東京都庁に巨大アート空間が出現、大巻伸嗣による「みずのはし」を公開
変化し続ける都市の空間にアーティストの活躍の場を広げるアートプロジェクト「TOKYO CITY CANVAS」。その第2弾として、東京・新宿の都庁第一本庁舎エントランス前にアーティスト・大巻伸嗣による巨大アート空間が出現。公開は、2024年9月〜2025年2月まで。
影や闇といった身近であるが意識から外れてしまうもの、対立する価値観の間に広がる境界閾、刻々と変化する社会の中で失われてゆくマイノリティーなどに焦点を当て、「存在」とは何かをテーマに制作活動を展開する大巻伸嗣。昨年、青森の弘前れんが倉庫美術館と、六本木の国立新美術館で展覧会を開催し、話題を呼んだことも記憶に新しい。
本作品では、西新宿の一帯がかつて「淀橋浄水場」の水底だったことに着想し、水に関するさまざまな文様を組み合わせた新作アートを発表。水の流れをモチーフにしたデザインは、多くの人々が交差する都庁から生まれる大きなうねりを表現し、デザインにミラーシートを使用することで、水面の輝きや反射、空間の立体感と明るさを生み出している。
この地の歴史と記憶をとらえた大巻伸嗣の大規模アートプロジェクト「みずのはし」。期間は来年2月まで。ぜひご注目を。
※掲載情報は10月20日時点のものです。
公開日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
TOKYO CITY CANVAS「みずのはし」
会期/2024年9月〜2025年2月
会場/東京都庁第一本庁舎1階中央エントランス前
住所/東京都新宿区西新宿2-8-1
URL/https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/bunka/bunka_jigyo/0000002494.html
Text : Akiko Kinoshita