小谷実由とアニエスベー青山店へ。一生付き合える本物の美脚デニムとは?
アニエスベーから世界に誇るデニム産地、岡山県・児島で作られた本格派ジーンズライン「アニエスベー ジーンズ」がデビューした。Numero.jpでは、モデルの小谷実由とともにアニエスベー青山店へ訪問。このジーンズの開発を担当した「The Union」牧田耕平に、長く付き合えるジーンズの選び方や、“デニムを育てる”方法を伝授してもらった。
一生もののデニムを作る。アニエスベーの新たな取り組み
移り変わりの速いトレンドではなく、シンプルで、着心地のよい素材。デザイナー自らが好んで愛用しているスタイルを少しずつアップデートしながら提案し、フレンチカジュアルのスタンダードであり続けているアニエスベー。2003年には海洋生物を保護するための科学探査船「タラ号」メインスポンサーとしてサポートするなど、地球や人に優しく、エコフレンドリーな取り組みを大切にしてきたブランドでもある。
そんなアニエスベーが、昨今のサステナブルな時代への流れもあり「より長い間着られるものを」という考えのもと、今季よりジーンズラインをスタート。もともと毎シーズンのコレクションにジーンズは欠かせないアイテムではあったが、今回はデニムの聖地・岡山県で生産された「Made in Japan」のローデニムを初採用。「一生付き合えるジーンズ」をコンセプトに、新しいタグも作られ、世界中で展開される。
牧田耕平(以下、牧田):「実は以前、アニエスベーさんが好きなセルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンのデニムスタイルを提案するために、青山店の一角でリーバイスのデニムをセレクトして販売していたんです。そのときのデニムの買い付けに携わっていたご縁でお声がけいただいて今回のジーンズを監修しました。僕は何十年も生デニムを愛用し続けてきたましたが、いまの若い子はきっと履かないですよね」
小谷実由(以下、小谷):「生デニムは履いたことがなかったです。か、硬い……!」
牧田:「そう、60年代に作られた旧式力織機を使って、幅が狭い生地をものすごい力を込めて織るので生地が硬いんです。ただこれが履いていくうちに驚くほど柔らかくなる。履き始めは想像がつかないと思いますが、最終的には体型にフィットした“自分を一番よく見せてくれる形”に変化するんですよ。なので、“このデニムを育てていく”というスタンスで楽しんでもらえたらと考えています」
小谷:「デニムを育てるの、興味あります! 実は、(ドクター)マーチンを育てるのがすごい好きで、何足も持っています。最初はもう痛すぎますし、足が血だらけになっちゃうんですけど(笑)、それこそ何十年もカッコよく履けますしデニムとの相性もいいですよね」
牧田:「それなら頑張れそうですね。初めは抵抗があるかもしれませんが、履いていくと本当にだんだん可愛くなっていきますよ。まずは“2日間だけ”でいいので丸一日履き続けててみてください。お風呂に入るときとか、夜寝るときは履かなくて大丈夫。目安として1ヶ月ぐらい履いたら、ノリを落とすために一度洗うといいと言われていて、そうしていくと徐々に生地“ヒゲ(シワがよって盛り上がっている部分)”が出てきます。色落ちしたデニムって、摩擦でヒゲが白くなっていますよね。ちなみに、この1ヶ月間で色がめちゃくちゃ落ちます」
小谷:「今日、デニムに合わせるためにうっかり白いニットを着てきてしまいました。確かにデニムって、トートバッグとかにも色がつきますよね」
牧田:「白い服、最初は特に気を付けてください。手も真っ青になるので、一昨日も『あんた大丈夫!? 手青いけど!』って母に言われたぐらい(笑)。そういう会話が生まれるところも面白さですけどね。それと実は、僕は履く前に一度洗って糊を落としているんです。そうすることによってより早く自分の体にフィットして、折れ曲がっている膝の位置も形状記憶して、部分部分で生地感も変わっていくのが実感できます。3年ぐらい経つともう生地の凹凸がなくなって自分の皮膚みたいにツルツルになります。そのときのデニムが一番カッコいいんですよ。ちなみに、いま僕が履いているのがちょうど2週間目ぐらい」
