彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndの第2弾!舞台『マクベス』 | Numero TOKYO
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彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndの第2弾!舞台『マクベス』

 
彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd vol.2の演目が発表になった。上演されるのは『マクベス』。シェイクスピアファンの中でも人気の高い演目で、マクベスを藤原竜也、マクベス夫人を土屋太鳳が演じる。

演出の吉田鋼太郎をして「難物なのです」と言わしめる作品だ。荒野に現れる3人の魔女に与えられた予言によって、主君の暗殺を計画し、王位に上り詰めていくマクベス。しかし、そんなマクベスの傍にいるマクベス夫人は、罪悪感で徐々に錯乱していく…。

数多くのシェイクスピア作品を経験している藤原竜也が、初役となるマクベスをどのように演じていくのかが注目される。この彩の国シェイクスピアシリーズで、何度となくタイトルロールを演じてきた藤原は、他のキャストにとっても演出家にとっても頼もしい存在だ。

演出の吉田鋼太郎は、藤原に全幅の信頼を寄せている。「そうだ藤原竜也になんとかしてもらおう、あいつなら答えをくれるかもしれない。いやいや、そんな弱腰で稽古場に行く訳にはいかない」とコメントしているほどだ。

土屋太鳳のマクベス夫人も、その美しさと内面の激しさを持って臨むにはぴったりの役だと言えるだろう。映像作品への出演が多いが、この人の立体感はきっと舞台に良い効果をもたらしてくれる。初役で100点を取るにはあまりに難しい役ではあるが、ぜひ、全力でぶつかってみてほしい。

シェイクスピアに限らないが、繰り返し上演される演劇は、演じる人間が変わることで、その作品の違う面が見えてくるところに面白さがある。見る人間の置かれた状況に寄る部分も大きい。今回は、自分を投影する登場人物が誰になるのか。そんな楽しみ方もできるのがシェイクスピア作品の醍醐味。ぜひ、そんな体験を重ねてみてほしい。

舞台 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.2『マクベス』
作/W.シェイクスピア
翻訳/小田島雄志
演出・上演台本/吉田鋼太郎
出演/藤原竜也 土屋太鳳 河内大和 廣瀬友祐 井上祐貴 たかお鷹 吉田鋼太郎
公演日程/2025年5月8日(木)~25日(日)
一般チケット発売/2月15日(土)10:00~
会場/彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
主催/公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
制作/公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ホリプロ
URL/https://horipro-stage.jp/stage/macbeth2025/

※ほか宮城、愛知、広島、福岡、大阪公演あり

Text:Reiko Nakamura

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