【Tシャツと私 vol.4】 小泉今日子インタビュー「仕事でも家でもTシャツ」
Tシャツがスタイリングの主役になる季節がやって来た。さまざまな役柄でTシャツを着用してきた俳優たちが、この夏リアルに着たいTシャツスタイルを披露。第4回目は、昨年デビュー40周年を迎え、俳優や執筆活動に加え自身で立ち上げた会社で舞台・映像・音楽・出版など、ジャンルを問わずさまざまなエンターテイメント作品をプロデュースするなど、多方面で活躍し続ける小泉今日子。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年7・8月合併号掲載)
Tシャツもボトムもオーバー サイズでよりちびっぽく
──Tシャツはワードローブの定番ですか。
「私が小さい頃は、みんな普段着としてあまりTシャツを着てなかった気がします。シャツとかブラウスとか着ていて。中学生ぐらいからかなTシャツ文化がやって来たのは。90年代はマルジェラの型押しプリントのTシャツがとても好きでした。自分がツアーTシャツを作るときにいろんなTシャツからパクッたり、香港とかの偽物ブランドTシャツをあえてキッチュに着たりしていましたね。最近大人になってからのほうがTシャツばかり着てます」
──Tシャツ率が上がったのは?
「楽に生きたいだけかも(笑)。 40代まではちゃんとオシャレしようとしていたけど。Tシャツを着るにも、スカートとヒールにパールのネックレスみたいなコーディネートをしていました。このところ仕事のときも自分でスタイリングすることが多くなって、ポッド キャスト番組用の写真撮影もTシャツと決めたりしています」
ツアーTに刺繍を施してくれた スペシャルな一枚
──買うときの決め手は?
「あまり買い物とか得意じゃなくて、面倒くさがって行かないタイプなので、機会があったらまとめて買ってやりくりしている感じです。サイズ感と生地感かな。ハイヒールとかほとんど履かなくなって、アクティブに仕事できるようにスニーカーとかになるから、Tシャツも自ずとメンズライクな感じに。生地もゴワゴワだと着ててイライラしちゃうし。森下璃子ちゃんのブランド『ドロシー ヘンドリックス』もよく着てます。家でくつろぐときはその辺の古着屋で買ったヘナヘナになっているTシャツです。エドツワキさんデザインで (自分の会社の)「明後日」Tシャツも作ったので、プロデューサー仕事のときは毎日それを着ています」
──お仕事で表に出るときも家でもTシャツなんですね。
「一応、一軍二軍三軍ありますよ(笑)」
Photos:Takao Iwasawa Hair&Makeup:Shihomi Edit&Text : Michie Mito