Art / Post
1969年イタリア·コモ生まれのアーティスト、ルイザ・ランブリ。ジュゼッペ・テラーニをはじめ、ル・コルビュジエ、ルイス・バラガン、妹島和世+西沢立衛/SANAAなどによる近現代建築の名作を被写体とするが、いわゆるモニュメンタルな「建築写真」とはまったく異なるのが、ランブリの写真の特徴だ。
内と外を彷彿とさせる窓や扉のほか、床、天井など建築の細部に着目し、どの建物か一見では判断できないような、抽象的でさえあるランブリの写真。その場に流れる時間の経過をそのまま写し取るかのように、内部に差し込む光の絶妙な変化を繊細にとらえ、豊かな表情をつくり出している。
本展では金沢21世紀美術館を撮影した作品など、過去作品7点が公開中。会期は3月19日(金)まで、お見逃しなく。
ルイザ・ランブリが捉える近現代建築の姿@ギャラリー小柳
近現代建築を独自の視点で撮影してきたアーティスト、ルイザ・ランブリの個展がギャラリー小柳(東京・銀座)にて開催中だ。
Untitled (Centro Galego de Arte Contemporánea, #15 / #16 / #17) 2008 laserchrome print © Luisa Lambri / Courtesy of Gallery Koyanagi
Untitled (21st Century Museum of Comtemporary Art, #02) 2007 laserchrome print © Luisa Lambri / Courtesy of Gallery Koyanagi
Untitled (21st Century Museum of Comtemporary Art, #03) 2007 laserchrome print © Luisa Lambri / Courtesy of Gallery Koyanagi
ルイザ・ランブリ
会期/2021年1月15日(金)〜3月19日(金)
時間/12:00〜19:00
会場/ギャラリー小柳
住所/東京都中央区銀座1丁目1−7−5 銀座小柳ビル 9F
休廊/日・月曜、祝日
URL/www.gallerykoyanagi.com/
Text:Akane Naniwa