素肌美人のつくりかた vol.1透明感を手に入れるための最新スキンケア
最近「角層を育てる」「正しく洗う」というスキンケアの基本のキが、見直されてきている。印象が大切な時代に入り、 小さなシミやシワより、パッと見たときの素肌の透明感がより重要に。“素肌”一貫で勝負できるスキンケアの最新をレクチャー!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年7・8月合併号掲載)
“角質を育てる”というスキンケア理論が注目!
角層を育てれば、肌はもっと透明になれるんです
「角層は肌の最表面を覆い、体内の水分が蒸散するのを防ぐと同時に、外界からの異物の侵入を防ぐという、重要な『バリア』の役割を担うもの。丈夫な角層がトラブルをはねのける、結果、エイジングを遠ざける……。つまりは、『健やかさ』を決める鍵なのです。一方で、私たちが目や手で触れ、いわゆる『肌』と呼んでいるのはこの角層。明るさや滑らかさ、透明感や均一感など見た目を決定づける、『美しさ』の鍵でもあるというわけ。だから、スピーディにドラマティックに肌を生まれ変わらせるには、何より『角層を育てる』こと。できあがるのは、悩みを追いかける肌でなく、悩みが生まれにくい肌。今、改めて注目されるのは、それがスキンケアの真骨頂だからに違いありません」(美容エディター・松本千登世さん)
メイク要らずの素肌で勝負するべし!
肌の潤いは、水分と油分どちらが欠けてもNG!
「丁寧に洗顔して、丁寧に保湿してあげること。きれいな肌の土台はこれに尽きます。肌には水分と油分の両方が必要なので、化粧水やセラム+クリームやオイルの組み合わせがマスト。マスク生活で炎症やニキビ、乾燥など弱点がトラブルとなって出現している人も多いですが、そんなときこそスキンケアの原点を見直すとき。正しくシンプルなケアをするのが一番です。肌の美しさは隠そうとするほど消えていくもの。ファンデーションをいくら重ねても、肌本来の美しさである潤いやハリは出てきません。メイク力で美しく見せようとするよりも、素肌力で勝負する時代だと感じています」(メイクアップアーティスト・MICHIRUさん)
Photos: John Chan
Edit & Text: Naho Sasaki