【Editor’s Letter】さあ、新時代の幕開けです。 本当の自分を見つけて、楽しい日々を!
2024年11月28日(木)発売の『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2025年1・2月合併号に寄せて。編集長・田中杏子からのエディターズレター。
あっという間に一年が終わりを迎えます。2025年はどんな世界が待っているのでしょう。戦争、温暖化による気候変動、それに伴う災害の数々。食料危機の懸念、困窮する若年層の犯罪も増加の一途をたどっています。考えれば考えるほど、地球規模の課題が深刻度を増しているのがわかります。そんな中、これらと真摯に向き合いながらも、素晴らしく楽しい日々をクリエイトするにはどうすればいいのでしょう。
鏡リュウジさんの「占いで切り開く2025年の私」(本誌 p.126~133)を読むと、心がざわついていた理由がわかりました。24年から25年にかけて、大惑星が一斉に星座を変えようとしており、それにより社会の仕組みも人々の意識も大きく変動するそうです。いままでのように努力や我慢、自分を犠牲にして高みを目指すといった、昭和的発想の生き方では立ちゆかなくなるそうです。今こそ、ルーティンな生活に待った!をかけるときです。
今号の特集では、25年以降の世界がどうなるのかに迫ります。ファッション、音楽、文学、アートなどのカルチャーシーンから政治、環境、テクノロジー、恋愛観、哲学的視点にいたるまで各分野のナビゲーターが動向を予測 (本誌 p.100~125)。また、鏡さんのほかに算命学やタロットでも25年を読み解いています(本誌 p.134~144)。総論からいうと「いままで」と「これから」は確実に異なり、社会全体が新時代への舵を切っていくようです。この変化の波に乗るには、大きな流れに身を任せるのではなく、さまざまな正しい情報を知り、考え、自身のイデオロギーを確立すること。マイノリティや少数派の意見にこそ耳を傾けて対話できる社会を目指し、その一員であると自覚して参加することです。それこそ多様性を受け入れる心の豊かさが必須となります。小さな輪がつながって新しい社会形成の第一歩となるのです。鍵は「すべてにおいて楽しみながら」。さあ、波に乗って新時代へ。共に歩を進めましょう。
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