小谷:「わあっ! ほんとだ!! 全然違う! 柔らかい!!」
実は美脚パンツ!? ロージーンズがカッコよく見える理由
今回デビューしたジーンズラインの型はスリムとレギュラーの二種類。裾に向かってテーパードになっているのがスリムで、ストレートなのがレギュラー。サイズは24〜31、色はインディゴとブラックの展開となっている。裏返すといずれも、縫い目に赤いステッチが入っているセルヴィッチデニム。いわゆる「赤耳」が特徴だ。
小谷:「サイズはどうしたらいいですか? ボタンは閉まりましたが、屈むのも座るのも正直キツイです。ふぅ……」
牧田:「サイズ感は、スリムだとワンサイズ大きめを選ぶといまのスタイルに馴染みやすいですし、メンズを履いてみるのもおすすめです。ある程度ジャストのほうがいいですね。歩いたりするうちに2日間ぐらいで少し伸びてきて動きやすくなるので、最初はきついと感じるぐらいが◎。ウエストで合わせて、例えばウィメンズで27を履いている人は、メンズの28ぐらい。メンズの形だと骨盤の部分がよりきつく感じるかもしれませんがシルエットがすっきりして見えるはず」
小谷:「牧田さんのおすすめ通り私にはメンズのレギュラーがしっくりきました! これが自分の形にぴったりになったら最高ですね。それでいて一生履けると考えるとこの価格はお得」
牧田:「生デニムは履き始めて1年ぐらい経つとベストな状態になってくるので、購入するときが終着点ではなくて、むしろ全然出来上がっていないんです。裏返して見ると赤いステッチがあるのでわかると思いますが、脚の外側のパターンは全部まっすぐ。パンツを広げるとハの字になるのが特徴です。特に美脚推しというわけではないのですが、まっすぐなラインのおかげで膝のワンクッションが見えづらいので、途中で分断されないぶん、当然脚は長く見えますよ」
小谷:「美脚効果はありがたいです。メンズはポケットが大きめなのも嬉しいなぁ」
牧田:「そうそう、ジーンズは後ろ姿も大事なのでそのへんはこだわりました。ちなみに膝の裏のところはハチノスと呼ぶのですが、ここの部分の色の濃淡や、先ほど話したヒゲも含めて、いい感じのアタリが出てくると“自分だけの一本”になっていくのでいっそう愛着が湧くんですよ。生デニムを育てる醍醐味です」
小谷:「なるほど。赤耳を見せたいのでちょっと裾を折ってみます。そしてアニエスベーなのでやはりボーダーを合わせたくなりますね。普段のスタイリングを考えると、ブラックのほうが自分の服には合わせやすそうだけど、せっかくなのでインディゴで、デニム育てを堪能したいと思います!」
【ハッシュタグ#agnesbjeansキャンペーン】
agnès b. JEANSの発売を記念して、インスタグラム上でハッシュタグ#agnesbjeansの投稿キャンペーンが開催中。ご自身のお気に入りのアニエスべージーンズの写真をハッシュタグ「#agnesbjeans」をつけてインスタグラムに投稿し、ダイレクトメールで@agnesb_officielへお知らせ、または、非公開のアカウントにてご参加の場合は、投稿のキャプチャをinfo@agnesb.co.jpにメールでお知らせすると、毎月抽選で3名様に、ジーンズのフレンチスタイリングに欠かせない、アニエスベーのボーダーTシャツをプレゼント!
応募期間/2020年3月11日(水)〜2021年3月10日(水)
お問い合わせ/アニエスベー
Tel/03-6229-5800
URL/www.agnesb.co.jp/brand/
※新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡散防止の観点から、 アニエスベー青山店、ならびに一部店舗において、4月8日より臨時休業となりました。他店を含む最新情報につきましてはオフィシャルサイトなどでご確認ください。
https://www.agnesb.co.jp/brand/news/shopinfo2003/
Photos:Takao Iwasawa Edit&Text:Chiho Inoue