京都の隠れた絶景スポット!「伊根の舟屋」で感じる日本の原風景 | Numero TOKYO
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京都の隠れた絶景スポット!「伊根の舟屋」で感じる日本の原風景

京都駅から電車と路線バスを乗り継いで約3時間、京都の北部“海の京都”と呼ばれる丹後地方に位置する伊根町に行ってきました。近年、徐々にsns上でも話題を集めてはいますが、観光地としては未開発な場所が多い伊根町。まだ開発されきっていないからこそ田舎の大自然を存分に味わうことができました。

海際を囲むように立ち並ぶ家々は、ほとんどが伊根町のシンボルでもある舟屋。約230軒の舟屋が5kmに渡って伊根湾を囲んでいます。昔は漁師の町として栄え、漁で使用した木造船を乾かすため、船を引き上げる小屋として建てられたのが伊根の舟屋。今でも漁を営む舟屋もありますが、舟屋として使われなくなった家をリノベーションして宿やcafeにしている所も多く見られます。

伊根の宿 くじら
伊根の宿 くじら

せっかくなので宿泊する宿は舟屋をリノベーションした民宿「伊根の宿 くじら」にしました。古民家一棟貸しタイプの宿で、母屋の裏側である海沿いにはもちろん舟屋が併設されています。町の中には宿泊しなくても舟屋だけ見学できる場所が複数あるので、天橋立付近に宿泊して伊根町を観光する人も多いようです。

伊根町に来たらぜひ体験してほしいのが海上タクシー。地元の船頭さん達がガイドをしながら小型遊覧船で伊根湾内を周遊してくれます。船によっては周遊中にカモメの餌やり体験ができるものも。船から眺める透き通った海とずらりと並んだ舟屋の景色は、陸から見る景色とは一味違った迫力が感じられました。

遊覧船には大型のものもありますが、少人数の海上タクシーは予約不要で、大体の船が1000円程で乗船できるのでおすすめ。出発時間は決まっているので事前に時刻表を確認しておくのがいいかもしれません。

大自然に囲まれた小さな港町では近くにコンビニもなく、お店も夕方には閉まってしまう所がほとんどで少し不便な部分もあります。しかしその不便さが、今でも南国のような海と舟屋の景観を保ち続けている秘訣だと感じました。まさに日本の原風景の美しさを感じることができる伊根の舟屋。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

Profile

堀田真未Manami Hotta アシスタント・ウェブ・ディレクター。 Webサイト制作・運用、美容・化粧品業界の業界誌の編集などを経て2024年より『Numéro TOKYO』に参加。長年の推しは六大学野球の応援団。趣味は弾丸旅行。最近はコンサバを卒業してコケティッシュなワードローブにすべく断捨離中。

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