ディジュリドゥ奏者 GOMAが描きとめる「ひかりの世界」
ディジュリドゥ奏者、画家として活動するGOMAの個展「GOMA ひかりの世界」が東京・表参道「GYRE GALLERY」にて開催されている。2024年6月29日(土)まで。
ディジュリドゥ奏者として国内外で活躍していたGOMAが、絵を描き始めたのは2009年のこと。交通事故に遭った二日後から、突然描き始めたのだという。それまでほとんど、絵を描くことがなかったのだが、細かな点で埋めつくす作品を描くようになった。
その不思議な変化は、それから後に、アメリカの研究所で「後天性サヴァン症候群」と診断された。これは、脳に損傷を負った時、美術や音楽、数学などの分野で特別な才能を発揮するという、とてもまれな現象。
そして日常生活への支障もほぼなくなり、ディジリドゥの演奏も再開した今も、絵画の制作を続けている。現在では、オーストラリアのBACKWOODS GALLERY、新宿髙島屋美術画廊、PARCO MUSEUM TOKYOなど、個展も多数開催。
GOMAが描くのは、頭の中に浮かんでくる景色だという。意識を失ったとき、そして意識が戻る過程で現れる世界。それを「ひかりの世界」と名づけている。
本展では、映像や音響のインスタレーションも展示。会場で流れる音楽は、18年ぶりのソロアルバムとして発表。さまざまな感覚を開いて、ぜひ「ひかりの世界」に出合ってほしい。
GOMA ひかりの世界
期間/2024年5月4日(土)〜6月29日(土)
時間/11:00〜20:00
会場/GYRE GALLERY
住所/東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
TEL/0570-056990 ナビダイヤル(11:00〜18:00)
URL/gyre-omotesando.com/artandgallery/goma-world-of-light
Text:Hiromi Mikuni