ファッションストーリー「白夜が明けて輝くレディたち」
神秘的なオーラに包まれた、アイスランド。2020年秋冬でも心温まるようなグリッターやニット、女性の強さを表現したルックを3人のモデルが見事に調和して纏った。すでに寒風が吹く土地でイナ・レキウィック(Ina Lekiewicz)が撮り下ろしたカントリーストーリーをチェックして。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年12月号掲載)
Fashion story: like a hidden gem
シルバープリントの時代へタイムスリップ
フォトグラファーのセシル・ビートンにインスピレーションを得た、アーデム。彼が幼少期に姉たちの洋服で自らドレスアップしてセルフポートレートを撮っていたようすをシルバーレースや1910年当時の壁紙パターンのドレス、ベロアのグローブ、付け襟などに表した。ヴィンテージライクなフィーリングで纏って。
過去と現在のエレガンスを詰め込んで
プリーン バイ ソーントン ブレガッジーが得意とするフラワーパターンと、今季のインスピレーションとなったヴェネツィアを、ルネッサンス風のデザインに落とし込むことで見事に融合させたドレス。リサイクル糸から作られたニットからは英国ブランドらしいサステナブルなマインドも感じられる。
オーソドックスとグラマーのアンバランスな融合
アームと身頃部分がボタンでオープンできるカレッジガールのようなストライプが入ったニット。大胆に合わせたグリッターのロングスカートは、裾部分を外すことも。ユニークなデザインで、進化するバーバリーを表現して。
タウンなボヘミアンスタイル
グッチとリバティがコラボレーションしたフラワープリントのワンピース。大きなG Gパターンのモヘアニットカーディガンとローファーでタウン要素を、さらにピンクのニット帽を絶妙なバランスでスタイリングして。
伝統をドラマティックに受け継いで
自身が生まれ育ったアイルランドのアラン島に暮らす羊、バプテストや洗礼式の純白ドレスなど、そこに息づく生命文化の循環にヒントを得たシモーネ・ロシャ。アラン編みのニットやノーブルな印象のカーディガンやブラウスを、サテンやチュールのスカートにレイヤードすれば、思い思いのスタイリングを楽しめる。
ツインでドレスアップする大胆ラグジュアリー
フロントにビジューをV状にあしらったシアー素材のボディと、サテンのパフスリーブを組み合わせたデザイン性の高いドレス。ブラトップを中に合わせて、エッジの効いた装いにトライしたい。
フリンジが描くエレガントマニッシュ
プラダのオールフリンジのハイカラーネックドレス。グリーンの幾何学パターンのレースアップシューズでマニッシュなムードに落とし込んで。
Photos:Ina Lekiewicz Stylist:Ashlee Barrett-Bourmier Hair:Anna Cofone Makeup:Sunna Bjork Model:Hlín Björnsdóttir, Sara Bernhöft, Urður Vala Edit & Text:Midori Oiwa