ゴミを通して“循環”と向き合い、社会を見つめ直すデザイン展@21_21 DESIGN SIGHT
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ゴミを通して“循環”と向き合い、社会を見つめ直すデザイン展@21_21 DESIGN SIGHT

「糞驚異の部屋」(会場風景(ギャラリー1)) 撮影:木奥恵三
「糞驚異の部屋」(会場風景(ギャラリー1)) 撮影:木奥恵三

世界の「循環」をテーマに、デザインの視点から社会問題を見つめ直す展覧会が開催中。東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、2025年2月16日(日)まで。


“世界は循環している。自然界にはゴミもうんちという概念も存在しない。すべては有用な資源として循環してゆく——。”
本展「ゴミうんち展」は、身近なものから宇宙までさまざまな「ゴミうんち」を扱うことによって、環境問題や社会課題を含むさまざまな側面に目をむける試み。世界の循環と向き合い、自然界に倣って人工物も循環させるべく、未来に向けた実験の場として本展を機能させる。

ギャラリー1では、実際にゴミになるものやリサイクル資源、化石や貝殻、土のほか、排泄物を循環して作られたプロダクトなど、700 種以上の作品や資料を展示。
ギャラリー2では、本展における「ゴミうんち」という新しい概念を軸にして、新しい循環や価値の提案、これまであまり表立って見えてこなかった大きな循環を可視化した作品などを展示する。

会場風景(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三
会場風景(ギャラリー2) 撮影:木奥恵三


狩野佑真+LIXIL『下水汚泥タイルプロジェクト』(会場風景(ギャラリー2)) 撮影:木奥恵三
狩野佑真+LIXIL『下水汚泥タイルプロジェクト』(会場風景(ギャラリー2)) 撮影:木奥恵三


展覧会ディレクターの一人である竹村眞一は本展について、「私たちは人類史上初めてうんち(腸内環境)や排泄プロセスをクリエイティブにデザインする新たな時代を迎える」とし、本展は「それに向けたささやかな序走である」と言う。

最も私たちに身近でありながら、目を背けてきた大切なものを見つめ直す本展。
ぜひ、お見逃しなく。

 

21_21 DESIGN SIGHT企画展「ゴミうんち展」
会期/2024年9月27日(金)〜2025年2月16日(日)
会場/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
料金/一般1400円、大学生800円、高校生500円、中学生以下 無料
時間/10:00〜19:00(最終入場18:30)
休館日/火曜日(25年2月11日は開館)、年末年始(24年12月27日〜25年1月3日)
URL/www.2121designsight.jp/program/pooploop/

Text : Manami Abe

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