BTSとTOMORROW X TOGETHERが所属するBIGHIT MUSICから6年ぶりにボーイグループ「CORTIS(コルティス)」がデビュー。2025年8月18日(月)に韓国・ソウルで行われたメディアショーケースの模様をレポート。

グループ名のCORTISは、「COLOR OUTSIDE THE LINES」(=線の外に色を塗る)というフレーズからランダムに6文字を抜き出して作られたもので、「世の中が定めた基準やルールにとらわれず、自由に思考する」という意味を持っている。メンバーは、MARTIN(マーティン)、JAMES(ジェームス)、JUHOON(ジュフン)、SEONGHYEON(ソンヒョン)、KEONHO(ゴンホ)からなる5名。音楽、振付、映像を共同クリエイトする「ヤングクリエイタークルー」として、メンバーが直接楽曲や映像制作に携わっていく。

9月8日(月)に正式リリースされるデビューアルバム「CORTIS The 1st EP[COLOR OUTSIDE THE LINES]」から、タイトル曲「What You Want」のステージを初披露。ブームバップのビートと、60年代サイケデリック・ロックの懐かしい響きを思わせるギターリフが特徴的な楽曲で、トレッドミルを使ったユニークなパフォーマンスにも彼ららしさが存分に表れていた。

このタイトル曲を作るためにLAでソングキャンプを実施したという。「300曲を超える候補曲がありましたが、サイケデリック・ロックの雰囲気を加味したこの曲こそ、僕たちのものと思いました」(SEONGHYEON)、「CORTISの顔になる曲と考えると、たくさん悩みましたが、完成した瞬間にみんなで喜んだ記憶があります」(JUHOON)、「この曲にどういう振り付けをつけるべきか、という悩みがとても大きかった」(JAMES)と話す。「人生で求めるものが何なのか、メンバーたちと話し合い、即興で作ったメロディーや歌詞も反映されています」とリーダーのMARTIN。KEONHOは、「作業できたのが楽しくて、デモから完成版だねとプロデューサーさんに褒めてもらいました」と振り返った。
映像制作にもメンバーが自ら参加するのも、CORTISの珍しい特色だ。アイデア会議から制作会議まで、欠かさず出席し、今回の1st EPの収録曲には、すべてムービーが用意されているという。MARTINは、「直接作詞作曲した楽曲はあるのに、どうして映像はないのだろうと疑問に思い、自然に参加するようになりました」語る。「練習生時代に、自分たちで企画して作った動画があるのですが、それを見せたところ、もっと大きなスケールでMVを撮影してみないかと言われ、とても嬉しかったです」とJAMES。
質疑応答では、「CORTISの武器」を聞かれると、SEONGHYEONは共同制作だと答え、初期には別々に作業したこともあったが、メンバーみんなで頭を突き合わせながら作業するスタイルをとっていると明かした。また、過去にILLITやTOMORROW X TOGETHERの楽曲制作に参加した経験を持つMARTINとJAMESは、先輩アーティストの楽曲制作では、最善を尽くし学ぶことが多かったが、自分たちの音楽では「率直さ、素直さ、ラフで等身大の姿を見せたい」と語った。
「What You Want」のパフォーマンスビデオは、8月18日(月)18時に公開予定。
