【ダナン&ホイアン旅・後編】「インターコンチネンタル ダナン」極上のサンクチュアリ体験 | Numero TOKYO
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【ダナン&ホイアン旅・後編】「インターコンチネンタル ダナン」極上のサンクチュアリ体験

ベトナム東部のデスティネーションとして、ここ数年注目を集めるダナン・ホイアン。今回は開業10周年の2022年に大規模なリニューアルを行い、五つ星のラグジュアリーリゾートホテルとして特別な存在感を放つ「インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート」を拠点に過ごす、極上のサンクチュアリ体験をレポート。前編の自然との共存に続き、後編はリゾートをラグジュアリーに高めるモダンな仕掛けについて。

2年連続でベトナムのベストホテルに選出

クラブ インターコンチネンタル サン ペニンシュラ ラウンジの個室
クラブ インターコンチネンタル サン ペニンシュラ ラウンジの個室

海と熱帯雨林に囲まれた「インターコンチネンタル ダナン」が、ベトナム国内はもとより韓国や日本のハイエンドなゲストから支持される理由は、自然に満ちたロケーションとコントラストをなすようなモダンな側面にもある。リゾートにいながらにして、いい意味で都市で過ごしているかのような錯覚さえ起こす。

建築家 ビル・ベンズリーによる世界観

レセプションのモダンなインテリア
レセプションのモダンなインテリア

建築、食、美容と、世界に名だたるスペシャリストたちを起用。まず建築はアーティストでもあるビル・ベンズリー。カリフォルニア出身ハーバード大学卒で、その独創性から景観建築デザインの奇才ともいわれている。手がけたホテルはバンコクの「ザ サイアム」、ハノイの「カペラ ハノイ」ほか、世界30か国で200超え!

フランス植民地時代を彷彿とさせるレジデンスタイプの部屋のインテリア。
フランス植民地時代を彷彿とさせるレジデンスタイプの部屋のインテリア。

「インターコンチネンタル ダナン」はベトナムの寺院に着想を得たブラック&ホワイトが基調。敷地内にはシンボルの猿や霊長類に敬意を示したオブジェがあちらこちらに飾られ、部屋のバルコニーに設置されたテーブルはサーフボードから発想するなど、ユニークなアイデアが光る。彼のギャラリーも併設されているので、アーティストとしての一面にも触れてみてほしい。

ミーティング&イベントスペース、ザ ・サミット
ミーティング&イベントスペース、ザ ・サミット

曲線を生かしたヴィラのテラスのテーブルは、サーフボードから着想を得たもの。
曲線を生かしたヴィラのテラスのテーブルは、サーフボードから着想を得たもの。

そんな彼の感性を存分に味わえるのは「ザ・ロングバー」。50mの長い空間は、フランス植民地時代の建物を思わせるモノトーンのストライプを基調に、アクセントにはイエローを使用。ゆったりとしたカウチ状のシートの天井には大きな団扇を模した扇風機が。

ザ ・ロングバーの天井には可動式の大きなうちわ状のディテールが。緩やかに風を運ぶ。
ザ ・ロングバーの天井には可動式の大きなうちわ状のディテールが。緩やかに風を運ぶ。

ここで提供される「6エレメント」のカクテル「WOOD & ROBUST」は、ベースがウオッカであることからマトリョーシュカで飾るなどヴィジュアルにもひねりがある。

ザ ・ロングバーのユニークなカクテル
ザ ・ロングバーのユニークなカクテル

クラブラウンジの内装、特にガラス張りの個室になった空間は、朱赤とゴールドの椅子などレトロモダンなテイストが新鮮。ここでは特別なゲストが時間帯ごとに朝食、アフタヌーンティやフリーフローのアペリティーヴォを楽しめる。

そのほか、大人専用のインフィニティプール「ザ・ロングプール」も眺望含めラグジュアリー。

ザ ・ロングプールのインフィニティプール。
ザ ・ロングプールのインフィニティプール。

ピエール・ガニェールが監修するフレンチも

そしてもっとも格式あるレストラン「ラ・メゾン1888」は、ミシュランの常連、ピエール・ガニェールが監修。ベトナム料理を融合したフレンチで、ストラッキーノチーズにピーマンのソルベ、トマトスープの「トマト オッティ」など3~4皿のコースで、季節ごとにメニューが変わる。デザートはスイーツを得意とするガニェールらしく「チョコレートクープ」「エンジェルケーキ」など6皿から自由にチョイスが可能。

ピエール・ガニェールならではの充実のデゼール
ピエール・ガニェールならではの充実のデゼール

ワインはベトナム随一のワインセラーを任されているソムリエのジミー・チャン氏によるペアリングで、この日は南アフリカやオーストラリア、スペインのワインが供された。インドシナ時代の別荘にストーリーを持たせたエレガントな空間で、ひととき世界旅行に出かけた気分に。

隠れ家ヴィラで深く安らぐ、至福のスパ体験

ミ・ソル・スパのトリートメント パビリオン。
ミ・ソル・スパのトリートメント パビリオン。

リゾートのお楽しみといえばスパ。こちらの「ミ・ソル・スパ」では振動と音でリラックスを促す。ボディのメニュー「Blissful Marma」はオーストラリア発のアーユルヴェーダ・アロマテラピーのパイオニア「サトル エナジーズ」のオイルを使用。ラグーンの奥に位置する隠れ家的なヴィラで受ける施術は、深い癒しを与えてくれる。さらにペディ&マニキュアでは、独自の手法でフットケアに取り組むバスティアン・ゴンザレスのスタジオも併設。

ダナンの街は近代化とローカルが渾然一体

海側からダナンの繁華街をのぞむ風景。
海側からダナンの繁華街をのぞむ風景。

「インターコンチネンタル ダナン」はソルチャ半島に位置しており、ダナン市内へも車で30~40P分ほどの距離。ハノイ、ホーチミンに続き、経済成長も順調のようで、街なかには高層ビルが数多く建つ。Grab(Uberのようなシステム、市内まで片道¥1,500ほど)で市内に向かう途中に見えてくる、ダナン湾に無数に停泊する昔ながらの木造漁船との対比が、ダナンの現在を物語っている。

100年前に建設されたダナン大聖堂。
100年前に建設されたダナン大聖堂。

ダナン市内の街歩きは、100年前、フランス植民地時代にフランス人宣教師により建てられたピンクの教会、ダナン大聖堂から。周辺のトラン・フー通りにはプラカゴやヴィンテージのライティウ焼きなども扱うセレクトショップの「Hoa Ly(ホアリー)」、チョコレートショップ「Pheva(フェーヴァ)」やオーガニックティー「TGIF Tea & Gift」など、おみやげ探しにもちょうどいい。

 

海寄りの住宅街にはマクロビフードをいただける「Bao An Macrobiotic」も。こちらはマクロビオテックを提唱した日本人に影響を受けた店。野菜が充実したブラウンライスプレート、揚げ春巻きなど滋味深い味わいのメニューばかり。

今年は日本とベトナムの外交関係樹立50周年という記念すべき年。ぜひダナン・ホイアンのネイチャーとモダンの融合を体感して!

インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート
www.danang.intercontinental.com

Edit & Text:Hiroko Koizumi

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