葉山の美術館で現代美術作家の石田尚志による注目の個展が開催中 | Numero TOKYO
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葉山の美術館で現代美術作家の石田尚志による注目の個展が開催中

石田尚志 『絵と窓の間』 (2018年) ©Ishida Takashi
石田尚志 『絵と窓の間』 (2018年) ©Ishida Takashi

現代美術作家の石田尚志による展覧会「石田尚志 絵と窓の間」が、神奈川・葉山の神奈川県立近代美術館 葉山にて開催。会期は、2024年7月13日(土)〜9月28日(土)まで。

石田尚志 『弧上の光』 (2019年) ©Ishida Takashi
石田尚志 『弧上の光』 (2019年) ©Ishida Takashi

石田尚志は、自らが描く絵画を撮影し続けて制作する映像作品によって、1990年代より国内外で高い評価を確立してきた。そこには、生成し変容し続ける絵画と、その場の光や闇による空間の質的変化、そして画家の思考の軌跡が残されている。

本展では、映像と立体を組み合わせた主要なインスタレーションと、再びカンヴァス絵画へと展開を見せる近年の作品を中心に、初期の未発表作や新作を紹介する。

石田尚志 『庭の外』 (2022年) ©Ishida Takashi
石田尚志 『庭の外』 (2022年) ©Ishida Takashi

独学で油彩画を始め、映像制作や映像を含む空間インスタレーションの作品を経て、2010年代末から再びカンヴァスに向かっている石田尚志。10代前半の油彩画、近年の展開の端緒となった2019年の『弧上の光』、さらに最新作の油彩画をはじめ、長さ40メートルのロール紙に描かれた、石田作品の特徴の一つ「絵巻」の原点となる貴重な初期作『絵馬』(1990年)を初公開する。

会場となる葉山・一色海岸に臨む、外光を採り入れた展示室では、新作の公開制作を実施。また、青森から沖縄まで、これまで各地の自然と呼応して制作された主要な作品が再構成される。

石田尚志 『正方形の窓』 (2015年) ©Ishida Takashi
石田尚志 『正方形の窓』 (2015年) ©Ishida Takashi

10代から最新作まで、石田尚志の「絵画」を再考する本展。どうぞご注目を。

※掲載情報は8月24日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「石田尚志 絵と窓の間」
会期/2024年7月13日(土)〜9月28日(土)
会場/神奈川県立近代美術館 葉山
住所/神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間/09:30〜17:00
※入館は16:30まで
休館日/月
※9月16日、23日を除く
料金/一般¥1,200、20歳未満・学生¥1,050、65歳以上¥600、高校生¥100
※中学生以下、および障がい者手帳等、ミライロIDをご提示の方、介助者原則1名無料
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:9月1日)は18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)
URL/http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2024-ishida-takashi

Text : Akiko Kinoshita

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