xikersインタビュー「日本デビューという新しい“旅”にワクワクしています」
ATEEZを輩出したKQ ENTERTAINMENTから、2023年デビューしたボーイズグループxikers(サイカース)。人気と実力ともに急上昇の彼らが、8月7日(水)にJAPAN 1ST SINGLE『Tsuki (Lunatic)』で日本デビューを果たした。これから日本でも本格的に活動していくxikersに、独自の世界観や日本デビューへの意気込み、ATEEZとの絆について聞いた。
座標を探して時間と空間を旅する、xikersのもうひとつの物語
──まず、自己紹介をお願いします。
MINJAE「MINJAE(ミンジェ)です! よろしくお願いします!」
JUNMIN「JUNMIN(ジュンミン)です。僕の魅力は、鼻にあるホクロです」
SUMIN「SUMIN(スミン)です。チャームポイントは笑顔です」
JINSIK「JINSIK(ジンシク)です。僕の個性は明るいエネルギーです」
HYUNWOO「HYUNWOO(ヒョヌ)です。チャームポイントは、笑ったときの目元です」
SEEUN「SEEUN(セウン)です。特徴のある声と、エネルギーがアピールポイントです!」
YUJUN「YUJUN(ユジュン)です。グループではムードメーカーです」
HUNTER「こんにちは。HUNTER(ハンター)です。アピールポイントは低音です」
YECHAN「xikersの末っ子、YECHAN(イェチャン)です」
──xikersはユニークな世界観がありますが、「座標を探して時間と空間を旅する少年たち」であるxikersが、これまでどんな“旅“をしてきたのか、概要を教えてください。
MINJAE「xikersというグループ名は、無限の時間と座標を旅する10人が、“x”という座標をもらって旅に出るために、『HOUSE OF TRICKY』の前に集まりました。僕たちの世界観には“TRICKY”というアイコンがいて、僕らはTRICKYと一緒に旅をしています。それで僕たちは、『HOUSE OF TRICKY : Doorbell Ringing』『HOUSE OF TRICKY : HOW TO PLAY』『HOUSE OF TRICKY : Trial And Error』という3枚のミニアルバムをリリースしています」
──xikersの世界観には物語があるんですね。8月に日本1STシングル『Tsuki (Lunatic)』でデビューしました。今の気持ちと、今回のコンセプトについて教えてください。
MINJAE「この『Tsuki (Lunatic)』という曲は僕たちの物語そのものであり、これまでとはまた違う、新しいxikersをお見せしたいと思っています。よく、月夜の晩は別人のように見えるという物語がありますよね。そんなふうに、もうひとつのxikersを楽しんでいただける曲に仕上がっています」
JUNMIN「日本でのデビューという新しい経験に、とてもワクワクしています。そして、日本のroad𝓨(xikersのファンのこと)の皆さんにお会いできることをとても楽しみにしています」
──日本語の曲に挑戦した感想を教えてください。
SUMIN「日本語の曲は初めてなので、レコーディング前はたくさん練習しました。日本語での歌詞は、どこにどんな言葉を入れたらきれいに響くかという新しいスキルも学ぶことができました」
SEEUN「“つ”の発音が難しくて、レコーディングのときにがんばったので、そこが1番記憶に残っています」
──日本語のラップはいかがでしたか。
YECHAN「日本語の発音を監修してくださる方にアドバイスをいただいて、何度も練習しました。今回のシングルで日本語の発音が上達したと思うので、これからはいろんな日本語の曲を上手く歌えそうな気がしています」
MINJAE「日本語でのラップは僕たちにとっては初めての挑戦でした。韓国語の発音の構造ともまた違うので、どんなふうにしたらポイントを作れるのか悩みながらレコーディングしました。すごく素敵な形に仕上がっていると思います。早くたくさんの人に聴いてもらいたいし、皆さんのリアクションが楽しみです」
──発音の違いとはどんなところですか。
MINJAE「韓国でラップをするときは、ぶつかり合う音、例えば“P”の発音をアクセントとしてところどころに入れたりするんですね。日本語には、例えば“りんご”の“N”や“NG”という柔らかい発音があるので、それを使った柔らかい響きもいいんじゃないかと思って、今回はそんなポイントを意識しました」
ATEEZから学んだことは、ステージの掌握力や理解の深さ
──デビュー前にはKQ Fellaz 2として、ATEEZのライブのオープニングステージを経験しました。先輩の姿から学んだことは?
