桜島を一望できるビストロ「THE ROOF」が特等席!サウナ併設の「FAV LUX 鹿児島天文館」にステイ
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桜島を一望できるビストロ「THE ROOF」が特等席!サウナ併設の「FAV LUX 鹿児島天文館」にステイ

2024年12月13日(金)、鹿児島市の中心部にある天文館地区に「FAV LUX 鹿児島天文館」がオープンした。注目すべきは、今までありそうでなかった桜島を一望できるルーフトップバー&ビストロを展開していること。このほかホテルとして日本初導入となる「サウナしきじ」の娘、笹野美紀恵氏監修の「SAUNAGE(R)」サウナ付き客室、2タイプの貸切サウナを擁するなど鹿児島のホットスポットとなっている。

イギリス・ロンドンを拠点に活動する建築設計事務所PDP LONDON LLPがデザイン

「FAV LUX 鹿児島天文館」は、霞ヶ関キャピタルの連結子会社であるfav hospitality groupが展開するfavブランドの高級ライン。「みんないれば、もっと楽しい。」をタグラインに、家族や友人同士などのグループ向けとし、従来の宿泊施設の常識にとらわれない豊かな宿泊体験を提供することを目的としたホテルで、今回長崎と飛騨高山に続く3ホテル目だ。

「FAV LUX 鹿児島天文館」があるのは鹿児島市の中心部であり、繁華街の天文館。約2キロメートルにわたるアーケードを中心に、郷土料理や焼酎を提供する飲食店やカフェ、土産物店が立ち並び、昼夜を問わず多くの訪問者で賑わうエリアだ。

ホテル正面入口で出迎えてくれるのは、鹿児島のローカルロースターを起用したスペシャルティーコーヒーを提供する常設キッチンカー「『DECEMBER』- COFFEE & FOOD COMMUNE」。ドリンクのほか、南九州にゆかりのある焼き菓子や軽食なども販売されている。

キッチンカーのプロデュースを行うのは、海外ブランドのカフェやフードコンテンツのディレクションを数多く手掛けている浅本充氏。キッチンカーというフォーマットを通じ、天文館に新たな「食とカルチャー」を交差させるコミュニティを生み出すことを目指しているという。

「サウナしきじ」の娘、笹野美紀恵氏監修の「SAUNAGE(R)」サウナ付き客室も

プレミア サウナ バンク スイート
プレミア サウナ バンク スイート

ホテルは1秒でのチェックイン&チェックアウトを可能にする自動チェックイン機を備え、客室は自身のスマートフォンを使い、QRコードで入退室を行うなど、シームレスな宿泊体験も特徴だ。

プレミア サウナ バンク スイート
プレミア サウナ バンク スイート

客室はヌードカラーをベースに、ウッドトーンの家具とオレンジのチェアがアクセントの洗練されたデザインで、全63室、12階にはサウナ付きのスイートルームを3室展開。一部の客室からは、雄大な桜島と日本百景にも選ばれた鹿児島湾を一望できる。

スタンダードクイーン with SAUNAGE(R) サウナ
スタンダードクイーン with SAUNAGE(R) サウナ

特筆すべきは、ホテルへの導入としては日本初となる、「サウナしきじ」の娘で、サウナトータルプロデューサーの笹野美紀恵氏が監修したサウナ「SAUNAGE(R)」(サウナージュ)を備える客室があること。ガラス張りのサウナ室からは、テレビ画面も見ることができるなど、客室内で思い思いのサウナ時間が過ごせるのもありがたい。

なお各客室にはキッチンや乾燥機能付きのドラム式洗濯機、冷蔵庫、オンライン会議も可能な大画面テレビを完備。

シモンズ社製のベッドも配され、中長期滞在やワーケーションにも適した快適な設えとなっている。

フィンランド式とモリス式の2つのサウナも完備

さらに館内には、鹿児島の文化や歴史からインスパイアされた2タイプの貸切サウナを展開。サウナのために開発された人工石のケルケスストーンを使用したフィンランド式と、ベンチ下にヒーターを設置したモリス式の、世界でも珍しいハイブリッドサウナに加え、深さ90センチメートルの水風呂、外気浴のできるテラスを備えている。

