唯一無二のオンパレード!進化する「香港」ですべきラグジュアリー体験5つ | Numero TOKYO
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唯一無二のオンパレード!進化する「香港」ですべきラグジュアリー体験5つ

香港の魅力が、かつてないほど「本質的な体験」へとシフトしている。100万ドルの夜景、ひしめき合うネオンといった街のエネルギーはそのままに、旅慣れた人々が今求めるのは、そこでしか得られない唯一無二の体験だ。進化する今の香港だからこそ味わえる旅のデスティネーションを巡ってきたので、ピックアップして紹介したい。

ミシュラン一つ星の広東料理レストラン「Man Ho」で伝統と革新の味を体感

香港に来たならば、やはり本場の広東料理レストランへの訪問は外せないだろう。香港島の心臓部、金鐘(アドミラルティ)のパシフィック・プレイスに位置する「萬豪金殿(Man Ho Chinese Restaurant)」は、ミシュラン一つ星を5年連続で獲得する名店として地元の人もおすすめするお店だ。

中国庭園風のモダンなインテリアの中で味わうのは、伝統的な広東料理に、香港のローカル食文化「大牌檔(ダイパイドン)」のエッセンスを取り入れた料理だ。

総料理長ジェイソン・タン(Jayson Tang)氏は、幼い頃から両親の大牌檔を手伝いながら料理に興味を育んだ実力派。彼の料理の中で傑出していたのが、「釜焼きガチョウのロースト 熟成干し大根添え」だ。キャラメリゼされたような香ばしい皮目と、ジューシーでやわらかい肉の食感のコントラストが素晴らしく、飴色に火入れされた3種類の熟成干し大根の奥行きある甘さが寄り添う。「冬瓜とホタテムースの煮込み」など、洗練と繊細さを兼ね備えた見た目、そして滋味深い味わいにも伝統と革新を感じる。

レストランが位置する「JWマリオット・ホテル香港」も、アジアパシフィック初のマリオットブランドとしての格式高さがある。観光にも便利な立地ながら、都会の喧騒を忘れさせてくれるクラシカルなホテルだ。

萬豪金殿 (Man Ho Chinese Restaurant)
住所/Level 3, JW Marriott Hotel Hong Kong ,Pacific Place, 88 Queensway, Hong Kong
TEL/+852 2810 8366
URL/www.jwmarriotthongkong.com/dining/man-ho-chinese-restaurant

100万ドルの夜景と海、緑や九龍島を一望! 絶景ルーフトップバーを有する最新ホテル

香港と言えば、100万ドルとも称されるあの夜景を拝まずにはいられない。しかもその夜景だけでなく、目の前に広がるヴィクトリア・ハーバーの「海」、ヴィクトリア・パークの広大な「緑」、そして対岸の「九龍半島」のスカイラインまで、そのすべてを一望できる場所があったとしたら?

その答えが、香港島で最もエネルギッシュな街、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の中心に位置する「ザ・パークレーン香港,オートグラフ コレクション」だ。1974年に開業した歴史あるホテルが、2025年1月に「オートグラフ コレクション」としてリブランドされた。”Exactly like nothing else(他に類を見ない)”をテーマにするブランドとして、香港の「最新ホテル」の一つに生まれ変わった。

このホテルのハイライトは、まさに唯一無二と呼べる、27階のルーフトップバー「SKYE Roofbar & Brasserie」だ。洗練された照明付きのバーを備えた屋外テラスに出ると、息をのむような絶景が広がる。

これほど大規模で遮るもののないパノラマビューで、ビクトリアハーバーと九龍半島の景色を一望できる香港島のルーフトップバーは、他に類を見ない。

ここで味わいたいのが、ホテルの住所を冠したオリジナルジンベースのカクテル「Gloucester Road」など、香港のストリートにインスパイアされたカクテル。パイナップルバンを使った、香港スタイルの軽食も味わえる。

