小学校跡地の風情あふれる「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で、大人の京都旅を | Numero TOKYO
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小学校跡地の風情あふれる「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」で、大人の京都旅を

桜も散りかけの頃、春の京都を訪れました。今回宿泊したのは、四条河原町や祇園四条にもほど近い立地が魅力の「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」です。

「立誠ガーデン ヒューリック京都」
「立誠ガーデン ヒューリック京都」

2020年7月開業のこちらのホテルは、旧立誠小学校を保存・再生した複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」の中にあります。以前からたくさんの人が芝生の上でくつろいでいる様子を見て、気になるスポットでした。この一角にホテルがあるとは!

そばには京都の発展に貢献した高瀬川が流れ、のどかな雰囲気です。


ホテル8階に上がると、広々とした空間にレセプションがあります。同じ階にシームレスにバーやレストランへと繋がっており、とても気持ちの良い空間です。

校舎の面影はそのままに、モダンなしつらえが光る客室

ホテルは築約100年の校舎をリノベーションした「Schoolhouse棟」とそのデザインに調和するよう新しく建てられた「Main棟」の二つに分かれ、それぞれ特色の際立つ客室ばかり。写真は校舎の天井をそのまま活かしたもの。当時の面影をなるべく残しながら、現代に合うように手が加えられています。

Schoolhouse棟の「Connect」という部屋。その名の通り、もう一部屋のベッドルームが繋がっており、定員4名まで泊まることができます。

2室のみの「Suite」はホテルでもっとも広い客室。長テーブルもあり邸宅のよう。

Schoolhouse棟で一番部屋数の多いタイプの「Grace」。どの部屋も校舎の意匠を残しながら、モダンにアップデートされています。当時の格子窓もそのまま活かし、クラシックな雰囲気に浸れます。天井高で圧迫感のない空間も快適!

3室限定! アートとステイできるスペシャルルーム

そして、アートと一緒に滞在できる、3室限定のスペシャルな部屋「Lab」も! こちらは、リサイクル×プランツをコンセプトに「リプランター」という肩書きのもと京都で活動しているアーティスト、村瀬貴昭氏の作品です。球体のガラスの中に土やコケ、植物などを植栽する新しい形の盆栽で注目を集めています。アートといっても植物なので部屋に違和感なく溶け込んでいます。

部屋にも村瀬さんの作品をプリントした写真が。

こちらのお部屋には、彫刻家の樂雅臣氏による作品が飾られています。茶碗師として450年以上にわたる時を重ねてきた京都・樂家の15代目楽吉左衛門の次男として、石彫を発表し続けているのだそう。真っ白な砂が敷き詰められ、心の平安を感じられそうです。

そして、そんなお二方の共同作品を鑑賞できる客室がもう一部屋! 石段に生けられた植物からは煙が上がり、インスタレーションさながら。すべての作品は引き戸の中に作られているので、扉を閉じれば空間を邪魔しません。アートと一緒に泊まれるなんて、思い出に残るステイになること間違いありません。

続いて、Main棟へ。全部で6タイプ164室の客室を備えています。「Cinema」と名付けられたこちらの部屋は、大画面テレビの両サイドにBang & Olufsenの高級スピーカーが! 良質な音環境でエンタメが楽しめます。もともと立誠小学校跡地が、日本で最初に映画を映写した場所とされる「日本映画発祥の地」であることにちなんで、この部屋ができたそう。

各フロアに1室のコーナールーム「Scenic」は窓からの眺望を楽しめます。

52室ある「Classy」のタイプ。

デスクや窓側にはソファもあり、ゆったりとした空間です。

洗面所はボウルが二つあり、広々!

お風呂場もしっかりスペースが取られ、深いバスタブで疲れを洗い流せます。オリジナルのボディウォッシュやシャンプー&コンディショナーは、ダージリンティーの香りで癒されます。

このほか、スイートルーム「THE GATE」やワーケーションにも最適なデスクやチェアーが揃った「Modest」など、個性豊かな部屋をラインナップ。

東山を一望できるテラス席で美食を堪能

続いてダイニングエリアを紹介します。8階にはロビーラウンジ&バーと、レストラン「Anchor Kyoto」があります。バーはカウンター席が14席。東山を望む最高の景色を眺めながら、カクテルを1杯なんていいですね。

Lobby Lounge & Bar
営業時間/6:30~23:00 (L.O.22:30)

その奥は、オールデイダイニングレストラン「Anchor Kyoto」へと続きます。地元食材を使用したオリジナル料理と、ザ・ゲートホテルで人気のスタンダートメニューを提供しています。テラス席は46席あり、景色も開けているので開放感抜群! また、プライベートテラス付きの個室もあり、特別感が満載です。

テラス席でいただいた和食膳の朝食は、小鉢がいくつも並んだスタイル。タラの芽の天ぷらやメバルの漬け焼きなど、京都食材と旬の素材を丁寧に料理しています。

気持ちの良い一日がスタートできました!

Anchor Kyoto
営業時間/朝食6:30~10:30 (L.O.10:00)
ランチ11:30~15:00 (L.O.14:00)
カフェ14:00~17:00
ディナー17:00~23:00 (L.O.22:30)
※カフェはテラス(東山側)のみの営業。

レストラン予約時間
11:30~14:00
17:00~20:00
TEL/075-256-8955

宿泊者のみ許されたスペースで、静かなひとときを

宿泊者専用のラウンジと屋外パティオも用意。ワインやソフトドリンクなどを無料で楽しめます(一部有料メニューあり)。京都に関する本や、BACH代表でブックディレクターの幅允孝さんが選書したライブラリーコーナーも設けています。

パティオでは夕方になるとファイヤーピットで焚き火を行うことも。本を読んだり、ノートPCを持ってきて仕事をしたりなど、皆さん思い思いの過ごし方をされていました。

Lounge & Patio
営業時間/14:00〜22:30(L.O.22:00)
※6時から入室可能。

カルチャーに触れられるアクティビティも充実

宿泊者向けのアクティビティも定期的に開催しています。会場となるのは、小学校時代は道徳などを学ぶ場であった自彊室を再生した「リトリートルーム」。60畳の畳が敷き詰められた、背筋がピンと伸びるような空間です。

ここで朝ヨガのレッスンに参加しました。ヨガ初心者でもトライしやすいポーズや動きをやさしくレクチャーしていただき、普段のデスクワークで縮こまった体がゆるんでいくのを実感。旅先でリフレッシュできると、気分が違います!

またあるときには、嶋原太夫の鑑賞会も開催。京都下京区の花街である島原の芸妓で、最高位「太夫」の名をもつ嶋原 末廣屋の葵太夫が登場し、ゆっくりと練り歩く太夫道中や、お座敷での儀式「かしの式」、そして優美な舞を披露してくださいました。普段なかなか見られないだけあって、とても貴重な機会。花街の世界に興味が湧きました! 次回は6月25日に開催予定とのこと。

どこへでもアクセス抜群な立地にして、京都のカルチャーや歴史にも触れる体験ができる、大人のステイにぴったりなホテル。次の京都旅の拠点におすすめします!

ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC
住所/京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
TEL/075-256-8955
URL/www.gate-hotel.jp/kyoto/

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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