JUNMIN「デビュー前の練習生のときに先輩方のステージを間近で見て、ステージに対する理解の深さを学びました。その経験がデビューステージのときの力になったし、僕らが成長する糧になったと思います」
JINSIK「コンサートの前の先輩方は、ステージを支配するぞという意欲に満ちた目をされていたのが印象的でした。先輩たちはいつも完璧な姿を見せてくれたので、僕たちも自分たちの実力を信じて、自信を持とうと思いました。やればできるんだよと、勇気をもらいました」
HYUNWOO「心構えをたくさん学びました。先輩方はステージ前や終わったあと、すごく幸せそうな表情をされていたんです。それに、ステージの上では全てを出し尽くすようにとアドバイスをくださって、それから僕らも一生懸命、努力を続けています」
SEEUN「たくさんの言葉をくださったんですが、デビューしてからの心構えなど、とても前向きなお話をたくさんしてくれたことが今の力になっています」
YUJUN「先輩方のステージを見て、ステージの掌握力に感動しました。僕らもそこから学んでパフォーマンスに生かしていきたいなと思っています」
HUNTER「練習生の頃から、先輩のステージを楽しむ姿や表情の作り方、ステージマナーなど、たくさん学ぶことがたくさんありました。今でも何か迷うことがあったら、先輩たちのステージ映像やチッケムを見てヒントをいただいています」
──xikersは迫力のあるボーカルとラップ、躍動感のあるパフォーマンスが魅力です。ステージでエネルギーを爆発させるために普段から心がけていることは?
JUNMIN「ライブでうまくパフォーマンスするためには、たくさんの練習が必要です。日本デビューでも、韓国でのカムバックの時も、事前に必ずたくさんの練習をしています」
JINSIK「ステージに上がったら、100%のライブで見せたいと思っているので、普段の練習でも500%の努力しています」
HYUNWOO「僕たちはいつもライブをしたいという気持ちを持っているので、普段からメンバーそれぞれのやり方で準備をしています。僕の場合は、曲をいただいたときにステージでどんなパフォーマンスになるかを想像して、そうだとしたらこう歌ったほうがいいかな、こういうのはどうだろうとあれこれ考えて、レコーディングに臨んでいます。そういうことも含めて、road𝓨の皆さんにいいステージをするために、たくさん準備してるんです」
──2023年の韓国デビューから日本デビューを迎えるまでに、自分でも成長したと感じるポイントを教えてください。
SEEUN「たくさんステージを経験したことで、ダンスをしながら同時にライブをするという部分でも成長したと感じますし、ボーカルの実力も上がったと思います」
YUJUN「僕もデビュー当初、ステージに立つたびにすごく緊張してしまったんですが、最近は気持ちに余裕が生まれて、パフォーマンスすることを楽しめるようになりました」
HUNTER「デビュー当時はステージの上で緊張した表情が出てしまう時もありましたが、1年経っていろんな経験を積む中で、たとえ緊張していても表情に出さずに堂々と振る舞えるようになりました」
──これまでリリースしてきた作品の制作にはプロデュースチームのEden-aryさんや、ATEEZのHONGJOONGさんも参加していますが、HONGJOONGさんからもらったアドバイスで印象的だったことを教えてください。
MINJAE「デビューの時には、いろんな面で助けていただきました。セカンドミニアルバム以降や、今回の『Tsuki (Lunatic)』では、特にやりたいことを最大限に実現できるようにあえて自由にさせてくれて、間接的に助けてくださいました」
SUMIN「僕はHONGJOONGさんからいろんなことを学びました。例えば、レコーディングをするときにはどんなアティテュードで臨んだらいいのか、歌詞を書くときのポイント、どんな言葉を入れたら効果的かなど、多くのことを教えてくださいました」
YECHAN「ラップの歌詞は、聴くだけじゃなくて文字として読む楽しみもあった方がいいと、アドバイスしてくださったのが印象的でした。それからは、聴いても読んでも楽しい言葉を探すようになりました」
ファッション、追求美…、xikersの素顔に迫る!
──ファッションについての質問です。今のお気に入りのスタイルや集めているアイテムは?
