錦戸亮、赤西仁から香りのメッセージ
ソロアーティストとして活躍する錦戸亮、赤西仁。ともに変化を恐れず、さまざまなチャレンジをし、いつも私たちに新たなステージを見せてくれている。そんな二人が次なる挑戦として選んだのが香水のプロデュース。「好きなことを追求し、そこで起こる変化を楽しんでもらいたい」という意味が込められている。香りとともに二人からの「自分らしいストーリーを見つけてほしい」という思いを受け取って。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年7・8月合併号掲載)
SCENT OF ETERNAL“多くの人に受け入れてもらいたい”
香水の名前の「SCENT OF ETERNAL」は、2011年に赤西仁がソロアーティストになって初めて発表した楽曲「Eternal」から。みずみずしいフローラルノートを繊細なムスクが包み込む。SCENT OF ETERNAL オードパルファム [50ml]¥4,400/P2C スタジオ
SCENT OF NOTE “思い入れのあるホワイトリリーをベースにしました”
錦戸亮のソロアーティストとしての2作目となるアルバムのタイトル「Note」にちなみ、収録曲の歌詞にも出てくる“ホワイトリリー”をベースにムスク、アンバー、サンダルウッドを調和。SCENT OF NOTE オードパルファム [50ml]¥4,400/P2C スタジオ
錦戸亮×赤西仁「ここだけの話」
旧知の二人が自由に語り合い、発信し、何かを形づくる。コロナ禍で活動が制限される中、共同で開設したYouTubeチャンネル『NO GOOD TV』では、さまざまな試みがされてきた。気心の知れた二人でいるときの、飾らない姿も極上のエンターテインメント。今回プロデュースした香水にまつわる、二人の個性あふれるストーリー。
──香水の名前はお二人が作った曲名に由来していますが、当時はどのような思いで制作していましたか。
錦戸亮(以下N)「俺はもともと、アルバムのタイトル(『Note』)を考えてから(収録する)曲を作っていくというスタイルで。『ラストノート』という曲はアルバムの最後になるので、明るく終われるようにしたかった。曲中の歌詞に出てくるホワイトリリーの香りが好きで、当時からこの香りばかり買っていましたね」
赤西仁(以下A)「『Eternal』はソロになって初めてのシングル曲で。それまでの枠から出て、初めての作家、アレンジャーさんと一緒に自由に作らせてもらいました。当時の自分のやりたいことを全て、叶えてもらった曲です」
N「去年だったかな? ラーメン屋さんで、仁のこの曲が流れたんだよ。ピアノでめっちゃ引っ張る曲やろ?」
A「そう、〜♫(口ずさむ)」
N「それそれ! それ聴きながら、ラーメンをズバズバすすったわ」
A「へぇ〜! すごいな」
N「おいしかったよ」
A「ラーメンのことはいいよ(笑)」
──音楽と記憶が結びつくように、香りで思い出すことってありますか。
A「自分がつけていた香りで、当時のことが懐かしく思えたりするよね」
N「こんなんつけてたなって。男女関係なく、香りの思い出って強いと思う。何の香水か知らなかったら、『あ、これあの人の香りや』って、その人のことがまず思い浮かぶわけやから」
──赤西さんは以前、グッズで作った香水の評判がイマイチだったということがあったそうですが、それは意外な反応でした?
A「意外でしたよ。完全に最高傑作だと思って出したんですから」
N「出すまで気づかんかったん?」
A「誰も言ってくれないし」
N「ハハハ! その香水の名前は?」
A「『Summer Kinda Love』。甘めの香りで、自分の曲と香水名をシンクロさせてたの。自信作だったのに、ライブのMC中にグッズの話をしたら『臭い、臭い!』って。代々木第一体育館に来ていたお客さん、ほぼ全員がそういう反応だったよ」
N「そんなん聞いたら、怖くなるわ!」
A「大丈夫だよ。亮ちゃんのファンって優しそうじゃない? 厳しいの?」
N「いや、優しいと思う」
A「そういうイメージだわ。うちの人たちは…なんだろう? 株主?」
N「株主(笑)! だからハッキリ意見を言ってくるんや」
A「そうそう、うちはそういうコミュニケーションの取り方なのよ」
N「みんなが張り切ってライブにつけてきたから、匂いが充満しすぎて強いってなったんじゃない?」
A「いや! みんな、ちゃんと好きじゃなかったんだと思う」
N「それは残念やったねぇ」
A「結局はみんな優しいから、何度もつけて確認してくれたんだと思うんだよ。それでもダメだったっぽい」
N「で、これは違うぞ赤西、としっかり言ってくれたってことか」
──それも一つの思い出ですね。
A「そうですね。あの匂いをかぐと、ファンの人たちしか思い浮かばない」
N「あのときのブーイングが(笑)」
A「そうそう(笑)。近所の人たちみたいにヤーヤー言うから驚いたわ」
──そんなちょっと苦い経験を参考にして、今回に至った感じですか。
A「まぁ、どうにかして、いい香りとして、なるべく多くの人に受け入れられるようなものを目指そうとは思いました」
N「おまえ、そんな疑心暗鬼になるくらいやったら、なんでまた作ってもうたん!?(笑)よう再チャレンジしたな、2回目を」
A「いや、経験は経験として、いつかまたやりたいと思っていたからさ」
N「リベンジや!」
A「そう。だから香水の名前も『Revenge』にするか迷ったわ(笑)」
──いろんなチャレンジをしてきたお二人ですが、トライしておいてよかったと実感するのはどんなとき?
