ドバイに行くなら冬がおすすめ! 今行くべき王道&最新おすすめスポット7選
世界屈指の治安の良さを誇り、街は清潔、人口の8割が外国人のため、異邦人にも優しいアラブ首長国連邦に位置するドバイ。夏は50度を超えることもあるが、10月~4月にかけては半袖や長袖一枚で過ごせる温暖な気候となり、今まさにベストシーズンを迎えている。
極上のリゾートホテルや最先端のスポット、アラブの歴史地区など多彩な観光資源が揃い、女子旅や親子旅、カップル旅などさまざまな旅のニーズに応えてくれる。今回はドバイだからこそ叶う王道と新定番スポットを、それぞれピックアップして紹介する。
【ドバイの王道1】世界最大のショッピングモール「Dubai Mall」を攻略
ドバイと言えば「世界一」「世界初」のオンパレード。世界最大規模のショッピングモール「Dubai Mall(ドバイモール)」もその一つだ。1200軒以上のショップや大手デパートのほか、数百もの飲食店が軒を連ねている。
特に世界最大規模の水槽を有する「水族館」は要チェックだ。ダイバーによる魚のエサやりは、数千匹もの魚が群れる圧巻の風景で名物となっている。
ショッピングエリアでは、ドバイのお土産として人気のショップをチェックしておこう。まずはドバイ土産の鉄板とも言える、高級デーツの専門店「Bateel(バティール)」。アラブ諸国の王室御用達のブランドで、デーツの品種別に量り売りをしているだけでなく、デーツにナッツを挟んだものや、チョコレートやキャラメルをかけたものなど、さまざまなフレーバーが揃う。
続いてはチョコレートブランドの「Patchi」。こちらはレバノンの高級チョコレートブランドで、日本での認知度は高くないが、世界のチョコレート好きの間では人気のブランドだ。
ドバイ生まれのパティスリー「VEVEL」も見逃せない。ドバイの王族やセレブにも愛されるブランドで、デーツやアラブならではの焼き菓子のほか、紅茶も評判が高く、特にホワイトティーが人気だ。
Dubai Mall
住所/Downtown Dubai
TEL/+971800382246255
URL/https://thedubaimall.com/
【ドバイの王道2】世界最大の噴水ショー「ドバイ・ファウンテン」をレストランのテラス席で満喫
ドバイの夜のエンタメといえば、世界最大の音と光と水の噴水ショー「Dubai Fountain(ドバイ・ファウンテン)」は欠かせない。先述した「Dubai Mall」側からも見ることができるが、複合施設の「Souk Al Bahar(スーク・アル・バハール)」の方が、ラッシュアワーでもタクシーで乗り付けやすい。噴水ショーは18:00~23:00までの30分ごとに、連日噴水ショーが行われており、誰でも無料で鑑賞可能だ。
「Dubai Fountain」は、人工湖のほとりで見ることもできるが、その周辺を囲むように立地するレストランのテラス席から見るのがおすすめだ。食のホットスポットとして賑わう「Time Out Market Dubai(タイムアウトマーケット・ドバイ)」のテラス席も、噴水ショーの特等席だ。ドバイで人気のレストラン「MASTI」、「BB Social Dining」、「Pickl」などが軒を連ねており、一度にドバイの名店の味を楽しめる。
世界一の高さを誇る「Burj Khalifa(バージュ・カリファ)」も、ここからならよく見える。噴水ショー以外にも、夜には「Burj Khalifa」のプロジェクションマッピングも行われており、表面積33,000平方メートル、357,000以上のLEDで構成されており、表面積が世界最大規模のLEDビジョンだ。
Time Out Market Dubai
住所/Level 3, Souk Al Bahar – Downtown – Downtown Dubai
TEL/+971543752421
URL/www.timeoutmarket.com/dubai/
【ドバイの王道3】旧市街でスーク巡り&アブラ船に乗り、アラビアンな世界に浸る
ドバイというと摩天楼のイメージが強いが、昔のアラブの暮らしを今に残す旧市街(オールドドバイ)も人気の観光地として知られている。
旧市街にはスークと呼ばれる昔ながらの市場が点在。お土産探しに訪れたいのが、大きなバスケットに色とりどりのバリエーション豊かな香辛料が並ぶ「スパイススーク」だ。スパイスだけでなく、デーツなどのドライフルーツ、ハーブティーなども売られている。