MINJAE「スーツやシャツ、ベストなどの、ちょっと大人っぽいフォーマルな服に凝っています」
JUNMIN「僕は寒がりで、夏でもエアコンで冷えるので、カーディガンを集めています」
SUMIN「今は2ヶ月に1回くらいしか買い物をしていなくて、新しいものというよりも、今、持っている服の中から、自分のスタイルを追求しています」
JINSIK「着心地が良くてきれいに見える服が好きなので、ニット系の服をよく着ています」
HYUNWOO「今日の衣装みたいな、デニム系の服が好きです」
SEEUN「最近、サッカーのユニフォームを買って集めてます」
YUJUN「可愛い帽子を集めています」
HUNTER「僕はメンバーからたくさんの影響を受けているんですけど、メンバーたちが最近メガネをかけているので、僕もかけるようになりました」
YECHAN「だいぶ暑くなってきたので半袖の服を買っています」
──SUMINさんは「#SUSUTD」としてコーディネートをSNSにポストしていましたが、ファッションがお好きなんですね。日本で気になるブランドは?
SUMIN「ヴィンテージが好きなので、ブランドというよりもヴィンテージショップや古着屋さんが気になります」
──韓国では、自分の理想やスタイルを追い求める「추구미(チュグミ/追求美)」が流行しているそうです。それにちなんで、「提案します! ヒョンの追求美」と題し、年下メンバーから年上メンバーに「追求美」を提案してください。では、年下メンバーのYECHANさんから。
YECHAN「う〜ん、そうですね。HUNTERさんは背が高いしカッコいいから、SEEUNさんにモデルウォーキングを習ってみたらいいんじゃないかな」
HUNTER「たしかにSEEUNさんはモデルウォーキングや撮影のときのポーズも上手なので勉強してみたいです。じゃあ、僕からYUJUNさんへ。YUJUNさんは子どもみたいな可愛らしさがあるから、もっと大人っぽい服を着て、成熟した魅力を演出したらどうでしょうか」
YUJUN「やってみます(笑)。次は僕からSEEUNさんへ。背が高くてバランスがいいので、足の長さが際立つように、パンツの裾をロールアップしてみたり、脚の長さが活かせるデザインを選んでみたらどうでしょうか」
SEEUN「そうですね、やってみます(笑)。HYUNWOOさんは自然が豊かなところの出身だから、自然を愛する人だというところを見せたらいいんじゃないかな」
HYUNWOO「今は最新のファッションを着たいので、そのありがたい意見はいつかやってみようと思います(笑)。僕からJINSIKさんへ。すごくイケメンなので、漫画の主人公のような雰囲気を出したらいいんじゃないかな」
JINSIK「よくわからないけど頑張ります。SUMINさんはもうすでに自分の追求美があるので、そのままでいいと思います!」
SUMIN「ありがとう(笑)。JUNMINさんは、可愛いものが好きなので、シナモロールのコスプレをしてみたらいいんじゃないかな」
JUNMIN「いいね! やってみます(笑) MINJAEさんは頭がよくて話し上手なリーダーです。だから、YUJUNさんに教えてあげたらどうでしょうか(笑)」
YUJUN「(笑)」
MINJAE「YUJUNは本当に可愛くて、意外性のある魅力をもっているので、僕が教えなくても大丈夫です」
──では最後にMINJAEさんからYECHANへ。
MINJAE「YECHANは普段から、ヒップホップでストリートな服をよく着ているから、ステージの上でも、サングラスやファーコートで、ヒップスターのような衣装にしたらどうでしょうか」
YECHAN「やってみます(笑)」
──やりとりを見ていると、皆さんすごく仲がいいんですよね。
MINJAE「僕たちはみんな2003年〜2005年生まれなんですね。年上チームと年下チームに分けることもできるんですけど、年齢が近いので普段は友達みたいに一緒に遊んでいます。そこが僕らのいいところかなと思っています」
──最後に、これから日本のroad𝓨とどんな”旅“をしたいのか、意気込みを教えてください。
MINJAE「代表でYUJUNがお話しします」
YUJUN「8月の日本デビューに向けて、とてもワクワクした気持ちで準備をしています。これから日本でもたくさん活動ができるのが嬉しいですし、これからも一生懸命頑張るので、たくさんの関心と期待をお願いします!」
Photos: Kyutai Shim Interview & Text: Miho Matsuda Edit: Yukiko Shinto