Culture / Editor's Post
エディター発 モードな事件簿「勇気と知恵、そして自由を教えてくれる素敵な友人たちのこと」
小誌エディターの気になる最新トレンドや撮影の裏話まで、鋭い視線を盛り込んだトピックスをお届け!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年6月号掲載)
(右)『マザリング 現代の母なる場所』中村佑子/著(集英社) (左)『アンジェラ・デイヴィスの教え:自由とはたゆみなき闘い』アンジェラ・デイヴィス/著 浅沼優子/訳(河出書房新社)
勇気と知恵、そして自由を教えてくれる素敵な友人たちのこと
皆さん日々、友人の存在や言葉に救われていますか? 私も最近はもっぱらLINEで失敗を笑い飛ばし合ったり、パートナーのグチは共感し合ったりすることで友人に支えられています。そして、ここにきて(そう、それは40代)、新しい形で友人に感謝したい出来事がありました。友人たちが立て続けに本を出したこと、です。出版そのものにも勇気づけられ、さらに作品それぞれが素晴らしく、私の生き方を支えてくれるものになりそうです。私は友人というきっかけでしたが、ここが皆さんにとってこの本を手に取るきっかけになったらうれしいです。
Profile
伊藤さや香Sayaka Ito
シニア・エディター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アートの連載&企画を担当。最近は、貴重なレトロスペクティヴ上映などを通して自分を省みがち。2児の母。