“オルタナティブ”な小池一子の仕事を大公開展@3331 Arts Chiyoda
1960年代以降、コピーライター・編集者として日本のクリエイティブ領域を切り開いてきた小池一子。手掛けてきた貴重なアーカイブから、小池が見出してきた作家による作品の初公開する展覧会が、東京・末広町の3331 Arts Chiyodaにて開催。
日本で初めての「オルタナティブ・スペース」を創設し、1960年代以降の日本のクリエイティブ領域の黎明期を、コピーライター、編集者、クリエイティブ・ディレクターとして牽引してきた小池一子。80年代以降はアートの現場でも活動を展開し、新進作家を支える場として「佐賀町エキジビット・スペース」を開設するなど、その姿勢は多方面に影響を与えてきた。
本展は、そんな小池の仕事を「中間子」と「佐賀町」と名付け、大きく2部構成で行われる。
「中間子」エリアでは編集や執筆、コピーライティング、キュレーションなどの仕事を紹介。ブランドの立ち上げ時から併走する三宅一生の書籍『三宅一生の発想と展開:Issey Miyake East meets West』の編集、コピーを手掛けたポスター「Power Now」「Yes, No」(1968年、アートディレクション・石岡瑛子)や、キュレーターをつとめた「ヴェネチア・ビエンナーレ第7回国際建築展日本館『少女都市』」(2000)など、小池一子の仕事を見せると同時に、同時代のクリエイターらの軌跡に迫る貴重なポスター、雑誌、書籍、CMなど約200点が公開だ。
「佐賀町」エリアでは、1983 年に日本初のオルタナティブ・スペースとして誕生した「佐賀町エキジビット・スペース」(東京・永代橋際)での試みを紹介。2000年の閉廊までに106の展示やパフォーマンスなどの表現活動を実現したという。大竹伸朗や内藤礼(地下1階の展示室にて完全予約制で公開)、横尾忠則などそうそうたるアーティストの作品が公開される。
なお、映像ディレクターの小松真弓が制作した小池の人物像に迫る映像作品が上映。立花文穂や杉本博司など、小池一子をよく知るアーティスト、企業家、文化人らが、
「人間・小池一子」について語る貴重なインタビュー映像だ。お見逃しなく。
※掲載情報は1月30日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動」
会期/2022 年1 月22 日(土)〜2022 年3 月21 日(月・祝)
会場/3331 Arts Chiyoda
住所/東京都千代田区外神田6-11-14
時間/11:00-19:00(最終入場は閉場30 分前まで)
料金:一般 1,000円、65歳以上・学生・ミューぽん800円、高校生以下無料
※千代田区民は身分証明書のご提示で無料 ※障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料
URL/alternative-kazukokoike.3331.jp
Text:Akane Naniwa