ピエール・カルダン死去、享年98歳
ピエール・カルダン(Pierre Cardin)が死去した。98歳だった。
ファッションデザイナーのカルダンが、母国フランスのパリ近郊ヌイイ=シュル=セーヌの病院で息を引き取ったことを遺族が発表した。
「私達家族皆にとって極めて悲しい日となりました。ピエール・カルダンは、もういません。私達は皆、人生を通して彼が見せた粘り強い野心と大胆さを誇りに思います」と遺族は話している。
またカルダンの公式インスタグラムには、「私は常に自分自身のスタイルを作ってきた。それは他の誰のものとも異なるものだ。私は常に異なるものを作ろうとしてきた。なぜならば、それが長く続く唯一の方法だからだ」という生前の故人のコメントが掲載されている。
ザ・ビートルズやエリザベス・テイラー、ナオミ・キャンベルなどの多くのスター達を彩ってきた伝説的デザイナー、カルダンの訃報を受け、多くの著名人が追悼の言葉を投稿しており、ジャン=ポール・ゴルチエは「ピエール・カルダンは、その人生を通し、クチュリエ、デザイナー、フランスの大使、学者、パトロンとして美しい仕事を成し遂げた。カルダンさん、ファッションの数々のドアを僕に開き、僕の夢を実現させてくれてありがとう」とインスタグラムに綴っているほか、カーラ・ブルーニや、ベネトンのアーティスティック・ディレクターであるデザイナーのジャン=シャルル・ドゥ・カステルバジャックも故人を偲ぶ言葉を寄せている。
またヴォーグ・パリは、公式インスタグラムに「1950年代の宇宙飛行士にインスパイアされたファッションを実験し、未来を夢見た最も優れたドレスメーカーの1人」「バブル・ドレスや『コスモコール』スーツ、ローラーパンツなどといった彼の革命的なデザインはファッションの形を変えました。彼の驚くべきキャリアと目を奪うシルエットは、彼自身の世代、そして今日のデザイナーたちの両方に影響を与えています」と掲載し、生前の故人の活躍を称えている。