1924年に北イタリア・ヴァレンツァで創業し、101年目を迎えたイタリアを代表するジュエラー、DAMIANI(ダミアーニ)。6月にローマで発表されたマスターピースコレクション「Ode all’Italia(イタリアへの賛歌)」が、この度日本に上陸! 代官山で開かれた特別なお披露目会にお招きいただき、イタリアの美とクラフツマンシップが凝縮されたラグジュアリーな世界に触れてきました。Numéro TOKYOでジュエリーを担当するファッション・エディター、清原愛花がその模様をお届けします。

緑に囲まれた都会のオアシス、代官山ヒルサイドフォーラム。ダミアーニのハイジュエリーを纏い、美しくドレスアップされたエグゼクティブな顧客様が集うお披露目の会に、参加させていただきました。


会場は、クリーンでモダンな世界観に彩られ、まるで現代美術館のよう。白を基調とした空間にジュエリーの煌めきが映え、一点一点がガラスケースに収められ、まるで芸術作品を鑑賞するような緊張感と高揚感に包まれていました。
商談スペースもまた洗練されていて、思わず夢を描いてしまうほど…(私は今世で、いつの日かここに座って、お買い物ができる日はくるのでしょうか…!?)



イタリアの自然や歴史、文化からインスピレーションを得て、ジョルジョ・ダミアーニが世界中から買い付け選び抜いた宝石を、ヴァレンツァの熟練職人が丹念に仕立てたマスターピースたち。今回お披露目された「Ode all’Italia」は、まるでイタリアを巡る旅に誘われるかのように、三つの章で展開されていました。地中海の深い青、大地の雄大な広がり、そして、壮麗な建築物や芸術の街並み――それぞれの色彩や形、輝きにインスピレーションを得た作品は、フランスやアメリカのジュエラーとは一線を画す、イタリア的感性を体現する芸術そのもの。鑑賞するほどに、イタリアを旅したかのような気分に!
Lights of the Sea(海の光)
最初の章は、地中海の水面に煌めく光を映し出した「Lights of the Sea」。海辺のリゾート地を思わせる色彩と輝きが広がり、波や潮風、夏の陽射しをそのままジュエリーに閉じ込めたかのようなコレクション。どの作品もイタリアの海岸沿いの景色をエレガントに表現しています。

この章を象徴するスターアイテムは『Marea Rosa』ネックレス。なんと46カラットを超える美しい海の色のパライバトルマリンがセンターに燦然と輝き、思わず息を呑むほどの存在感。さらに、柔らかいピンクのモルガナイトやカラーレスのダイヤモンドが織りなす絶妙なカラーリングは、波打ち際のきらめきをそのまま映しているかのようで、なんて尊いのでしょう。地中海に浮かぶサルデーニャ島の情景を想起させる、海と光を体現したスペシャルピースです。
さらに、私が特に目を奪われた3つのピースをご紹介します。

イタリア北西部ポルトフィーノの光と潮風を映し、パライバトルマリンとダイヤモンドの煌めきが重なり合って、波の“しゅわしゅわ”感を表現。清涼感と華やぎを兼ね備えた美しいネックレス。

“イルカたちの港”という名を持つピアスは、光を跳ね返すようなリズム感が素敵。水面の煌めきをそのまま耳元に纏うようで、なんてロマンティックでしょう!

カプリ島へのオマージュから生まれたブレスレット。ターコイズやブルーサファイアの鮮やかさは、地中海の夏の空気をそのまま纏ったよう。フォーマルなブラックドレスにも、白シャツやTシャツといったカジュアルなスタイルにも映えそうな、自由度の高い魅力的なジュエリー!
“海の光”をテーマにしたこれらのピースは、身に着ける人を美しいイタリアの浜辺へと誘ってくれるようで、見ているだけで、脳内はイタリアの海へ! 本当に幸せな気分になりました♡
Landscapes of the Soul(心の風景)
二つ目の章は、イタリアの壮大な自然を讃える「Landscapes of the Soul」。アルプスの峰々や火山、穏やかな湖、咲き誇る丘陵のパノラマを、宝石の色彩やフォルムへと昇華したコレクションです。ヴァレンツァの熟練職人によって丹念に選ばれた宝石は、イタリアの大地が持つエッセンスをすくい上げ、自然の力強さを映し出した物語へと結晶化されていました。

