歴史的物語を紡ぐアーティスト、ウマー・ラシッドによる日本初個展@Blum & Poe
ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、ウマー・ラシッドによる個展「鎖国の時代の景虎の夢。(複数の赤と青) 第 1 編」が、東京・原宿のBlum & Poeにて開催。会期は、2023年9月2日(土)〜10月14日(土)まで。
ラシッドは、絵画、ドローイング、彫刻を通して、17年以上にわたって展開してきた「フレングリッシュ帝国(1648-1880 年)」と名付けた壮大な歴史的フィクションを記録してきた。本展で紹介される最新作は、ニューヨークのMoMA PS1 で開催された個展「Ancien Regime Change 4, 5, and 6」の続編にあたるもの。壮大な物語が東アジアを舞台に18世紀後半から19世紀初頭へとつながっていく。
本展の絵画作品は日本を舞台に展開され、神奈川、静岡、新潟 (旧・越後国)、長崎の出島といった地域が登場する。鎖国時代の出来事をゆるやかに描写したこの物語は、日本全国、そして世界各地を舞台にした架空の「麒麟騎士団」の冒険を描いている。
ロサンゼルスとニューヨーク、東京に拠点を構える世界的ギャラリーのBLUM & POE。その東京スペースにて開催される、ウマー・ラシッドの日本初個展に、どうぞご注目を。
※掲載情報は9月5日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。
「鎖国の時代の景虎の夢。(複数の赤と⻘) 第 1 編:政治的統一体の限界が孤立地域を作る。その反乱の初めはいつも華やかである。革命家は最終的に死ぬか、屈服するか、あるいは癒しと して逃避を受け入れる。しかし空想家は、目的とともに不確実性を操り、死という境界を越えてビジョンを育む。ほら、ぐんぐんと。不可能を夢見る者たちよ、万歳。キリンに、私たちは 打ち明ける」
会期/2023年9月2日(土)〜10月14日(土)
会場/Blum & Poe
住所/東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森 5F
URL/https://www.blumandpoe.com/exhibitions/umar_rashid_2023
Text : Akiko Kinoshita