3人の女性アーティストによる「『元始女性は太陽だった』のか?」‬展@KOTARO NUKAGA Three‬‬‬‬
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3人の女性アーティストによる「『元始女性は太陽だった』のか?」‬展@KOTARO NUKAGA Three‬‬‬‬

フェミニズム・アーティストとして知られる嶋田美子と、山本れいら、みょうじなまえによる、日本という国家と女性の身体、セクシャリティの関係を問う展覧会「『元始女性は太陽だった』のか?」‬が、東京・天王洲のKOTARO NUKAGA Threeにて開催。会期は、2025年5月17日(土)〜6月14日(土)まで。‬‬‬‬

「『元始女性は太陽だった』のか?」展示風景(嶋田美子作品)、KOTARO NUKAGA Three、2025年、Photo by Layla Yamamoto
「『元始女性は太陽だった』のか?」展示風景(嶋田美子作品)、KOTARO NUKAGA Three、2025年、Photo by Layla Yamamoto

今回の出展者の一人であるみょうじなまえは、小誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』3月号「2025年、新時代を創る女性10人」でも取り上げた、いま注目の才能だ。

(関連記事)
Numero.jp/みょうじなまえ「“本当の自分”を見つけたい」|2025年、新時代を創る女性10人

「『元始女性は太陽だった』のか?」展示風景(山本れいら作品)、KOTARO NUKAGA Three、2025年、Photo by Layla Yamamoto
「『元始女性は太陽だった』のか?」展示風景(山本れいら作品)、KOTARO NUKAGA Three、2025年、Photo by Layla Yamamoto

本展は、ニューヨークに拠点を置く非営利団体apexartによる国際キュレーション公募で採択され、apexartか‬ら本展キュレーターの山本れいらに委託されるかたちで実施。日本という国家が歴史的に、あるいは現在進行形で‬女性の身体とセクシュアリティをどのように管理してきたかをテーマに展開する。‬‬‬‬

展覧会のタイトルは、日本のフェミニスト運動の先駆者の一人、平塚らいてうが1911年に雑‬誌『青鞜』に寄稿した記事の一節から引用したもの。その中でらいてうは近代日本におけ‬る女性の従属的地位を糾弾し、女性の抑圧された状態を“月”に、自立を“太陽”に例えた。‬‬‬

「『元始女性は太陽だった』のか?」展示風景(みょうじなまえ作品)、KOTARO NUKAGA Three、2025年、Photo by Layla Yamamoto
「『元始女性は太陽だった』のか?」展示風景(みょうじなまえ作品)、KOTARO NUKAGA Three、2025年、Photo by Layla Yamamoto

「日本の女性は真に自立していたことがあったのか? なかったのだとす‬れば、どうすれば太陽のような解放を達成できるのか?」――嶋田美子、山本れいら、みょうじなまえの作品を通じて、歴‬史への批判と未来への思索によって家父長制的ナラティブに挑む本展。
日英のキュレーションツアーや、長野県立美術館館長・笠原美智子を招いてのフェミニズムアートの再考など、さまざまなイベントも開催。詳細は、公式サイトをぜひチェックしよう。

※掲載情報は5月19日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「『元始女性は太陽だった』のか?」‬‬‬‬
会期/2025年5月17日(土)〜6月14日(土)
会場/KOTARO NUKAGA Three
住所/東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex I 3F
開館時間/11:00〜18:00
休館日/日、月、祝
URL/https://kotaronukaga.com/exhibition/ (KOTARO NUKAGA)
https://apexart.org/yamamoto.php (apexart)
主催/apexart

Text : Akiko Kinoshita

 

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