Landscapesを象徴するのは『Dolce Stil Novo』ネックレス。トスカーナの丘陵をイメージしたデザインは、まるでソネットの詩のように抒情的でロマンティック。中央の31カラットを超えるコロンビア・ムゾー産のエメラルドの鮮烈なグリーンが印象的。さらに、随所にほどこされた可愛らしいデイジーのモチーフは、“女性らしさの賛辞”として、14世紀の詩人たちが詠んだ花なんだそう。文学と自然が融合した唯一無二のネックレスです。
『Quel Ramo Incantato』ブレスレット(ホワイトゴールド×カボションカットのスターサファイア26.87ct×アレキサンドライト×ダイヤモンド)¥74,360,000 ピアス(ホワイトゴールド×2石のカボションカットのスターサファイア15.08ct+12.99ct×アレキサンドライト×ダイヤモンド)¥40,480,000
そしてもうひとつ、忘れがたかったのは『Quel Ramo Incantato』のブレスレット&ピアス。深いブルーのスターサファイアが、光を受けて星のように輝き、アレキサンドライトやダイヤモンドのグラデーションが、湖畔の光景を映し出しているかのよう。セットで纏えば、無敵のオーラを放つはずです!
“心の風景”の章は、自然の壮大さを詩のように描き出し、色彩も豊かに表現されていました。静けさの中に力強さが宿るジュエリーたちは、見ているだけで不思議とパワーがみなぎってくるように感じました。
Dwellings of Time(時のすみか)
最後の章は、芸術都市を巡る「Dwellings of Time」。歴史や建築の記憶をジュエリーに閉じ込めたような、知性と洗練さが漂うコレクションです。ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアといった、名だたる都市の壮麗な建築や文化遺産からインスピレーションを受け、色とりどりの宝石を精緻に組み合わせたジュエリーたちは、建築的なデザインが魅力的。イタリアが誇るクラフツマンシップの真髄を体感できる、圧巻のマスターピースがラインナップ!

その象徴が『Aethernitas』ネックレス。ローマのパンテオンや、サン・ピエトロ大聖堂の壮麗さから着想を得ており、センターに輝くのは、極めて稀少な5.01カラットのファンシー・イエローグリーンダイヤモンド。その周囲は180石を超えるダイヤモンドが取り囲み、光を受けてまばゆいまでの建築的な輝きを放ちます。“永遠の都”ローマの魂を讃えるにふさわしいスペシャルピースです。
『Venustas』ピアス(ホワイトゴールド×2石のカボションカットのホワイトオパール14.89ct+11.49ct×18石のパープルサファイア34.34ct×26石のダイヤモンド1.92ct)¥28,930,000 ブレスレット(ホワイトゴールド×カボションカットのホワイトオパール34.72ct×82石のパープルサファイア合計103.95ct×141石のダイヤモンド10.56ct)¥61,930,000
他に私が魅了されたのは、『Venustas』のピアスとブレスレット。ホワイトオパールが虹色のごとく輝き、パープルサファイアのグラデーションと響き合いながら、大人の女性にふさわしい気品を漂わせます。年齢を重ねるほどに似合うジュエリーと言ったらよいでしょうか、まさに“成熟したエレガンス”を体現する素晴らしいジュエリーでした。
「時のすみか」の章は、ローマとフィレンツェ、二つの都市の精神を象徴しながら、時を越える美の普遍性を語りかけてくれるようで、建築巡礼の旅へと誘われたかのような気分になりました。
<左から>『Agrumia』オレンジ リング(ホワイトゴールド×ピンクゴールド×オーバルカットのパライバトルマリン4.74ct×オレンジサファイア)¥61,930,000 『Agrumia』ピンク リング(ホワイトゴールド×クッションカットのパライバトルマリン9.66ct×ピンクサファイア)¥80,080,000
<左から>『Portus Delphini』リング(ホワイトゴールド×クッションカットのパライバトルマリン3.49ct×パライバトルマリン×ダイヤモンド)¥30,580,000、『Ballo a Ca’ d’oro』ピンク リング(オーバルカットのルベライトトルマリン×サファイア11.57ct×ダイヤモンド2.00ct)¥12,430,000 『Note di Luce』リング(ホワイトゴールド×イエローゴールド×オーバルカットのアレキサンドライト15.70ct×オレンジサファイア×カラーレスダイヤモンド×ブラウンダイヤモンド×イエローダイヤモンド)¥90,860,000
最後に、数ある作品の中でも、とびきりゴージャスなリングたちは、まさにダミアーニならではの“The Italian!”を体現した結晶。大胆なフォルムや鮮烈な色彩、あるいは同系色でまとめたセンスに、“やっぱり私はイタリアのブランドが好きだー!”と心の中で叫んでしまうほど。願わくば、撮影の機会でもかまいませんので、これらのリングをすべての指に纏い、その圧倒的な存在感と煌めきに包まれてみたいです……(笑)。
今回のお披露目会で体感したのは、単なるハイジュエリーの展示ではなく、“イタリア”という国そのものの芸術を味わうような体験でした。色彩、フォルム、そして大胆さの奥に息づくクラフツマンシップ。その真髄を目の当たりにし、改めてダミアーニというブランドの独自性を強く実感しました。
さらにこの特別な展示会では、副社長シルヴィア・グラッシ・ダミアーニさんにも直接お話を伺うことができました。コレクション誕生の背景、家族経営を続ける理由など、たっぷりお話しを伺ったので、後編ではインタビューをお届けします!
Damiani
ダミアーニ 銀座タワー
TEL/03-5537-3336
URL/https://www.damiani.com/ja_jp/
Edit & Text:Aika Kiyohara










