田中杏子のリアル・モード「sibling synergy」
無駄なものがそぎ落とされ、美しいクラシックスタイルが目立った2020年秋冬コレクションから田中杏子がセレクト。家族という強い関係で結ばれたふたり、SUMIREとHIMIがフレッシュに身に纏う。絆が大切な今だからこそ、つながりを感じるひと時を。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年10月号掲載)
genuine mode
sibling synergy
呼応するエレガンス
バックステージをもショーの一部とし、作り手へのリスペクトを感じる演出が話題となったグッチ。多様なカルチャーも、上品な素材使いが相まってエレガントなスタイルにまとめ上げた。
現代のためのユニフォーム
幾何学模様を全面にプリントしたセットアップと、スポーティなラインを走らせたトップはプラダより。クラシックを再構築し、現代をパワフルに生き抜くアイテムとなっている。
自由なスピリットに包まれて
ロックテイストと現代ストリートが共存したドリス ヴァン ノッテンのルック。ピュアにファッションを楽しめるスタイリングで、フォックスファー風のハットが唯一無二のモードを演出する。
クラシカルとモダニティの融合
遊び心に富んだアプローチで、ブランドのコードに現代的な解釈を加えたダニエル・リー率いるボッテガ・ヴェネタ。眩いばかりに煌くシークインの装飾をちりばめたドレスでエフォートレスな雰囲気を醸し出す。
プレイフルなシェイプが引き出す美学
斬新なアイデアによって膨らみを持たせている、オーセンティックな印象のロエベのドレス。メンズはニワトリのシルエットを施したアイコニックなシャツで、個性的な存在感を放って。
グルーブなムードを漂わせて
ブルジョワスタイルの伝統に、反骨的なエッセンスをちりばめたサンローラン。マニッシュながらもひねった素材使いで、力強さを秘めたセクシーな佇まいに。
Photos:Takemi Yabuki Fashion Director:Ako Tanaka Hair & Makeup:Katsuyoshi Kojima Edit & Text:Midori Oiwa,Shiori Kajiyama