「スパイススーク」に隣接する金製品の専門店が軒を連ねる「ゴールドスーク」もドバイ名物。ドバイでは24金に対しては無税のため、金製品をお土産に買って帰る人も多い。
また、ドバイは金属製品の加工技術が高い一方、加工料が安価なため、「ゴールドスーク」の各店では、オリジナルのアクセサリーを作ってもらうこともできる。自分の名前をアラビア語のカリグラフィに加工してもらう、ネックレスやリングのオーダーメイドの人気が高い。
「ゴールドスーク」の入り口に位置するお店には、ギネス認定された21金としては世界で一番大きな金の指輪があるので、こちらもチェックしておきたい。
クリークを挟んで南側には、「テキスタイルスーク」や「Al Fahidi(アル・ファヒディ)歴史地区」がある。対岸への移動には、アラブ伝統の渡し船「アブラ」(乗船料1AED)に乗ってみてほしい。
クリーク沿いには4カ所の乗り場が設けられ、デイラとバールドバイを結ぶ2つのルートでは約150艘のアブラ船が数分おきに運航している。クリーク沿いに広がる、アラブの歴史的建造物と船が行きかう様子に、旅情を掻き立てられるはずだ。
ドバイクリーク沿いにある「Al Fahidi歴史地区」は、19世紀後半に建造された伝統的な建物が多く保存されており、昔のアラブの暮らしを体感できるエリアだ。例えばアラビア語で「風の塔」を意味する「バルジール」と呼ばれる、天然のエアコン的役割を果たした建築物が今も残る。
この地区の歴史的な建造物は、今ではカフェや博物館、ギャラリーなどとしても活用されている。ドバイ地域の伝統文化を感じながら本格的なエミラティ料理を楽しめるレストラン「Al Khyma Heritage restaurant(アルハイマヘリテージレストラン)」もその一つ。
アラブ伝統のアラビックコーヒーとデーツによるおもてなしはもちろん、カルダモンとサフランで味付けし、デーツのソースをまわしかけた揚げ団子の「Luqaimat(ルゲイマート)」などクラシカルなアラブフードが味わえる。
Al Khyma Heritage restaurant
住所/Historical Neighbourhood – 79 Al Mussallah Rd – Al Fahidi – Dubai
TEL/+971551802080
URL/https://alkhayma.com/restaurant/al-khayma-heritage-restaurant-dubai
【ドバイの新定番1】プライベートビーチを有する新ホテル「Banyan Tree Dubai」でリゾートステイ
続いてはドバイの新定番を紹介していきたい。ドバイと言えば高層ビルが立ち並ぶ都市のイメージが強いが、実はビーチリゾートの顔も強めている。近年ビーチエリアが整備され、続々と新たなビーチリゾートホテルが誕生した。
その一つが2023年12月にブルーウォーターズ・アイランドにオープンした「Banyan Tree Dubai(バンヤンツリー・ドバイ)」。アラビア湾を望む500メートルに渡るプライベートビーチに加え、広々とした屋外・屋内プール、フィットネス施設やスパ、ウェルネス施設などを有する5つ星ラグジュアリーホテルだ。
179ある客室は、54平方メートルから315平方メートルの広さ。床から天井までの窓、海を望むバルコニー、大理石張りのバスルームがあり、アジアのエッセンスを感じるモダンで品の良い設えがリゾート気分を高めてくれる。
ホテル内にはオールデイダイニングの「Alizée」、モダンチャイニーズレストランの「Demon Duck」、おまかせスタイルの日本料理店「TakaHisa」など、多彩なダイニングが揃う。
日本人ペストリーシェフが腕を振るう、コンテンポラリージャパニーズティーハウスの「Tocha」もレベルが高い。人気のアフタヌーンティーを、アラビア湾を見渡すリゾートビューとともに堪能したい。
Banyan Tree Dubai
住所/Bluewaters Island, Dubai
TEL/+97145566666
URL/www.banyantree.com/united-arab-emirates/dubai
【ドバイの新定番2】倉庫街をリノベーションした最先端カルチャーの発信地「Alserkal avenue」を散策
