザインに囲まれた時間 、北欧を感じるラウンジ、ヘルシンキ空港でのスムーズな乗り継ぎと、すべて快適でした。ヨーロッパ中心都市へ行く際にフィンエアーを選ぶことは、素敵な時間を約束される賢い選択肢だと思います。
フィンエアー
URL/https://www.finnair.com/jp-ja
Profile
Instagram: @mitomichie















