米国のアーティスト、アーリーン・シェケットが日本初個展
東京・麻布台ヒルズ内のPace ギャラリーにて、アメリカのアーティスト、アーリーン・シェケットの個展「アーリーン‧シェケット:信仰のその先」が開催中。作家にとって日本初の展覧会となった。
1951年にニューヨーク市で生まれ、現在はニューヨーク州北部を拠点とするシェケット。陶芸のジャンルに収まらないセラミック彫刻や、スチール、粘土、木材を組み合わせた示唆的なタイトルのハイブリッド彫刻で広く知られている。現在、ニューヨーク郊外の広大な彫刻の森「ストーム・キング・アートセンター」で個展「アーリーン・シェケット:女子グループ」展を開催しており、この野外展示で発表された6点の大規模な彫刻も大きな注目を集めた。
本展では、彫刻、ドローイング、タペストリー作品など多彩な作品を幅広く紹介。静と動の狭間にある新作や近年の作品が展示される。それは作家が⻑く惹かれてきた日本美術の静謐さと現代日本の活気ある物質文化という二面性に通じているそうだ。制作において作品との活発なやり取りを繰り返し、即興性と偶然性を取り入れながら複雑な構成を生み出すシェケット。自然界の言語と建築空間の言語を融合し、素材、色、形による表現の可能性を掘り起こす彼女の彫刻は、見るものに本来的な矛盾を受け入れ、周囲を歩き回るように促す。
作家にとって今回が初の日本での個展。ぜひお見逃しなく。
※掲載情報は11月4日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
アーリーン・シェケット「信仰のその先」
日時/2024年11月1日(金)〜12月21日(土)
会場/Pace ギャラリー
住所/東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA1-2階
時間/11:00〜20:00
休廊/月曜
URL/www.pacegallery.com/
Text:Akane Naniwa