秋を想う「星のや東京」のアフタヌーンティー、一日一組限定の特別なひととき
東京・大手町の日本旅館「星のや東京」で、秋の気配を感じるアフタヌーンティーはいかが? 茶の湯の「茶事」に倣ったスタイルで、歴史や文化、旬の食材へのリスペクトが感じられる「星のや東京」らしいおもてなし。宿泊者限定1日1組だけの、特別なひとときを。
9月からスタートするのは、秋への移ろいをテーマにした「Nippon キュイジーヌ 錦秋アフタヌーンティー」。
日本の食材とフレンチの技法を融合する「Nippon キュイジーヌ」をベースに、伝統的な発酵食品もふんだんに取り入れ、夏の終わりから、旬の走りとなる秋の食材を生かしたメニューが楽しめる。
茶の湯の「茶事」とは、日本酒と点心(または懐石)、濃茶と主菓子、薄茶と干菓子の順ですすむ茶会のこと。
「星のや東京」のアフタヌーンティーは、「点心」「主菓子」「干菓子」と、それぞれにペアリングされたドリンクが楽しめる。食べ進めるうちに、夏の終わりから秋の始まりへと、移りゆく季節が感じられるようにと、小さな一品一品に想いが込められている。
「点心」には、夏の名残を感じる茄子と穴子を4層にかさねた「焼き茄子と穴子のテリーヌ」、秋刀魚の魚醤を使った「炙り〆秋刀魚と松茸ご飯」などの4種類の押し寿司。柔らかく爽やかな洋梨とスパークリング日本酒のカクテルと一緒に。
「主菓子」では「秋の盛り」を表現。甘酒を使った「和栗のモンブラン」やシュー生地の中に旬のいちじくを使ったクリームが入った「無花果のルリジューズ」など5品のミニャルディーズが。茶事での濃茶のように分け合っていただく、フレンチプレスで淹れたオリジナルコーヒーは、このアフタヌーンティーのために「猿田彦珈琲」と選定したもの。
「干菓子」には、晩秋から冬の気配がひそんでいる。「文旦のマカロン」「柿とホワイトチョコレート」「タルトタタン」などの5品。そして、お茶には香ばしい「薪火晩茶」を。冷え冷えと澄んだ季節の空気が恋しくなってくる。
そして、この美しい料理が供されるオリジナルの重箱にもぜひ注目を。漆塗りにキラキラと輝いているドットは玉虫細工によるもの。法隆寺の国宝「玉虫厨子」でも知られる伝統的な技法が、現代のデザインで生かされている。細部にまで込められたおもてなしの心が伝わってくる。
宿泊者限定、1日1組という限られたコースなので、ぜひ特別な時間を楽しんでほしい。
「星のや東京」で、新しい季節に向けて、心も身体も癒されるひとときを。
星のや東京「Nippon キュイジーヌ 錦秋アフタヌーンティー」
期間/2023年9月1日(金)〜11月30日(木)
開始時間/14:00
場所/星のや東京 2階畳の間
定員/1日1組(2名)※星のや東京宿泊者限定
料金/2名 ¥12,000(税・サービス料込)※宿泊料別
内容/押し寿司、ミニャルディーズ、落雁、洋梨とスパークリング日本酒のカクテル、オリジナルブレンドコーヒー、薪火晩茶
予約/公式サイトにて3日前までに要予約
※状況によりメニューの内容、食材が一部変更になる場合があります。
Text:Hiromi Mikuni