米谷健+ジュリア展が開催 @角川武蔵野ミュージアム
アーティストユニット・米谷健+ジュリアによる個展が開催中。所沢に新しく誕生した隈研吾建築「角川武蔵野ミュージアム」のグランドオープニング展として、2021年3月7日(日)まで行われる。
日本人とオーストラリア人による、現代アーティストユニットの米谷健+ジュリア。海外の芸術祭や美術館で展示を行い、ベネチア・ビエンナーレ(2009年)ではオーストラリア代表に選ばれるなど、国際的に注目を浴びている存在だ。作品の主題として、社会問題、特に環境問題を扱っており、ウランガラスを使用した発光するシャンデリアのインスタレーション『クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会』(2012年-)が代表作の一つとして知られている。
そして現在、米谷健+ジュリアによる国内の美術館における初の個展「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」が開催されている。『クリスタルパレス:万原子力発電国産業製作品大博覧会』をはじめ、塩で作られた全長約9メートルにおよぶインスタレーション『最後の晩餐』や、珊瑚の白化現象を想起させる『Dysbiotica』、岡山県の伝承から着想を得て制作された『大蜘蛛伝説』など、代表作から最新作、日本初公開作品までが一堂に会して展示される大規模な試みとなる。
なお、本展が開催される「角川武蔵野ミュージアム」は、同館の館長であり編集工学者の松岡正剛による「美術・博物・図書を“まぜまぜ”にする」複合文化ミュージアムとして、「ところざわサクラタウン」内にオープンしたもの。同ミュージアムの建築は、日本を代表する建築家・隈研吾の設計によるもので、高さ30メートルの巨大な建築の外壁には、1つ50~70キログラムの花崗岩が約2万枚使用され、まるで大地から隆起したかのような圧倒的な存在感を放っている。
そんな「角川武蔵野ミュージアム」で開催される本展。美とユーモアと毒を合わせ持つ米谷健+ジュリアの世界観を、新たな文化の拠点で感じてみてはいかが。
※掲載情報は11月9日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」
会期/2020年11月6日(金)〜2021年3月7日(日)
会場/角川武蔵野ミュージアム内 エディット アンド アートギャラリー
住所/埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 4F
入場料/一般 1200円、中高生 1000円、小学生 800円(KCM スタンダードチケットの場合)
時間/10:00〜18:00(金・土曜日は〜21:00)
休館/毎月第1・第3・第5火曜日(祝日の場合は開館し、翌日に閉館)
TEL/043-221-2311
URL/kadcul.com/
Text : Manami Abe