東京駅八重洲口に誕生する新アートセンター「BUG」にて雨宮庸介展が開催 | Numero TOKYO
Art / Post

東京駅八重洲口に誕生する新アートセンター「BUG」にて雨宮庸介展が開催

東京駅八重洲口に新しくオープンしたアートセンター「BUG」のこけら落とし展が開催中。アーティスト・雨宮庸介の個展は、2023年10月30日(月)まで。

30年以上にわたる活動を経て閉館した二つのギャラリーの活動を引き継いで、このたび東京駅八重洲南口にアートセンター「BUG」が誕生した。
東京・新橋の「クリエイションギャラリーG8」は、「デザインとコミュニケーション」をテーマに38年間の活動を通して400回以上の展覧会を開催。一方の「ガーディアン・ガーデン」は、若手アーティストを発掘するコンペティションギャラリーとして32年間活動を続け、「ひとつぼ展」や「1_WALL」などの公募を120回以上実施してきたが、今夏にそれぞれの役割を終えた(※1)。

(※1)参考記事:Numero.jp「宇野亞喜良や永井一正らが参加する クリエイションギャラリーG8最後の展覧会」

新しいアートセンター「BUG」のオープニングを飾るのは、1975年茨城県生まれのアーティスト、雨宮庸介(あめみや・ようすけ)だ。絵画や彫刻、映像、パフォーマンスを取り入れた領域横断的な制作方法は、この世界における条件や普遍性に揺さぶりをかけるための実践といえるもの。その最たる例は、小さな石6個を6人が一つずつ持つ「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」プロジェクトで、14年にスタートして1300年後の3314年に完成させるのだという。

本展「雨宮宮雨と以 (あめみやきゅうとい)」では、雨宮のこれまでの活動の蓄積を新たに発展させ、「まっさらの空間に化学反応を起こすようなできごと」の創出を試みる。

新しく時を刻み始めたBUGと、そこに共鳴する雨宮の作品にぜひご注目あれ。

※掲載情報は9月21日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

雨宮庸介個展 雨宮宮雨と以
会期/2023年9月20日(水)~10月30日(月)
会場/BUG
住所/東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F
料金/無料

時間/11:00〜19:00 

休館/火曜日
URL/bug.art

Text : Manami Abe

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する