N「なんやろ? あ、バイクの免許は取っておいてよかったと思う」
A「ギターもそうじゃん。やっててよかったでしょ? 今は踊らないし」
N「おまえはどうなの!?(笑)」
A「踊りはマジでやっていてよかったなって思うよ。あらゆる場面で」
N「踊れる俺でよかった!って?」
A「踊りをやっていた人って、ちょっと立ち姿が違うんだよ。ステージの上とかでね。芝居がうまくても立ち姿がカッコ悪いと、俺は『ん?』って思ってしまう。スポーツをやるにしても形を覚えるのが得意になるしね」
N「あ、マネするのが上手くなるっていうのはわかるわ。あと、鏡を見なくても自分の体が今どうなっているのか、どう動いているかっていうのがイメージできるようになる」
A「俯瞰で自分の姿が見えるからね。小さい頃にやっていたから、今でもちゃんと染み付いている。ダンスはやっていてよかったなって思うよ。亮ちゃんも、踊れって言われたら、今も振り付けは覚えられるでしょ?」
N「そうね。実際、踊るかどうかは、そこに理由がないと難しいけど」
A「それ! いつも思うんだけど、亮ちゃんは何かをやる上で理由を大事にするよね。俺にはまったくないものの見方や理論があって、毎回、『そういう考え方するんだ!?』って驚かされる。俺はそういうの、ないからさ。そこにはちゃんと理由とストーリーがあって、カッコイイんだよ」
N「何、急に!? そしたら俺もちゃんとしゃべらなあかんやん(笑)。仁はさ、冷静すぎるくらい冷静なときもあれば、感覚だけなときもある。それがシンプルに的を射ていたりするんだよね。しかも、決断するのも早い」
──感覚的なのに本質を突いている。
N「そう。そういう考えや感覚をフラットな状態で言い合える人ってなかなかおらんから、すごく大きいよ」
A「そうね」
N「それに、自分たちがやりたいと思ったことを、すぐに進めていけるのは今の環境あってのことですから。そこの瞬発力っていうのは、僕と仁だけじゃなく、スタッフみんなが支えてくれているからこそ。だから僕ら、今こうやって好きにしゃべれているんですよ」
A「まだ詳細は言えないんですけど、この先もいろいろ準備しているので」
N「楽しみにしてもらえたら!」
「SCENT OF NOTE」
錦戸亮プロデュース「SCENT OF NOTE」はムスク、アンバー、サンダルウッドの調和を基調とし、ホワイトリリー、アイリス、ジャスミン、ローズなどフローラルノートに、フルーティー、スパイスなどをアクセントにしたフローラルウッディ調の香り。SCENT OF NOTE オードパルファム [50ml]¥4,400/P2C スタジオ
「SCENT OF ETERNAL」
赤西仁プロデュース「SCENT OF ETERNAL」は、ほんのりと甘さのあるみずみずしいフローラルノートを繊細なムスクが包み込み、パチュリ、サンダルウッドが淡い余韻を響かせる清潔感のある優しいフローラルムスク調の香り。SCENT OF ETERNAL オードパルファム [50ml]¥4,400/P2C スタジオ
公式オンラインストア/scent-of-note-eternal.jp
撮影の舞台裏はNO GOOD TVでチェック!
NO GOOD TV OFFICIAL
Photos : Hisashi Uchida(Jin Akanishi),Seitaro Tanaka(Ryo NIshikido) Styling:Norio Honda Hair&Makeup : Sinno at BIino (Jin Akanishi),Jun Matsumoto at Tsujimanagement, Second nature(Ryo NIshikido) Hair&Makeup assistant:Naoco at Blino (Jin Akanishi) Interview & Text : Sii Morino Edit:Michie Mito