いま話題のシンガーソングライター、マヤ・デライラ。ベッドルームから自作の楽曲を発信し、同世代の共感を呼ぶ等身大の歌詞と、R&Bやソウルをオーガニックなポップへ昇華したサウンドたちまち話題に。3月には名門レーベル、ブルーノートから満を持してデビューアルバムを発売した。今夏の「フジロックフェスティバル ’25」に出演するとあって、日本での注目も高まっている。彼女に、デビューアルバムについてや好きなファッション、インスピレーション源を一問一答で聞いた。

Q1.最新作『ロング・ウェイ・ラウンド』でいちばん歌詞が気に入っている曲はどれですか。またどのフレーズが一番好きですか。
「『マイ・バルーン』かな。愛について、誰かをあきらめきれない気持ちについて歌った曲なんです。視覚的に表現することが多いから、手に持った風船でその気持ちをヴィジュアライズして、あきらめきれない気持ちを表現しました。曲の中の“You’re tied to my sleeve/Where my heart used to be”(あなたは私の袖に繋がれている/そこはかつて私の心があったとこ)というフレーズは、イングランドで使われる”wear your heart on your sleeve”(自分の感情を表に出す)という表現から来ていて、そのフレーズが好きです」
Q2.最新作『ロング・ウェイ・ラウンド』のなかでいちばん気に入っているギターのフレーズはどの曲のどのあたりですか。
「『ビギン・アゲイン』のギター・ソロの始まりの部分。ライヴでやるときもいつもお気に入りの瞬間なの」
Q3.いちばんライブでお客さんが盛り上がるマヤさんの曲はどれですか。
「2021年にリリースした『Breakup Season』という曲はライヴでもいつも盛り上がりますね。新アルバムの中だと、『ジェフリー』というインストゥルメンタルの曲があって、その曲でギターをプレイするのがいつも楽しいんです」
Q4. どんなときに作曲のインスピレーションを得ることが多いですか。
「いつもランダムに浮かんでくる感じですね。映画やテレビで聞いた台詞を書き起こして、そこからインスピレーションを得ることも多いし、みたいな。自分がその人だったらどんな感情かを考えたりすることもあるかな」
Q5.一番影響を受けたミュージシャンと好きな曲を教えてください。
「たぶん、ディアンジェロだと思う。いちばん影響を受けた曲は『Untitled (How Does It Feel)』かな」
Q6.いつか一緒にセッションしたいと思っているミュージシャンはいますか。
「アンダーソン・パークとセッションしてみたい。クールだし、多才だし、いろんな楽しいことができそうだから」
Q7.ライブを見にタイムスリップするなら何年ごろに行って誰のライブが見たいですか?
「プリンス! ライヴを見られなかったのはとても悲しい。昔ロンドンの有名なバーでバーテンダーをしてたんだけど、私が働き始める前に彼がそこでシークレット・ショウをやってたの。それを見逃したのがとても悲しい!」
Q8.影響を受けた映画があれば教えてください。
「いい質問ですね。ウェス・アンダーソンの映画からはたくさんインスピレーションを受けている。自分のミュージック・ビデオや歌詞、サウンドでは自分の世界を創り上げたいと思っていて、ウェス・アンダーソンの映画はいつも参考にしています。ひとつ挙げるとしたら『グランド・ブダペスト・ホテル』かな」
Q9.ファッションのこだわりを教えてください。
「金色のものを身にまとうのが好きかな。なるべくたくさんつけたい(笑)!」
Q10.特にお気に入りのファッションブランドはありますか。
「たくさんあるけど…、日本に店舗があるか分からないけど、HAIは大ファンで、トップスが特にお気に入り」
Q11.最近購入した中で一番気に入っているアイテムは何ですか。
「今着ている部屋着かな。大きめのサイズで黒色の部屋着。Seventhっていうブランドで、ロンドンで買ったの」
Q12.マヤさんにとってのファッションアイコンは誰ですか。
「タイラー・ザ・クリエイター。彼は素晴らしいと思う」
Q13.Numero TOKYOの読者にメッセージをお願いします!
「とにかく私の音楽を楽しんでもらえたうれしい。たくさんのジャンルにインスパイアされているから、ファンクが好きな人でも、アコースティックが好きな人でも、R&Bが好きな人でも楽しめると思うし、ビデオも公開される予定だからそこでのファッションも楽しんでほしいですね」
『ロング・ウェイ・ラウンド』

国内盤CD¥3,080 (税込)発売中。
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Photos:Yukitaka Amemiya Edit:Mariko Kimbara
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