マーク・マンダースによる個展「Silent Studio」がギャラリー小柳にて開催 | Numero TOKYO
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マーク・マンダースによる個展「Silent Studio」がギャラリー小柳にて開催

マーク・マンダース 『Nightfall Scene』 (2024年) Painted bronze painted canvas painted wood iron painted epoxy 51 x 42 x 23 cm ©︎ Mark Manders / Courtesy of Gallery Koyanagi
マーク・マンダース 『Nightfall Scene』 (2024年) Painted bronze painted canvas painted wood iron painted epoxy 51 x 42 x 23 cm ©︎ Mark Manders / Courtesy of Gallery Koyanagi

日本でも高い人気を誇るマーク・マンダースによる個展「Silent Studio」が、東京・銀座のギャラリー小柳にて開催。新作を含む9点を公開する。会期は、2024年12月18日(水)〜2025年3月8日(土)まで。

マーク・マンダースは1980年代後半より、緻密に練られた配置図に基づいて彫刻や家具、日用品や建築部材などを「想像上の」部屋に配するインスタレーションを制作してきた。それらはすべて作家が「建物としてのセルフポートレイト」と呼ぶライフワークの断片であり、時代や様式を超えて普遍的な美しさを醸し出す彫刻や、実物よりわずかに縮小された家具などを介して、作家自身の抽象的で個人的な思考や感情を、空間のなかで視覚化してきたもの。

「Silent Studio」と題された本展では、ギャラリーの空間を半透明の薄いビニールで囲い、アーティストのスタジオに一変させる。展示空間の中央に展示されるのは、『Bonewhite Clay Head with Two Ropes』(2018-24年)。乾燥してひび割れたかのような彫刻が乾燥台の上にロープで留められており、今にも崩れそうな緊張感を与える。

これらの作品がスタジオの設えに配されることで、作業の途中であるかのような印象を見る者にもたらし、作家がそれまでその場にいたかのような、あるいは長い間放置されていたかのように感じさせる。はかなさが漂う彫刻は実はブロンズなどで強固に作られており、まさに一つの瞬間が凍結したかのようだ。

なお、本展の開幕に先駆けて、東京都現代美術館で「開館30周年記念プレ企画 イケムラレイコ マーク・マンダース Rising Light / Frozen Moment」展もスタート。同館所蔵の『椅子の上の乾いた像』(2011-15年)が特別なインスタレーションで2025年3月30日(日)まで展示される。こちらもあわせて、ぜひチェックしてみよう。

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※掲載情報は12月20日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Silent Studio」
会期/2024年12月18日(水)〜2025年3月8日(土)
会場/ギャラリー小柳
住所/東京都中央区銀座1-7-5小柳ビル9F
開館時間/12:00〜19:00
休館日/日、月、祝、12月28日〜1月6日
URL/https://www.gallerykoyanagi.com/

Text : Akiko Kinoshita

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