「ハチ公」生誕100周年! 渋谷、原宿各所にて「第15回渋谷芸術祭2023」開催 | Numero TOKYO
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「ハチ公」生誕100周年! 渋谷、原宿各所にて「第15回渋谷芸術祭2023」開催

“渋谷まるごとハチ公ミュージアム”をテーマに、「第15回渋谷芸術祭2023 〜SHIBUYA ART SCRAMBLE〜」が、東京・渋谷、原宿各所にて開催。会期は、2023年11月6日〜12日の7日間。

今年は、国内外から愛される渋谷のかけがえのない存在「ハチ公」が、生誕100年を迎える記念の年。「第15回渋谷芸術祭2023」は「ハチ公」に想いを馳せ、渋谷とハチ公の魅力をアートで表現し、アートに「触れる」、「見つける」、「体験する」の3つのカテゴリーで展開される。

なかでも注目したいのは、世界的に活躍するアーティストの西野達による「ハチ公アートミュージアム」。西野はシンガポールのマーライオンをはじめ、街の彫像などを仮説壁で取り囲み、新たな空間や体験をもたらす作品で知られる。今回は、ハチ公の純粋で健気な真心、渋谷駅のシンボルとして街ゆく人を優しく見守り続けるその姿に、感謝とひとときの安らぎを捧げるアートインスタレーション「ハチ公の部屋」を発表。

また、「渋谷アーカイブ写真展」では、渋谷公園通りと道玄坂を中心に、1960〜90年代にかけて撮影された渋谷の写真展示が行われる。会場では、写真に添えられたQRコードから、撮影された同じ場所と今の渋谷の風景とを見比べることができ、歴史をより身近に感じられる構成となっている。

松本寛庸 『ブラックホール』 (2012年) 作家蔵
松本寛庸 『ブラックホール』 (2012年) 作家蔵

さらに、独自の発想や表現方法が注目されるアール・ブリュットを紹介するポスター展示や、近年国内外で注目されている7名のアール・ブリュット作家による作品を、都内3か所で紹介するアール・ブリュット2023巡回展「ディア ストーリーズ ものがたり、かたりあう」なども実施。

これまでで最大の14コンテンツが織りなすアートの祭典「第15回渋谷芸術祭2023」。ハチ公のアニバーサリーイヤーを彩る本展を、ぜひお見逃しなく。

※掲載情報は11月11日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「第15回渋谷芸術祭2023 〜SHIBUYA ART SCRAMBLE〜」
会期/2023年11月6日 (月)~12日 (日)
会場/渋谷駅周辺、原宿各所
URL/http://shibuyaartscramble.tokyo/

Text : Akiko Kinoshita

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