
日本最大級の都市型アートフェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」が、待望の開幕を迎えた。東京・八重洲、日本橋、京橋、銀座の各エリアにて、2025年10月27日(月)まで。
「T3(ティースリー)」は、アートフェス、アートフェア、育成事業の三本柱を軸に、写真文化を発信する包括的なプロジェクト。2017年の設立以来、屋外展示や地域連携を強みに進化を続け、昨年は75万人以上が来場した。そのなかで、アートフェス「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」は、都市空間で作品を発表する場をアーティストに提供してきたほか、写真を通じて文化観光の振興にも力を注いでいる。
今年で7回目を迎える2025年度のアートフェスのテーマは「庭 / Garden」。フランスの庭師・思想家であるジル・クレマンの考えを取り入れ、都市空間を“生きた庭”として再解釈する試み。東京の街に点在する展示は、訪れた人々との思いがけない出会いや交流を生み出し、新しい都市の楽しみ方や可能性を感じさせてくれる。

注目の企画展として、スティーブン・ショアやメリッサ・シュリークらが参加する「City as Garden」や、写真集を通して1950年代以降に活躍した日本の女性写真家を紹介する「写真集でたどる日本の女性写真家のまなざし“Visions of Japanese Women Photographers Seen in Photobooks” from I’m So Happy You Are Here」が展開される。
また、フランス・パリの「ヨーロッパ写真館(MEP)」のプラットフォームと連携した国際共同キュレーション企画にも関心が集まるほか、日本の写真文化の世界進出を支えるプロジェクト「T3 NEW TALENT」で選出されたキュレーターが手がけるグループ展も見逃せない。

さらに会期中は、フランス・パリのポンピドゥーセンターやアメリカの二ューヨーク近代美術館(MoMA)、イギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館などで活躍する名キュレーターたちが来日。豪華なトークイベントなども予定されており、都市型写真祭としてのT3の魅力を多角的に楽しむことができる。
この貴重な機会を、ぜひお見逃しなく。
※掲載情報は10月8日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO
会期/2025年10月4日(土)〜27日(月)
会場/東京・八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内、屋外会場
料金/無料
URL/t3photo.tokyo/festival-2025
Text:Manami Abe