「SKYE Roofbar & Brasserie」はその名の通り、屋内がブラッスリーとなっており、絶景を眺めながら、モダンフレンチから伝統的なビストロ料理まで幅広く味わえる。

オイスターやキャビアが並ぶローバー(Raw Bar)をはじめ、サステナブルなシーフード、そしてビーフタルタルやフランス産鶏胸肉を使ったメニュー、フレンチオニオンスープなど、クラシックな料理がフロリアン・ミュラーシェフのモダンな感性で提供される。

館内の「The Art Lab」に象徴されるデザインコンシャスな空間と、街の活気が融合する、香港の「今」を最も色濃く体感できる「最新」のデスティネーションだ。

ザ・パークレーン香港,オートグラフ コレクション (The Park Lane Hong Kong, Autograph Collection)
住所/310 Gloucester Road, Causeway Bay, Hong Kong, China
TEL/+852 2293 8888
URL/www.parklane.com.hk

世界最高峰の高層ホテル「ザ・リッツ・カールトン香港」で味わう天空の非日常

「SKYE Roofbar & Brasserie」から眺めていて、九龍半島にそびえるひときわ高い建物が気になった。聞けば、香港で一番高い建物として2011年に開業したICC(環球貿易廣場)だという。そしてその上層階、102階から118階にあるのが「ザ・リッツ・カールトン香港」。「世界でも最も高層に位置するホテルの一つ」として名をはせているというのだ。

天空の絶景は、宿泊者だけでなく、ビジターにも開かれているということで、今回102階に位置するミシュラン一つ星のイタリアン「Tosca di Angelo」へ足を運んでみた。シェフを務めるアンジェロ・アリアーノ氏は、世界一多くミシュランの星を獲得しているフレンチの巨匠ジョエル・ロブション氏の下で研鑽を積んだ凄腕。

そんな彼が紡ぐのは、故郷シチリアのインスピレーションに満ちた地中海料理だ。コースでは、シチリア産の3種類のオーガニックトマトにブッラータチーズを合わせた前菜から、シチリア産の赤海老とバジルペーストを使ったパッケリなど、鮮やかな料理がテーブルを飾った。

一方デザートのティラミスは、杏仁豆腐を思わせるアーモンドリキュールが香り立つ軽やかな口当たりで、中華料理との融合も感じさせる。ヴィクトリア・ハーバーを見下ろすパノラマビューと、繊細かつ力強い料理が完璧に調和していた。

食後はホテルの最上階、118階にある「世界で最も高い「ルーフトップ」バーの一つ」として知られるルーフトップバー「OZONE(オゾン)」へ。ここでは、シグネチャーカクテルやアジアンタパスを片手に、まさに雲の上にいるような高揚感が味わえる。

そして、ホテルが位置する西九龍は、今やアジア最大級の現代ビジュアルカルチャー美術館「M+」を擁する、香港随一のアートハブだ。最先端のアートに触れ、天空の美食に酔いしれる。これ以上ないほどに五感を刺激する、文化的な滞在が叶うはずだ。

ザ・リッツ・カールトン香港 (The Ritz-Carlton, Hong Kong)
住所/International Commerce Centre, 1 Austin Road West, Kowloon, Hong Kong
TEL/+852 2263 2263
URL/www.ritzcarlton.com/hongkong

香港の豊洲!? ウォーターフロントの新名所「カイタック」へ

ICCが位置する九龍半島には、今注目の新たなスポットも誕生している。それが2025年3月1日にオープンした「カイタック・スポーツパーク(啓徳體育園)」だ。ここは、1998年に閉鎖された旧啓徳空港の滑走路跡地に誕生した、巨大なウォーターフロント複合施設。28ヘクタールの広大な敷地内にはメインスタジアムや屋内スポーツセンターに加え、約70万平方フィートの大規模なショッピングモール「カイタック・モール(啓徳零售館)」が併設されている。