プライベートサウナ「桜島」は鹿児島のイメージカラー「黒」を基調とし、鹿児島のシンボルである桜島や、鹿児島にゆかりのある偉人西郷隆盛の力強さを感じさせる武骨なソリッドデザイン。プライベートサウナ「霧島」は鹿児島湾をイメージし、ブルーグレーから深い青への美しいグラデーションが特徴的なサウナだ。これらの貸切サウナは「ローカルコミュニティの交流場となりたい」という想いから、ビジター利用も可能となっている。

■貸切サウナ 利用案内
桜島 営業時間:12:00~14:00、15:00~17:00、18:00~20:00、21:00~23:00の2時間枠4つ
霧島 営業時間:13:00~15:00、16:00~18:00、19:00~21:00、22:00~24:00の2時間枠4つ
利用料金:2名まで平日7,000円、土日祝9,000円(各2時間)※以降1名追加ごとに+2,000円
最大利用人数:8名

トランジットがプロデュースするルーフトップバー&ビストロ「THE ROOF」

ホテルのメインダイニングは、最上階の13階に位置するルーフトップバー&ビストロ「THE ROOF」だ。天文館の街並みと桜島を背景にしたスカイスケープとともに、鹿児島県産の食材を使用した食事はもちろん、アペリティフやディナー後のカクテルまでシーンに合わせて楽しめる。

レストランをプロデュース・運営をしているのは、「THE UPPER」や「Pacific DRIVE-IN」など国内外でさまざまな飲食・カルチャースポットをプロデュースしてきたトランジットグループ。「THE ROOF」は鹿児島エリア初出店だ。

お店のコンセプトは「Local Mixture Club」。ホテルゲストだけでなくローカルコミュニティも利用できるレストランとして新たなカルチャー拠点となることを目指している。料理を監修するのは、フレンチビストロ「eau」やきとりおでん「大賛成」ベーカリー「na」など多数手掛ける仲野智博シェフ。

メニューは、ビストロ&ベーカリー「VOLLON」の天然酵母を培養した深みのある酸が特徴のパンドカンパーニュ「自家製パン 発酵バター」をはじめ、「VOLLON」の人気メニュー「しらすとカラスミのリングイーネ 発酵バターのせ」などが味わえる。

メインは、スペイン製炭火オーブン“ジョスパー”を使用した鹿児島県産黒豚のグリル料理や「フォワグラと黒牛のカイエット」など、畜産大国である鹿児島県産食材を使った料理が揃う。しかもディナーコースはアミューズやブレッド、デザート含む6品に食後のドリンクがついて4,800円とお値打ちなのも嬉しい。

オリジナルのシグネチャーカクテルも豊富で、桜島から着想を得た「SAKURAJIMA/桜島」(1,500円)など鹿児島ならではのメニューが揃う。「SAKURAJIMA/桜島」はトンカ豆を漬け込んだ芋焼酎とメープルシロップで作るオールドファッションドスタイルのカクテルに、炭化したオレンジをスノースタイルに噴火と火山灰をイメージしてある。開放感あるテラスで、鹿児島市内の夜景を眺めながら楽しむカクテルタイムも心地よい。

昼間は店内からも店外からも桜島や鹿児島市内の景色が眺められ、夜になるとミラーボールが照らされソーシャルクラブらしい雰囲気へと様変わりする。時間帯に応じてムードが変化するので、さまざまなシーンで利用できそうだ。

「FAV LUX 鹿児島天文館」宿泊者限定の朝食は、パンやサラダなどが入ったモーニングボックスで供され、ダイニングや客室で自由に味わえる。モーニング以外のランチやティータイム、ディナーやバータイムはビジター利用も可能だ。

鹿児島にありそうでなかったヒップなルーフトップテラスを擁するダイニングに、本格的で洗練されたサウナ施設を持つ「FAV LUX 鹿児島天文館」。鹿児島エリアの新たなカルチャースポットとして注目を集めそうだ。

FAV LUX 鹿児島天文館
住所/鹿児島県鹿児島市山之口町7-30
TEL/092-292-2431
URL/www.fav-lux.com/hotel/kagoshimatenmonkan/

Photos & Text:Riho Nakamori

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