
東京・代々木八幡のVacant/Centreにて、陶芸家・明主航(みょうしゅ・わたる)とVacant主宰・永井祐介による共作インスタレーション展示「Place the Space/間の据え」が開催。会期は、2025年10月17日(金)〜11月3日(月・祝)まで。
2009〜19年に東京・原宿でアート、デザインのさまざまな展示やブランドのポップアップなどを展開したプロジェクトスペース「Vacant」。21年に新たな活動拠点「Vacant/Centre」を設立し、これまで多様な場づくりを実践している。

本展では、日本古来から通ずる、見えず聞こえずの「間」を、無や空虚としてではなく「余白/余韻」という関係性をつなぐものとして捉え、その感覚を「間の据え」と題して表現する試みだ。

京都府・亀岡を拠点に作陶を行う明主は近年、「型取り」の手法で箱型の作品や「白刻」という器のシリーズを制作。型を用いながらも、素材の掛け合わせや、型から外すための砂敷き、丹念な仕上げの過程にさまざまな偶発性を取り込み、一つひとつ異なる個性を持った作品を作り上げている。

23年のVacant/Centreでの展示をきっかけにコラボレーションを重ねてきた明主と永井の両者が、それぞれの活動を通して探求してきた“空間の可能性を引き出す”実践の交差点として生まれた本作。Vacantのオリジナルレーベル「Vacant/Multiple」に通底するコンセプトを体現する本展に、どうぞご注目を。
※掲載情報は10月22日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「Place the Space/間の据え」
会期/2025年10月17日(金)〜11月3日(月・祝)
会場/Vacant/Centre
住所/東京都渋谷区元代々木町27-6
開館時間/金〜月13:00〜18:00
URL/https://www.vacant.vc/page/centre/placethespace
Text : Akiko Kinoshita