提供元:香港政府観光局
提供元:香港政府観光局

このモールは、スポーツとエンターテインメントを融合させた「スポーテイメント」がテーマ。大手スポーツブランドの旗艦店はもちろん、ボウリング場やアミューズメント施設、多彩なレストランが集結し、一日中過ごせるデスティネーションとなっている。実際、香港在住の友人に聞いてみたところ「東京の豊洲のような場所で、子連れでも歩きやすいし、休日に良く出かけるよ」ということだった。

メインとなる「カイタック・スタジアム」は、最大5万人を収容する世界でも珍しいラグビー専用に設計されたスタジアムだ。一般客として試合を観戦するのもいいが、せっかくならばより快適に、より忘れられない観戦体験にしたいところ。そこでおすすめなのが、マリオット・インターナショナルの旅行ロイヤリティプログラム「マリオット・ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」でVIPスイートルームを予約することだ。

今回、香港対日本のラグビー親善試合があるということで、実際にVIPルームを利用してみた。まず良かったのが、ソファや電源、Wi-Fiも完備で専用のサービススタッフが常駐していること。シャンパンやビールなどのアルコールやドリンクのオーダーを取ってくれ、席まで持ってきてくれるので、試合を見逃すことがない。

加えて、ケータリングフードも用意されており、観戦しながら前菜や温かい肉料理、お寿司やデザートなども自由に味わうこともできる。そして居合わせたほかのゲストと、試合をきっかけにコミュニケーションが生まれ、盛り上がれるのもいい。単なる観戦にとどまらない、より豊かで思い出深い時間を作れる。

今回、スタジアムの入場料やフリーフローのドリンクやフードのサービスも含めて、1人100,000ボンヴォイポイント。内容によって必要なポイント数が変わったり、オークション形式になったりするという。

「カイタック・スタジアム」ではラグビーの試合以外にもこれまで英国の人気ロックバンド「COLDPLAY(コールドプレイ)」のコンサートも開催されており、今後も有名アーティストのライブが予定されているという。推しのライブやコンサートをこんなVIP席から見ることができたら、一生忘れられない思い出になりそうだ。

カイタック・スポーツパーク (Kai Tak Sports Park)
住所/38 Shing Kai Road, Kai Tak, Kowloon, Hong Kong
TEL/+852 2301 3902
URL/www.kaitaksportspark.hk

香港は隠れワイン天国! プレミアムワイン×セレブリティシェフの料理に酔う

今回滞在のタイミングで、香港の秋の風物詩となりつつある「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」も開催されていたので参加してきた。「香港でなぜワイン?」と疑問の方も多いと思うが、実は香港ではアルコール度数30%以下のワインは免税なのだ。そのため地元の人いわく「ボルドーよりも安くワインが買える」らしい。

そして、アジアの交易の中心的存在である香港は、各国から様々なワインがやってくる。そのため、香港はワイン好きに最高の場所であり、「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」のようなイベントも開催されているのだ。

イベントでは、フランス、イタリア、イギリス、スペイン、日本に加え、チェコ、ベルギー、ノルウェー、オーストリア、近年世界中の愛好家からの評価が高まっている中国のプレミアムワインも集結。中国・寧夏にあるユネスコ世界遺産に指定されている敷地で栽培したブドウを醸した「レガシー・ピーク」の、年間1076本のリミテッドエディションという超貴重なシャルドネなんかも味わえる。

セントラル・ハーバーフロントのイベント会場には、セレブリティシェフの料理も勢ぞろい。ロンドンのミシュラン二つ星レストラン「A. Wong」のアンドリュー・ウォン氏や先述した「Man Ho」のジェイソン・タン氏の料理も振舞われていた。

進化する香港でしか出会えない、唯一無二の体験

かつて私たちが知っていた香港は、今、あらゆる側面で進化を遂げ、訪れる者に唯一無二の本質的な体験を提供してくれる。クラシックな魅力と、ダイナミックな未来が交錯する都市、香港。今こそ、その進化の熱気を体感しに訪れるべき時かもしれない。

取材協力:マリオット・ボンヴォイ

Photos & Text:Riho Nakamori

 

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