ラフ・シモンズ、プラダの共同クリエイティブディレクターに就任
ラフ・シモンズ(Raf Simons)がプラダの共同クリエイティブディレクターに任命された。
4月から正式にこの新たなポジションに就くラフは、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)と2人で共同クリエイティブディレクターとして同ブランドを盛り上げていくという。
プラダのパトリッツィオ・ベルテッリCEOは今回の決定が、同ブランドが「変革の最先端」であり続けることを証明する重要なものであるとしている。
1995年に自身のメンズウェアレーベルを立ち上げ、その後もディオールやカルバン・クラインなどでデザイナーとして活躍してきたラフ本人は、ミウッチャとの力関係を聞かれると、「私達2人共があるアイデアを信じでいる時にはそれを実行に移しますが、どちらかが賛成でない場合には実行しません」と答え、「現在では、特にクリエイティブでなくても、つまり強力なクリエイティブさがなくてもビジネスはかなり成功する時代です」「ビジネスの成功は私達がデザイナーをしている主な理由ではありませんが、クリエイティブな人間同士のコラボレーションが強みになると信じています。それがビジネスの概要ですから」と続けている。
また、同ブランド創業者マリオ・プラダの孫であるミウッチャも今回のパートナーシップを楽しみにしているそうで、「私達はお互いに好意を持ちあい、尊敬しあっています。この先が楽しみですね」「私は仕事が好きですから、もう少し働くでしょう。今後さらなる議論やアイデアを見込んでいます」と引退の気配をのぞかせないコメントをしている。
そんなラフとミウッチャは、ラフがジル・サンダーのクリエイティブディレクターを担当していた2005年頃からの知り合いで、当時ジル・サンダーはプラダ・グループの傘下にあった。