ドバイの最先端カルチャーを感じられるのが、工業地帯、倉庫街をリノベーションした「Alserkal avenue(アルサーカルアベニュー)」だ。約40棟もの倉庫には、およそ16のギャラリー、シアター、カフェ、ショップなどが入居しており、アート地域として人気を集めている。
ここで立ち寄りたいのが2021年オープンの「Pekoe tea and bread bar」。フランスで修業した中国人ベーカリーシェフによる手作りのパンやペストリーとともに、世界中から厳選された高品質のお茶やコーヒーをいただける。
Pekoe tea and bread bar
住所/Alserkal Avenue – Warehouse 59 17th St – Al Quoz – Al Quoz Industrial Area 1 – Dubai
TEL/+97143593553
URL/https://alserkal.online/community/pekoe-tea-bread-bar
【ドバイの新定番3】マジックアワーで表情を変えるドバイの街並みが美しい「サンセットクルーズ」
太陽が傾き、気温も下がるドバイのサンセットタイムには、ぜひ潮風が心地よいクルーズを楽しんでみてほしい。新市街の海辺にあるマリーナ地区からは、多くの船が発着しており、サンセットクルーズも楽しめる。
クルーズではオレンジ色に輝くドバイの高層ビル群をはじめ、ベイエリアの街並み、海岸線を一望できる。マジックアワーで刻一刻と表情を変えるドバイの街並みが、なんとも贅沢な景色だ。
日が暮れると煌々と輝くドバイの摩天楼が目に飛び込んでくる。クルーズの後半では、街の中心部の方まで運河をさかのぼってくれるので、ダイナミックな夜景を思う存分堪能できるはずだ。
Orient tours
URL/https://www.orient-tours-uae.com/
【ドバイの新定番4】ドバイ初の芸術劇場「Dubai Opera」で最新エンタメを満喫
2016年、ダウンタウンに「Dubai Opera」が開業して以降、ドバイのナイトタイムは活況を極めている。近未来的な印象の建物を手掛けたのは、デンマークの建築家ヤヌス・ロストック氏。360度全面ガラス張りの外観は、伝統的なダウ船をモチーフにしている。
「Dubai Opera」は劇場、コンサートホール、フラットフロアという3つのモードに変換できる多機能劇場だ。演劇だけでなくオペラ、バレエ、コンサート、コメディ、バンケットやファッションショー、ギャラリーなどさまざまな催しが行われている。
「Dubai Opera」は、エミラティをはじめ、セレブな方々が多く、来場者のドレスアップも見ものだった。豪奢な雰囲気は国際的なレッドカーペットのようで、観劇前にアペロを楽しむ人も多く、ドバイの夜の社交場としての賑わいを体感した。
劇場も桟敷席がアブラをモチーフにしているなど、随所に建築家の意匠が光る。私が訪れた際に上演されたのは、L.A. Dance Projectによる「ロミオとジュリエット」。クラシカルな演目を、映像や屋外広場までを駆使したコンテンポラリーな表現へと昇華していて大変心を動かされた。ドバイのエンターテイメントの今を知る上で、ぜひ訪れるべき新定番スポットだ。
Dubai Opera
住所/Sheikh Mohammed bin Rashid Blvd – Downtown Dubai – Dubai – アラブ首長国連邦
TEL/+97144408888
URL/www.dubaiopera.com/ar-AE/home
古き良き伝統を残しながらも国際都市として、リゾート地として、進化をし続けているドバイ。現在、日本からは東京の羽田空港と成田空港、関西国際空港からエミレーツ航空が直行便を運航しており、アクセスもしやすい。しかも日本便は深夜発のため、金曜深夜に日本を発ち、土・日の丸二日間をドバイで楽しみ、月曜に帰国するという週末旅も可能だ。町の中心部は空港からも近く、Uberなどのタクシーやドバイメトロなど、公共交通機関も充実しているので一人旅もしやすい。週末にサクッと楽しむ弾丸旅も、長期でのんびり過ごすバケーションにも打ってつけなディスティネーションだ。
取材協力:ドバイ経済観光庁(DET)
※AED=UAEディルハム、1AED=43.1円(2025年1月7日時点)
Photos & Text:Riho Nakamori