「からだ」に新潮流?! 朝吹真理子、金原ひとみ、鳥飼茜ほか豪華ゲストが10月号に登場!
8月28日に発売した『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年10月号。みなさんご覧いただけましたでしょうか。なんと、朝吹真理子さん、金原ひとみさん、鳥飼茜さんがご出演してくださいました!
10月号は「新定番」というテーマでファッションの新定番をお届けしていますが、カルチャーの特集では「からだ・こころの新潮流」と題して身体にまつわる新定番をお届けしました。
なぜ身体についてまとめようかと思ったかというと、文藝春秋から発売された『私の身体を生きる』というリレーエッセイ集があまりにも凄まじかったからです。
『私の身体を生きる』は文芸誌『文學界』の連載をまとめた書籍で、著者は島本理生さん、村田沙耶香さん、藤野可織さん、西加奈子さん、鈴木涼美さん、金原ひとみさん、千早茜さん、朝吹真理子さん、エリイさん、能町みね子さん、李琴峰さん、山下紘加さん、鳥飼茜さん、柴崎友香さん、宇佐見りんさん、藤原麻里菜さん、児玉雨子さんの17人。
「女性が性や身体の話について率直に語る場があってもよいのでは」という村田沙耶香さんと島本理生さんと文學界編集部の会話によって始まった連載だそうです。
どの作品からも、「えっそんなことまで書くの」「これは嫌だと思って良かったんだ」「女性もこんなふうに性を楽しんでいいんだ」といった気づきがあり、「こうあるべき」「こうでなきゃ」といった理想や虚像に縛られていた私の身体は、解放されていくようでした。
文藝春秋さんにご協力いただき、朝吹さん、金原さん、鳥飼さんに取材できることになり、ご自身の作品について、お互いの作品の印象についてなど、たっぷりお伺いしました。
特に印象的だったのは、金原ひとみさんが書籍に掲載するにあたり、雑誌掲載時から大きく修正した部分がある、というお話。なぜ変えたのか? そこには社会や時代の変化がありました。
フォトグラファー平井俊作さんに撮影していただいた写真も、当日の濃密な会話の様子を捉えていてかっこいいので、ぜひ誌面でご覧いただきたいです。3人の作家の貴重な鼎談を、どうぞお見逃しなく!
鼎談に続くページも大変豪華な内容になっています。
吃音のあるホッケー少年、フィギュアスケートを学ぶ少女、フィギュアスケートコーチの三人の視点で描かれる映画『ぼくのお日さま』の奥山大史監督と俳優の池松壮亮さんに身体表現や身体と心のつながりについて対談していただいたり
朝ドラ『虎に翼』で今までタブー視されていた生理を日常の一コマとして描いた脚本家の吉田恵里香さんにお話を聞いたり(とらつばファン必読!)
そんな『虎に翼』をはじめ、他にも身体の価値観を変えてくれたドラマについて、ドラマ好きとして振付家の竹中夏海さん、ラップユニットchelmicoのRachelさん、シンガソングライターのさらささんに語り合ってもらったり。
『なぜ働いてると本が読めなくなるのか』が大ヒット中の書評家、三宅香帆さんと新時代の女性の働き方について考えたり。
人気スキンケアブランド、OSAJIの茂田正和さんに「心と身体を整える美容レシピ」も教えてもらったりも。
他にも絵本作家のminchiさんに描き下ろしていただいた扉絵や、奥浜レイラさんと水上文さんによる身体にまつわる映画や本の紹介などなど、読み応えたっぷりな特集になりました。
毎号、どの号も一生懸命作っていますが、この号は特に思い入れがあります。多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。