ファッションフォトグラファーのニック・ナイトがアレキサンダー・マックイーンに敬意を表す意味で、2004年に開催された「アメリカン・エキスプレス:マックイーン・ブラック・イベント」の舞台裏で撮られた故アレキサンダーの未公開写真を使用した活人画を制作した。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で開催される回顧展「アレキサンダー・マックイーン:サベージ・ビューティー」のオープニング企画として制作されたタイトルを「ブラック」とするそのアートには、ケイト・モス、ナオミ・キャンベル、リリー・コールも登場し、アレキサンダーが共同主催と監修を務めたイベント「マックイーン・ブラック」での未公開イメージで構成されているという。ニックはそのイベントの際にアレキサンダーから将来このアートを制作するためにバックステージでのモデルを1人1人写真に収めておいて欲しいと頼まれていたそうで、アメリカン・エキスプレスからの委嘱作品となるそのアートには同イベントにおけるアレキサンダーの視点を凝縮した35枚の写真が使用されているようだ。
ニックは「アレキサンダーのコラボレーター、友人として、90年中盤以降に彼のための写真を撮る栄誉を得てきました」「アレキサンダーはアメリカン・エキスプレスのブラック・イベントでのコレクションの完成が近づくにつれてとても興奮していました。彼はイベントが開催されたアールズ・コートでの舞台裏の写真を撮ることを強く押していましたね。彼はその瞬間が保存されるべきであると同時に世界にも見せるべき重要な瞬間であると知っていたのです。ですから今回のプロジェクトはアレキサンダーとの共同作業を反映すると共に記念する最高の方法だと思いました」「僕らは2人とも素晴らしいイメージを作るための素材があるってことを知っていました。そして今、ヴィクトリア&アルバートでの『サベージ・ビューティー』のオープニング企画で再びアメリカン・エキスプレスと提携し、このプロジェクトに没頭し、独自の方法でアレキサンダーを称賛するためのイメージを制作する素晴らしい機会をいただいています」と話す。
一方のアメリカン・エキスプレスのリサ・グレッグ副社長は「ヴィクトリア&アルバートと回顧展『アレキサンダー・マックイーン:サベージ・ビューティー』との我々のパートナーシップにより再びニックとコラボし、この美しいイメージを委託する素晴らしい機会を得ました。我々とマックイーンとの過去のコラボレーションに対する素晴らしい賛辞となっています」とコメントする。
「アレキサンダー・マックイーン:サベージ・ビューティー」はスワロフスキー協力、アメリカン・エキスプレス後援のもとヴィクトリア&アルバート博物館で8月2日まで開催される予定だ。