ウォーホルも、ヘリングも。 “カモフラージュ”するアート展 @ワタリウム美術館 | Numero TOKYO
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ウォーホルも、ヘリングも。 “カモフラージュ”するアート展 @ワタリウム美術館

キース・ヘリング『無題』(部分)(1983年)
キース・ヘリング『無題』(部分)(1983年)

アンディー・ウォーホルなど11名のアーティストらの作品から、“カモフラージュ”に焦点を当てた展覧会が開催中。東京・外苑前のワタリウム美術館にて、2024年5月6日(月・祝)まで。

ワタリウム美術館にて、「パーフェクト・カモフラージュ展」が開催されている。
カモフラージュとは、「自身の存在を隠し、周囲に溶け込むこと」。私たち人間の歴史はその繰り返しであり、自分ではない何かにカモフラージュすることは、たくさんのモノやコトで己があふれてしまいそうな時の生存本能なのだという。

そんな本展では、生前「僕は機械になりたい。」と話していたアンディ・ウォーホルを中心に、キース・ヘリングやクリスチャン・ボルタンスキーなど、同館のコレクションより11人のアーティストの作品を紹介。日常や自然、記憶、空間へのカモフラージュをテーマに、ゲストアーティストのさわひらき、野口里佳、杉戸洋らを交えた、計約80点の作品が展示される。

アンディ・ウォーホル『ヨーゼフ・ボイス・イン・メモリアム』(1986年)
アンディ・ウォーホル『ヨーゼフ・ボイス・イン・メモリアム』(1986年)

また本展では、西洋にも大きな影響を与えた日本の哲学者・西田幾多郎(にしだ・きたろう)の思想にも触れている。己の主観を離れて“モノそのものになる”という日本独自の考え方について言及した、貴重な音声を会場で聞くことができる。

何にカモフラージュするかはあなた次第。「パーフェクト・カモフラージュ展 私はアートになりたい」を、ぜひお見逃しなく。

クリスチャン・ボルタンスキー『モニュメント(オデッサ)』(1988〜89年)
クリスチャン・ボルタンスキー『モニュメント(オデッサ)』(1988〜89年)

 

※掲載情報は2月9日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

I LOVE ART 18
パーフェクト・カモフラージュ展
私はアートになりたい
会期/2024年2月4日(日)〜5月6日(月・祝)
会場/ワタリウム美術館
住所/東京都渋谷区神宮前3-7-6
料金/一般 1200円、学生(25歳以下)・高校生・70歳以上 1000円、小中学生 500円
時間/11:00〜19:00
休館/月曜日(但し、2月12日、4月29日、5月6日は開館)
TEL/03-3402-3001
URL/www.watarium.co.jp/

Text : Manami Abe

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