大物クリエイターが次々と! 話題の画期的な別荘建築「NOT A HOTEL」とは?
新しいレストランやワイナリー、9月中旬までロエベ財団が協賛、特別展示を行う写真展が行われるなど、このところ何かと話題の軽井沢界隈。ますます感度が上がり東京24区ともいわれる豊かな避暑地、軽井沢に、注目の別荘建築がオープン。先日行われたプレスプレビューに伺いました。
世界的クリエイターのデザイン建築を所有する
その建築はNOT A HOTEL KITAKARUIZAWA「IRORI」(ノット ア ホテル キタカルイザワ「イロリ」)。ノット ア ホテルは日本各地にドリームハウスを誕生させ、注目をあびているプロジェクトで、そのひとつが北軽井沢に開業した新しいハウスです。
ノット ア ホテルのデザインやディレクションを手がけるのは、国内外の著名なクリエイター。藤本壮介、谷尻誠・吉田愛、小山薫堂、ビャルケ・インゲルス……などビッグネームばかり! 個人ではほぼ依頼が叶わないクリエイターの建築をシェア購入できるのです。
現在開業中の国内6カ所以上の拠点に加えて、先月にはさらなるスペシャルな取り組みが続々と発表されたばかり。今後の販売予定は、NIGOがディレクションし、彼の幅広い交友関係から世界のクリエイティブが集まる美術館のような「NOT A HOTEL TOKYO」を2024年秋、千葉県富津市に。
ほかにも国際的に活躍するノルウェーの建築デザイン事務所 「Snøhetta(スノヘッタ)」が手掛ける「NOT A HOTEL RUSUTSU」が北海道のルスツリゾートに、2025年春には神奈川県三浦の海が見える高台に、POOL CLUBがコンセプトの「NOT A HOTEL MIURA」などの誕生が予定されています。
別荘所有のストレスを解決! しかもホテルとして一般の宿泊利用も
ノット ア ホテルの特徴は、従来の別荘購入にない画期的なシステム。年間10泊以上の所有権購入で別荘のシェアオーナーになることができ、未使用日は一般に貸し出し、管理費用も無駄にならずに済む仕組み。煩わしさが気になる各種手続きも、すべてアプリで完結。
せっかく購入しても結局年間数日しか使わない、滞在前後の清掃や長期間の維持管理にまつわる問題など、別荘購入で起こりがちなストレスに対応する仕組みになっているのです。
また自分が所有している物件だけでなく、ほかの拠点のノット ア ホテルも「相互利用」で使用可能(一部差額あり)なので、大げさではなく“世界中にあなたの家を”というノット ア ホテルのキャッチフレーズが実現します。でも別荘購入なんて現実感がない……という人にも、一休.comから通常のホテルとして一般利用が可能です。
自然に溶け込む「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA」
「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA」が位置するのは、北軽井沢の浅間山の麓に位置する緑豊かな地域。「IRORI(イロリ)」が2棟に、周囲にホワイトマウンテニアリングの相澤陽介がデザインした「BASE(ベース)」が5棟点在。
イロリは周囲の自然と調和するような、明るい色調のチーク材を基調にしたモダンな建築です。ガラスの箱が浮いているようなデザインは、雪や湿気対策も踏まえた設計。高さ5m、厚さ8cmという特注ガラスは、ブルーに転ばないクリアな色調を意識し、室内にいながら森に手を伸ばせるような感覚をイメージされたそうです。
小松石をくりぬいたバスタブを有するには天然温泉が引かれており、バスルームはテラスと一体化。サウナも併設しているので、森林浴をしながら癒しの空間でリラックスできます。
今回拝見した棟は、ドッグランも完備したペットフレンドリーなつくり。ベッドルームは2室のほか、プレイルームも。現実感満載なリモコンで操作する必要のないスマートホーム機能搭載なので、スタイリッシュな時間を過ごせます。
イロリという施設名のとおり、皆がゆるやかに集えるつくり。モダンに昇華した囲炉裏で、この日は近隣で採れた鮎を塩焼きに。金沢を拠点にする金属造形作家、坂井直樹さんの薬罐作品も置かれていてモダンです。
もちろんオープンキッチンで料理をすることも可能。地元のビールやリンゴシューズなど、こだわりの飲物も常備。長野の新鮮な食材を購入してきての自炊、シェフを招いてのプライベートディナーなど多彩な楽しみ方も。
敷地内別棟の宿泊者限定の和食レストラン「石朴(セキボク)」もあり、朝食、夕食を提供。旬の地元食材を使ったメニューをラインナップしています。メニューは季節により変わりますが、この日は近隣で養殖されているブランドサーモン、マスノスケの土鍋ご飯、たっぷりとしたきのこ汁、赤城牛のヒレ肉の炭焼きなど、どれも素材を生かした料理で心休まる味わいでした。
北軽井沢でもさらに新たなプロジェクトが!
しかもこの「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA」のエリアはさらに拡大予定で、新ハウスが誕生することも発表されています。一つは2024年秋に片山正通による「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA MASU」を予定。“数寄に住む – As you like it.- ”をコンセプトに、ミッドセンチュリー期に活躍した海外デザイナーのマスターピース家具を融合した住空間を完成。
2025年秋にはブランドプロデューサー、柴田陽子が監修する温泉やジム、スパ施設など身体を整える共用施設が充実した「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA WELLNESS」も販売予定。
今後は海外からのリクエストも踏まえ、グローバルな展開も強化していくそう。建築、デザインの側面でも、バカンスの過ごし方としても、業界の風雲児ともいえるノット ア ホテルの動向はこれからも見逃せません。
NOT A HOTEL
URL/http://www.notahotel.com
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Profile
Instagram: @hiroko_giovanna_koizumi